くも 益虫。 益虫一覧 害虫との違いとは?蜘蛛や蜂も益虫なの?

ハエトリグモって益虫なの?

くも 益虫

上の画像はちょっと誤解を与えるかもしれないね。 まず始めに言っておこう。 アシダカグモは益虫だ。 ゴキブリや蛾 ガ 、時にはネズミまで食べてくれる益虫なんだ。 だからむやみに殺さないで欲しい。 ただし、沖縄・奄美諸島などハブがいる地域は除いて。 どうしてかって?じゃあ、一緒にアシダカグモについて調べてみよう! 害虫やゴキブリを食べてくれるアシダカグモ みんな『アシダカグモ』って聞いたことあるかな?ない人が多いかもしれないね。 でも、見たことがある人は多いと思う。 下の写真がそうなんだ。 風呂場だったり、台所だったり、居間でも庭でも、ほぼ、僕たち人間が生活するあらゆる場所に姿を現す。 庭で土いじりをしていたら、動かした石、鉢から急に飛び出してビックリさせる!? お腹に白いものを持ってる時は卵かもしれない。 むやみに追いかけないで><! 僕がよく見掛けるのは風呂場。 湿気が好きなんだろうか?それとも何か狙ってる? で、『クモ』って聞いただけで嫌な顔をしたり、気味悪い・恐いっていう人がいるけど、噛まれたっていう話は僕の周りでは聞いたことがない。 でも、見かけるとみな執拗 しつよう に追いかけて叩き殺すか、殺虫剤で殺しちゃう。 でもね、実は、上の写真の『アシダカグモ』って僕たちが生活する住居の中や外の害虫を食べてくれるんだよ!知ってた!?そんなアシダカグモは、ゴキブリを食べてくれるんだ。 僕は実際にワモンゴキブリを捕まえて食べる瞬間を見たんだけど、それはもう感動した!あのすばしっこいゴキブリを『えいやっ!』って捕まえちゃうんだからね!じゃあ、そのアシダカグモについて調べてみよう! アシダカグモってどんな蜘蛛 くも ? 網を張らずに徘徊して餌を探すんだ クモの生活は、網をはってそれに餌がかかるのを待つものと、自分で歩きまわって餌を捕まえる、大きく2つに分けられるんだ。 これを『造網性 ぞうもうせい 』、そして『徘徊性 はいかいせい 』というんだ。 アシダカグモは網を張って餌を捕まえるんじゃなくて、自分の足で歩きまわって餌を取る徘徊性 はいかいせい のクモなんだ。 日本の徘徊性のクモの中では一番大きいんだって。 だから家のあちこちで見掛けるんだね。 主に温暖な温かい地域に生息している。 日本だけじゃなくて世界中にいるんだ。 元々は外国にいたんだけど、人間が貿易をする時の荷物の中にまぎれこんで入り込んだみたいだ。 子グモの時からゴキブリが好物 アシダカグモの子グモは体が小さいから、捕まえる餌も小さいんだ。 タマバエ・ユスリカ・ショウジョウバエなんかを捕まえて食べる。 子グモは歩きまわって捕まえるんじゃなくて、じっとして近づいたものを捕まえる。 アシダカグモは捕まえた餌を糸でぐるぐる巻にはしないみたい。 で、子グモはゴキブリの幼虫を好んで食べるんだって!どっちも夜行性で生活の場所も一緒だからなんだってさ! 寿命は5年~7年ぐらい アシダカグモは寿命の長いクモで、平均して雌 メス が約7年、雄 オス が約5年。 人間と一緒でメス 女性 が長生きなんだね。 アシダカグモは益虫だから殺さないで はい、もうこの時点でアシダカグモに対する嫌悪感もだいぶ和 やわ らいだんじゃないだろうか。 で、今までは、アシダカグモを見かけた時、みんなこうしていたんじゃないかな。 無視する。 放っておく。 これは、アシダカグモがどういうクモか知っている人が選択する行動だ。 もちろん僕もそうだ。 飛び上がって驚き、逃げる 笑。 彼らがいるということは捕食対象のゴキブリなんかもいるんだ。 まずはそれを知ろう。 ハエたたき、新聞、殺虫剤で殺す。 これは、もうわかるね。 今日からは殺すことは止めよう。 ゴキブリが喜ぶだけだよ。 アシダカグモは本当にゴキブリの天敵と呼べるのか? ゴキブリの生活区域と一致する アシダカグモの生活区域と、ゴキブリの生活区域がほぼ一致するんだ。 そして、どっちも夜行性であり、隠れる場所も台所の隅っこや物置部屋の隅っこなど似たような場所に隠れるから天敵の要因を満たしているね。 近づくゴキブリを次々と捕まえていく アシダカグモは、えさが多い時は捕まえた獲物をじっくりと食べないんだ。 つまり、捕まえては噛み付く、捕まえては噛み付くんだ。 台湾で行われた実験では、一晩に、一匹のアシダカグモが二五匹のワモンゴキブリを殺したことがあるんだ! ゴキブリ 害虫 対策の殺虫剤で死んでしまう ゴキブリなどの害虫を駆除するための薬剤はアシダカグモにも影響を与えて殺してしまうんだ。 ゴキブリを追いかけてゴキブリホイホイに一緒にかかることもあるんだ。 知らない人はゴキブリもクモも一緒に捕えたと喜ぶ人もいるかもしれないけど、ちょっと悲しいことなんだ。 人間の無知が一番アシダカグモにとっても危険 もし、台所にアシダカグモとゴキブリが一緒に現れたらどうするだろうか。 恐らく、大半の人はクモを先に追いかけて殺そうとすると思う。 そう、僕たち人間がアシダカグモにとって一番恐い存在なのかもしれない。 もしゴキブリの目の前でアシダカグモを殺した時、ゴキブリは勝利と喜びの歌を歌い始めるかもしれない・・・。 猛毒ハブ 蛇 はアシダカグなどの蜘蛛を食べる 屋内にアシダカグモを入れない家 萱嶋泉 かやしまいずみ さんという農学博士がアシダカグモの調査のために南西諸島の奄美大島に調査に行った時の話。 中村さんというご家庭に泊まった時、屋内で見かけたアシダカグモを執拗 しつよう に追いかけて殺してしまったそうです。 しかも、アケビコノハという害虫を捕食している場面を見かけても。 理由を聞くと、アシダカグモはハブの好物で、家の中にアシダカグモがいるとハブが入ってきてしまう。 だから屋内のアシダカグモを殺し、入ってこないようにするのだ、と。 そして、翌朝、萱嶋さんは玄関の床下で殺されている太ったハブを見かけます。 どうしてもハブがアシダカグモを食べたのか調べたいと、解剖をすることに。 解剖の結果、ハブの胃袋をからはアシダカグモ四匹、ハシリグモの仲間二匹、コモリグモの仲間二匹が出てきたのです。 ハブは恐ろしい猛毒の持ち主。 2103年現在、沖縄本島でハブの異種交配が進み新種のハブも生まれているという。 そのハブたちは果たしてアシダカグモを捕食するのだろうか。 引き続き調べたいと思います。

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家の中に出る蜘蛛(クモ)の種類一覧【画像あり】|毒の有無と家に蜘蛛が出る原因

くも 益虫

上の画像はちょっと誤解を与えるかもしれないね。 まず始めに言っておこう。 アシダカグモは益虫だ。 ゴキブリや蛾 ガ 、時にはネズミまで食べてくれる益虫なんだ。 だからむやみに殺さないで欲しい。 ただし、沖縄・奄美諸島などハブがいる地域は除いて。 どうしてかって?じゃあ、一緒にアシダカグモについて調べてみよう! 害虫やゴキブリを食べてくれるアシダカグモ みんな『アシダカグモ』って聞いたことあるかな?ない人が多いかもしれないね。 でも、見たことがある人は多いと思う。 下の写真がそうなんだ。 風呂場だったり、台所だったり、居間でも庭でも、ほぼ、僕たち人間が生活するあらゆる場所に姿を現す。 庭で土いじりをしていたら、動かした石、鉢から急に飛び出してビックリさせる!? お腹に白いものを持ってる時は卵かもしれない。 むやみに追いかけないで><! 僕がよく見掛けるのは風呂場。 湿気が好きなんだろうか?それとも何か狙ってる? で、『クモ』って聞いただけで嫌な顔をしたり、気味悪い・恐いっていう人がいるけど、噛まれたっていう話は僕の周りでは聞いたことがない。 でも、見かけるとみな執拗 しつよう に追いかけて叩き殺すか、殺虫剤で殺しちゃう。 でもね、実は、上の写真の『アシダカグモ』って僕たちが生活する住居の中や外の害虫を食べてくれるんだよ!知ってた!?そんなアシダカグモは、ゴキブリを食べてくれるんだ。 僕は実際にワモンゴキブリを捕まえて食べる瞬間を見たんだけど、それはもう感動した!あのすばしっこいゴキブリを『えいやっ!』って捕まえちゃうんだからね!じゃあ、そのアシダカグモについて調べてみよう! アシダカグモってどんな蜘蛛 くも ? 網を張らずに徘徊して餌を探すんだ クモの生活は、網をはってそれに餌がかかるのを待つものと、自分で歩きまわって餌を捕まえる、大きく2つに分けられるんだ。 これを『造網性 ぞうもうせい 』、そして『徘徊性 はいかいせい 』というんだ。 アシダカグモは網を張って餌を捕まえるんじゃなくて、自分の足で歩きまわって餌を取る徘徊性 はいかいせい のクモなんだ。 日本の徘徊性のクモの中では一番大きいんだって。 だから家のあちこちで見掛けるんだね。 主に温暖な温かい地域に生息している。 日本だけじゃなくて世界中にいるんだ。 元々は外国にいたんだけど、人間が貿易をする時の荷物の中にまぎれこんで入り込んだみたいだ。 子グモの時からゴキブリが好物 アシダカグモの子グモは体が小さいから、捕まえる餌も小さいんだ。 タマバエ・ユスリカ・ショウジョウバエなんかを捕まえて食べる。 子グモは歩きまわって捕まえるんじゃなくて、じっとして近づいたものを捕まえる。 アシダカグモは捕まえた餌を糸でぐるぐる巻にはしないみたい。 で、子グモはゴキブリの幼虫を好んで食べるんだって!どっちも夜行性で生活の場所も一緒だからなんだってさ! 寿命は5年~7年ぐらい アシダカグモは寿命の長いクモで、平均して雌 メス が約7年、雄 オス が約5年。 人間と一緒でメス 女性 が長生きなんだね。 アシダカグモは益虫だから殺さないで はい、もうこの時点でアシダカグモに対する嫌悪感もだいぶ和 やわ らいだんじゃないだろうか。 で、今までは、アシダカグモを見かけた時、みんなこうしていたんじゃないかな。 無視する。 放っておく。 これは、アシダカグモがどういうクモか知っている人が選択する行動だ。 もちろん僕もそうだ。 飛び上がって驚き、逃げる 笑。 彼らがいるということは捕食対象のゴキブリなんかもいるんだ。 まずはそれを知ろう。 ハエたたき、新聞、殺虫剤で殺す。 これは、もうわかるね。 今日からは殺すことは止めよう。 ゴキブリが喜ぶだけだよ。 アシダカグモは本当にゴキブリの天敵と呼べるのか? ゴキブリの生活区域と一致する アシダカグモの生活区域と、ゴキブリの生活区域がほぼ一致するんだ。 そして、どっちも夜行性であり、隠れる場所も台所の隅っこや物置部屋の隅っこなど似たような場所に隠れるから天敵の要因を満たしているね。 近づくゴキブリを次々と捕まえていく アシダカグモは、えさが多い時は捕まえた獲物をじっくりと食べないんだ。 つまり、捕まえては噛み付く、捕まえては噛み付くんだ。 台湾で行われた実験では、一晩に、一匹のアシダカグモが二五匹のワモンゴキブリを殺したことがあるんだ! ゴキブリ 害虫 対策の殺虫剤で死んでしまう ゴキブリなどの害虫を駆除するための薬剤はアシダカグモにも影響を与えて殺してしまうんだ。 ゴキブリを追いかけてゴキブリホイホイに一緒にかかることもあるんだ。 知らない人はゴキブリもクモも一緒に捕えたと喜ぶ人もいるかもしれないけど、ちょっと悲しいことなんだ。 人間の無知が一番アシダカグモにとっても危険 もし、台所にアシダカグモとゴキブリが一緒に現れたらどうするだろうか。 恐らく、大半の人はクモを先に追いかけて殺そうとすると思う。 そう、僕たち人間がアシダカグモにとって一番恐い存在なのかもしれない。 もしゴキブリの目の前でアシダカグモを殺した時、ゴキブリは勝利と喜びの歌を歌い始めるかもしれない・・・。 猛毒ハブ 蛇 はアシダカグなどの蜘蛛を食べる 屋内にアシダカグモを入れない家 萱嶋泉 かやしまいずみ さんという農学博士がアシダカグモの調査のために南西諸島の奄美大島に調査に行った時の話。 中村さんというご家庭に泊まった時、屋内で見かけたアシダカグモを執拗 しつよう に追いかけて殺してしまったそうです。 しかも、アケビコノハという害虫を捕食している場面を見かけても。 理由を聞くと、アシダカグモはハブの好物で、家の中にアシダカグモがいるとハブが入ってきてしまう。 だから屋内のアシダカグモを殺し、入ってこないようにするのだ、と。 そして、翌朝、萱嶋さんは玄関の床下で殺されている太ったハブを見かけます。 どうしてもハブがアシダカグモを食べたのか調べたいと、解剖をすることに。 解剖の結果、ハブの胃袋をからはアシダカグモ四匹、ハシリグモの仲間二匹、コモリグモの仲間二匹が出てきたのです。 ハブは恐ろしい猛毒の持ち主。 2103年現在、沖縄本島でハブの異種交配が進み新種のハブも生まれているという。 そのハブたちは果たしてアシダカグモを捕食するのだろうか。 引き続き調べたいと思います。

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野菜畑の益虫・害のない虫

くも 益虫

概説 [ ] クモはを出し、にを持ち、それを用いて小型動物を捕食する、肉食性の陸上の1群である。 糸を使ってを張ることでよく知られるが、実際にはほぼ半数の種が網を張らずに獲物を捕まえる。 人間に害をなすほどの毒を持つものはごく少数に限られる。 やなどの陸生と同様に「虫」と扱う群の一つであるが、に属するとは全く別のグループ()に属する。 昆虫との主な区別点は、の数が8本であること、体は前体と後体の2部のみによって構成されること、を欠くことなどがある。 外部形態 [ ] クモ類の外部形態:1:脚、2:頭胸部(前体)、3:腹部(後体) 体は(前体)と袋状の(後体)からなり、両者は細い腹柄によってつながる。 頭胸部(前体) [ ] 前体(prosoma)はと6つのから癒合し 、一般に「頭胸部」(cephalothorax)と呼ばれる。 他のと同様、ここには1対・1対・歩脚4対という計6対の()がある。 口の前には鎌状になったがあり、クモ類ではこれを「上顎」とも呼ぶ。 その後ろからは1対のと4対の歩脚が並んでいる。 頭胸部背面の外骨格は完全に一体化した(carapace)であるが、第1歩脚の基部のあたりから前後には高さや形に差があることがある。 特にその間に溝がある場合、頸溝という。 前部にはがあり、基本的には8つの目が2列に並んでいるが、その配列や位置は科によって異なり、分類上重要な特徴になっている。 網を張らずに生活するクモでは、そのうちのいくつかが大きくなっているものがある。 一部の群ではを見ることができる。 歩脚をもつ部位は多くの場合に目と鋏角をもつ前部より幅広く、背面の中央には小さなくぼみがあることが多く、これを中窪という。 また歩脚の隙間に向かって溝が走ることも多く、これを放射溝という。 附属肢 [ ] (chelicerae、上顎)は鎌状(ナイフ状、亜鋏状)で、先端が鋭く、獲物にこれを突き刺して、を注入する。 触肢の基節は鋏角の下面で下顎を形成する。 (pedipalps)は歩脚状で、普通のクモでは歩脚よりずっと小さく、鋏角の補助のように見えるが、原始的なクモでは見掛けでは歩脚に似通う。 歩脚の先端にはがある。 造網性のクモでは大きい爪2本と小さい爪1本があるが、徘徊性のクモでは、小さい爪のかわりに状のがある。 歩脚は第一脚が長いものが多いが、それぞれの長さの特徴はそれぞれの群である程度決まっている。 なお、脚の向きにも特徴がある。 よく見かけられるコガネグモ科などでは前二対が前に向き、後ろ二対が後ろ向きになっている。 この型を「前行性」という。 それに対して科やなどでは前三対が前を向くか、四対とも先端が前向きになっているかのいずれかで、横向きに動くわけではないがこの型を「横行性」という。 腹部(後体) [ ] 後体(opisthosoma)は腹部(abdomen)ともいい、12節を含む が、普通は外見上からが見られない。 は柔らかく、全体に袋状になっている。 そのうち第1節は頭胸部につなぐ幅狭い腹柄となる。 腹部の裏面前方には、通常1対のというがあり、その間にが開いている。 腹部後端には数対の出糸突起(糸疣)がある。 その後ろにがある。 ただし上述の特徴は普通のクモ、いわゆるの特徴である。 など原始的なでは、腹部に体節が見られ、糸疣は腹部下面中央に位置し、書肺は2対で4つある。 触肢は歩脚とほぼ同じで、全体では脚が5対あるように見える。 類と類が属するは、腹部に節がなく、糸疣は腹端にあるが、他は類と同じである。 出糸突起 [ ] 出糸突起は、腹部の第4-5節に由来のである 「 糸疣」(spinnerets)という。 普通のクモ類では腹部後端にあるが、類では腹部の中央にある。 など類では出糸突起は腹部の腹面中央にあり、それぞれの節に2対ずつ、外側に大きい外出糸突起、内側に小さい内出糸突起がある。 それ以外のクモ類ではこれらが腹部後端に移動し、その一部が退化したものと考えられる。 出糸突起の数や形は群によってやや異なる。 出糸突起の先端近くには、多数の小さな突起があり、それぞれの先端から糸が出る。 この突起を「出糸管」という。 これにはクモによって色々な種類があり、それぞれからでる糸にも差があり、クモは用途に応じて使い分けている。 一部のクモ類には、通常の糸疣の前に「(しばん)」()という糸を出す板状の構造を持つ。 これを持つクモは、第4脚の末端近くに、毛櫛(もうしつ)という、きっちりと櫛状に並んだ毛を持つ。 糸を出す時はこの脚を細かく前後に動かし、篩板からでも見えないほどの細かい糸を引き出し、これがもやもやした綿状に太い糸に絡んだものを作る。 雌雄 [ ] がはっきりしているものが多く、雌雄の区別は比較的たやすい。 模様にはっきりとした差のあるものが多い。 雄が雌より小型である種が広く知られており、中でも雌雄による大きさの違いが著しいのクモが有名であるが、徘徊性のクモ(や)などには雄が雌よりやや華奢な程度で差が小さい種もよく見られる。 確実な区別はでおこなう。 雌では、腹部の腹面前方、書肺の間の中央に生殖孔があり、開口部はキチン化して、複雑な構造を持つ。 雄では、生殖孔は特に目立たないが、触肢の先端に「 移精器官」( 触肢器官、)というふくらみがあり、複雑な構造になっている。 精液をここに蓄え、触肢から雌の生殖孔へを送り込むという、特殊な交接を行うためである。 この雌の生殖孔と雄の触肢の構造は、種の区別の際にも重視される。 内部形態 [ ] 脳 [ ] クモのは頭胸部にあり、こと小型のクモや幼生では身体に占める脳の容積は非常に大きい。 が容積の8割を占めて脚の中にまではみ出しているものや、幼虫の期間は身体の割に巨大な脳で体が膨れ上がっているものもある。 糸で網を張るクモも網を作らないクモもおおむね巨大な脳を持っていて、網を張る・張らないで目立った差はない。 消化系 [ ] は大きくは 前腸(fore-gut)、 中腸(mid-gut)、 後腸(hind-gut)からなる。 前腸と後腸は性で、中腸は性である。 前腸部 [ ] 頭胸部に収まる部分である。 口に続いて(pharynx)、(oesophagus)、 吸胃(sucking stomach)からなる。 この部分では消化は行われない。 クモ類はあらかじめするため、口からは液体のみが取り込まれる。 咽頭や食道は二枚の、吸胃は三枚のキチン板を備え、特殊な筋肉とつながっているそれらを動かして食物を吸い込む働きを持つ。 なお、これらのキチン板は脱皮の際には完全に外れる。 中腸部 [ ] これは頭胸部と腹部にまたがる部分である。 吸胃から後方に続く部分は、頭胸部の後半部から左右に突出し、それぞれ前に向かって胸部前方に至り、群によってはその先端部で融合する。 この部分を 前出分腸(thoracenteron)と言い、ここからは付属肢の基部に向かって嚢状に突き出ている。 この部分を 分腸枝(lateral ceaca)という。 この部分では消化が行われていると考えられている。 腹柄を通り抜けるとそれに続く中腸は大きく膨らんで腹部背面近くを通る。 この部分では数対の分枝が出ており、これを 腺様中腸(glandular mid-gut)と言い、さらに細かく分枝して腹部の心臓の両側に大きな固まりとなる。 ここでは消化と吸収が行われると考えられている。 クモが餌を取るとすぐにこの部分に送られ、腹部が膨大する。 後腸部 [ ] 中腸末端に左右一対のがつながっており、さらに膨らんで 糞嚢 stercoral pocket となっている。 最後の部分は(rectum)で、そのまま肛門に続く。 呼吸器系 [ ] クモ類の呼吸器としては、とがある。 特に前者は付属肢由来であると考えられる。 書肺 [ ] 書肺(book lung)は、クモ類とその近縁の独特の呼吸器官である、肺葉片が偏平で、それが並んでいる様子が書物の頁のようであることから、その名がある。 気管 [ ] 書肺を2対を持つ群と、などでは気管(trachea)を欠くが、それ以外のものでは腹部の腹面に気管気門が開き、そこから体内に細長い気管が伸び、分枝して緒器官の間を通る。 その先は頭胸部にまで伸びるものもある。 気管気門は書肺と糸疣の間にある。 循環系 [ ] 他のと同様にであり、動脈の先端からは細胞間()へ直接流れ出てとなり、再び心門から循環系へ取り入れられる。 は腹部背面にあり、腹部と頭胸部へは動脈が走る。 心臓 [ ] 心臓は細長く、腹部背面にあって、前の端からは前行動脈(aorta)、両側には側腹動脈(lateral abdominal artery)、後ろへは尾行動脈(caudal artery)が出る。 心臓は囲心嚢(pericardium)に包まれており、心臓との間の空間を囲心腔(pericardial cavity0という。 側面には心門(cardiac ostia)があり、ここから体腔を流れる血液が取り入れられる。 心門の数はハラフシグモ類では五対あり、派生的な群では少なくなる傾向があり、例えば普通のクモの多くは三対である。 心臓の周囲には対をなす心靭帯(cardiac ligament)があり、これが心臓の動きに関係していると考えられている。 血管 [ ] 前行動脈は腸管の背面にあり、腹柄を通って頭胸部に入り、吸胃の上で左右の小動脈に分かれ、さらに細かく分かれて付属肢などに入り込む。 側腹動脈、尾行動脈はそれぞれ枝分かれして腹部の諸器官の間に広がる。 なお、腹部に流れ出た血液のうち、書肺を通ったものはそこから心臓へ向かう血洞を通って囲心腔へ入る。 この血洞を(pulmonary vein, dorsal lacunae)と言い、クモ類の体内では唯一のである。 これはを多く含んだ血液を優先的に心臓へ送り、全身へ送り出す仕組みである。 排出器官 [ ] 排出器官としては、とがある。 マルピーギ管 [ ] (Malpighian tube)は、腹部後半の中腸の背面部に分枝しながら伸び、中腸の後部に口を開く。 液中から不純物をくみ出す働きがあるとされるが、詳細は不明である。 なお、に見られる本来のマルピーギ氏管が外胚葉起源であるのに対して、クモ類のそれは内胚葉である中腸より分化したものであるから、生物学的にではあるがではない。 脚基腺 [ ] 脚基腺()は、歩脚の基節の間にあり、の一種と考えられる。 原始的なクモ類では、この器官はよく発達しており、排出小嚢となって第一脚、第三脚の後方に口を開き、ここから排出物を出す。 しかし多くの普通のクモ類では退化傾向が著しい。 生態 [ ] 基本的に性の動物で、多くの種類が、、、、、などあらゆる陸上環境に分布している。 これほど多彩な環境に分布があるというのは、現在多くのニッチを昆虫類に取って代わられたの中でクモとダニだけである。 ただしにせよにせよ、水際までは結構種類がいるが、水中生活と言えるものは、ただ1種だけと言ってよい。 その点、など水中生活のものを含む類の方がより多くのニッチに適している。 食性 [ ] ほぼ全てが性で、自分とほぼ同じ大きさの動物まで捕食する。 など網を張るクモの一部は、自分の数倍もある大きさの獲物を網に捕らえて食べることもある。 捕食対象は類から他のなどの、、小型のまで多岐にわたる。 日本国内においてもでは日本最大のクモであるがを、同じく沖縄県ではを 捕食していたのが観察されている。 また、はかつて、鳥を捕食するというのでトリトリグモあるいはトリクイグモ(バードイーター)と呼ばれていた。 この話そのものは伝説めいているが、実際にやはよく捕食するようである。 の円網・中心部 捕食行動としては、細い糸でや網をつくって捕らえる・徘徊して捕らえるの2つに大別できる。 網を張るものを 、張らないものを 徘徊性という。 原始的な種、例えばや科は、地中に状の巣を作り、入り口に捕虫のための仕掛けを糸で作る。 網はこれを起源として発達したと考えられる。 は様々な形をしており、数本の糸を引いただけの簡単なものから、極めて複雑なものまである。 約半数のクモが、網を張らずに待ち伏せたり、飛びかかったりして餌を捕らえる。 いずれの場合にも、餌に食いつくには直接に噛み付く場合と糸を絡めてから噛み付く場合がある。 「生き血を吸う」という風にもいわれるが、実際にはを獲物の体内に注入して、液体にして飲み込む()ので、食べ終わると獲物は干からびるのではなく、空っぽになっている。 小さいものは噛み潰して粉々にしてしまうこともある。 他にがを食べる例やがの甘露を食べるなど、非肉食性の習性もいくつか知られている。 類の仲間であるは、の芽を小動物より多く食べることが知られている。 ジェネラリストとスペシャリスト [ ] かつて者のは『クモの網にゾウはかからない』という言葉を残し、の大事さを主張した。 これは「クモの網は大きささえ合えば、どんなものでも捕まえるだろう」、つまり「獲物の選り好みはしないだろう」という趣旨の予断がある。 実際、多くのクモは特に獲物を選ばないジェネラリストであろうと予想される。 だが、明らかに決まった獲物しか選ばないものも知られており、例えば以下のようなものがある。 :陸上• など:一定範囲ののオス• ・・など:他種のクモ 糸の利用 [ ] クモと言えばを想像するくらい、クモと糸とのつながりは深い。 全てのクモは糸を出すことができ、生活の上でそれを役立てている。 造網性でも徘徊性でも、全てのクモは歩くときに必ず「しおり糸」という糸を引いて歩く。 敵から逃れるために網から飛び落ちるクモは、必ず糸を引いており、再び糸をたぐって元に戻ることができる。 が獲物に飛びついたとき、間違って落下しても、落ちてしまわず、糸でぶら下がることができる。 代表的なであるでは、横糸にの着いた糸があって、獲物に粘り着くようになっている。 網を歩く時にはこの糸を使わず、粘りのない縦糸を伝って歩くので、自らは網に引っかからない。 粘液をつけた糸を全く使わない網もある。 造網性のクモは、網に餌がかかるのをで感じ取る。 網の隅にクモが位置している場合でも、網の枠糸か、網の中心から引いた1本の糸を脚に触れており、網からの振動を受け取ることができる。 餌がかかると、糸を巻き付けて獲物を回転させながら幅広くした糸を巻き付けてゆき、身動きできなくして捕らえる。 場合によってはクモが獲物の周りを回りながら糸をかけてゆく。 徘徊性のクモでも、餌を糸で巻いて捕らえるものもある。 地中に巣穴を作るものや、状の巣を作り、特に網を作らないものでも、巣の周りの表面にまばらに放射状の糸を張り、虫が触れると飛び出して捕らえる種がある。 このような糸を「受信糸」という。 これが網の起源ではないかともといわれている。 多くの種では、子グモが糸を出し風に吹かせて、ののように空を飛ぶ習性()を持つ。 小型の種では、成虫でもそれを行うものがある。 この飛行能力により、クモは他の生物よりもいち早く生息地を拡大することができる。 一例として、のでにより新たなが誕生した時に、生物の移住について調査したところ、最初にやってきた生物はクモだったと報告されている。 産卵や脱皮のために巣を作るものもあり、その場合も糸を使う。 地中性のクモでは巣穴の裏打ちを糸で行い、のように扉を作るものは、糸でそれを作る。 多くのものは卵塊を糸でくるんで卵嚢にする。 糸のはので、体内では液状で存在し、体外へ排出される際に空気とによって状の糸となる。 これはで、上で液状に戻ることはないが、使用した糸を蛋白源として食べ、消化して再び糸などに利用する種も見られる。 生活史 [ ] 生殖行動 [ ] 雄が触肢に入れたを雌のに受け渡すという、界で他にあまり例のない方法を用いる。 雄の触肢の先端には、雄が成熟すると触肢器官という複雑な構造が出来上がる。 のようになっていて、精子を蓄える袋と、注入する先端がある。 雄は雌の所へゆく前に、小さな網を作り、ここへ生殖孔から精子を放出し触肢に取り入れる。 ほとんどのクモは肉食性であるので、雌が巨大である種の場合、雄の接近は危険が伴う。 そのため安全に接近するためのがいろいろと知られている。 など造網性のものでは雄が網の外から糸をはじいて雌の機嫌を伺う種が多い。 変わった例として、雄が前足を振ってダンスをする徘徊性ののような例もある。 卵 [ ] は多くの場合、多数をひとかたまりで産み、糸を巻いて 卵嚢(らんのう、egg sac)を作る。 卵嚢は種によってさまざまな形をしている。 卵は全体で丸い塊となり、柔らかな糸でくるまれる。 それだけの卵嚢を作るものもあるが、さらにその外側に厚く糸で作った膜で袋や円盤状の卵嚢に仕上げるものもある。 卵嚢をそのままに貼り付けたり、の裏にくっつけたりと放置するものもあるが、自分の網の片隅につるす、あるいは自分の巣の中に卵を産む、しばらくを一緒に過ごすなど、一定のを行う種も存在する。 ・・などは卵のうを口にくわえて保護し、は糸疣につけて運ぶ。 幼生 [ ] 孵化した幼生は、通常1回のをするまでは卵嚢内に留まる。 初齢幼生は柔らかく不活発で、卵嚢内でもう1回の脱皮をおこなった後、やや活発になった子グモが卵嚢から出てくるのが普通である。 卵嚢から出てきた子グモが、しばらくは卵嚢の周辺で固まって過ごす習性が見られるものが多く、クモの「まどい」という。 この時期にちょっかいをかけると大量の子グモが四方八方へ散っていくため、大勢があちこちへ逃げ惑う様を例えて「蜘蛛の子を散らす」という比喩表現をする。 卵を保護する習性のあるものでは、子グモとしばらく一緒に過ごすものも多い。 類では、生まれた子をしばらく背中で運ぶ。 ヒメグモ科には雌親が幼虫に口移しで栄養を与える例があり、この時与えるものを「spider Milk」という。 は雌親が子グモに自分自身を食わせてしまう。 その後、子グモはそれぞれ単独生活にはいるが、その際を行う種が多い。 一般には幼虫は成虫を小さくした姿であるが、中には大きく色や模様が変わる例もある。 また、習性についても親とほぼ同じなのが普通であるが、成虫は徘徊性なのに幼虫は網を張る例(など)、逆に成虫になって網を張るようになる例(など)がある。 前者は祖先が造網性であったことを示すとの説明があるが、後者についてはよくわからない。 社会性 [ ] ほとんどのクモ類は単独で生活し肉食性である。 幼虫がしばらく成虫と生活を共にする例は少なくなく、これらはといわれる。 また、造網性のクモで、網を接した多数個体が集まる例も知られる。 さらに、大きな集団をつくり、長期にわたって共同生活するクモは、日本国外からは少数ながら知られている。 それらはクモ類といわれる。 共同で営巣し、巨大化した網の集合体を形成し、そこに時には数千頭ものクモが住み、共同で餌をとる生活をする。 このような生活をするクモは世界で約20種が知られ、それらはタナグモ科、ハグモ科、ウズグモ科など複数の科にまたがっているため、それらは個々に独自に進化したものと考えられる。 それらのクモでは以下の三点がその生活を成立させる条件として存在するとされる。 寛容性:個体間で互いに攻撃する行動を取らない。 個体間の相互作用:個体同士が互いに接近する傾向を持つ。 共同作業:餌を捕らえる際や幼生の育児に際して互いに協力する。 また、これらのクモでは集団を作る個体間で遺伝的に非常に近いことが知られる。 それらは往々にして一腹の集団から始まり、集団内でを繰り返す。 ただし、やなどのでは女王と働き蟻など分業とそれに伴う個体間の階級の分化が見られるが、クモ類ではそれは知られていない。 しかし、一部のものではを獲得しているのではないかとの説や示唆がある。 天敵 [ ] 小型のにはクモ類を捕食するものは多いと考えられる。 クモは他のに比べて体が柔らかいので、、、、などのとしても非常に重宝する。 クモをくわえたベッコウバチ 特にクモ類のとしては、類の類がクモを狩るハチとして有名である。 これらのハチは、クモの正面から突っ込んで、の間にを刺してを行い、足をくわえて巣穴に運ぶ。 他に、性のものとして成虫にするや卵のうに寄生する類やなども知られる。 このクモヒメバチはウジ状の幼虫がクモの背中に止まっているように見られ、初めのうちは体液を吸うだけだが、最終的には寄主であるクモを食い殺し食い尽してしまう。 また、やなどはクモを専門に食べるクモとして知られる。 直接にクモを攻撃するものではないが、などの小鳥はクモの網を巣の材料とする。 そのためにクモの網に鳥は突っ込み、その体にまとわりついた糸を集め、巣材のなどをかためるのに用いる。 クモの網に引っかかった虫を横取りする昆虫(など)も知られる。 人間との関わり [ ] 益虫・害虫 [ ] 耕作地圏においては、のであるためとして重視される。 人家の内外にも多くの種類が生息し、これらは(、、、など)を捕食するため、クモは家庭生活圏においてもの役割を果たしている。 これを理解している人は、居宅や身の回りにクモが見られても気にしない事が多い。 しかし近年では、主に都市生活者の間で、その容姿から不気味な印象を持ち忌み嫌う人や、いわゆる「」の増加などの理由で、のカテゴリーに入れられる場合もある。 網や巣を張る種については家や壁を汚すとして嫌われる要因となる。 実際2000年代後半に入り日本でも、従来のや等と同様に、、クモを駆除対象とすることをうたった殺虫剤が一般に市販されテレビCM等で宣伝までされるようになった。 毒性 [ ] ほとんどのクモは虫を殺す程度の毒を持っているが、人間に影響を持つほどのものは世界でも数種に限られる。 その中でも、人間を殺すほどの毒を持つクモはさらに限られる。 また在来種のほとんどのクモは、人の皮膚を貫くほど大きな毒牙自体を持っていない。 なお、ウズグモ科は毒腺そのものを失っている。 として有名なのは、日本に侵入してニュースとなった、をはじめとする類である。 それ以外にも世界でいくつかが危険視される。 在来種でそれほど危険視されるクモは存在しないが、コマチグモ科の大型種(など)は毒性が強く、噛まれるとかなり痛み、人によってはしばらく腫れ上がる。 逆に毒グモとしてのイメージが強いオオツチグモ科の別称であるは、強い毒を持つものは稀である。 しかしながら全ての毒グモの毒にはを起こす可能性があり、注意が必要である。 毒性の有無・程度にかかわらず、人間など自身より遥かに大きなサイズの動物に対しては、ほとんどのクモは攻撃的でなく、近寄れば必死に逃げようとする。 能動的に咬害を与えることも基本的にないが、不用意に素手で掴むなどすると、防衛のために噛みつかれる恐れがある。 捕食時に獲物へ注入する消化液には強い殺菌能力があり、また自身の体もこの消化液で手入れを行っている。 このためクモ自体や、獲物の食べ殻が病原体を媒介する可能性は低い。 クモの糸が目に入るとを起こすことがある。 によるものではなく、毒成分が関与しているともといわれる。 [ ] 網と糸 [ ] 網がはられている状態は、人間の生活する環境としては、全く手入れが行き届いていない証拠とみなされる。 映画やテレビドラマ等では、であること、通る人がいないことを示すために使われる。 またホラーゲームを筆頭として各ジャンルのゲームにもよく登場する。 「クモの巣が張る」というのは、誰も使う人がいない、誰もやって来ないことを暗示する表現である。 利用 [ ] 害虫の天敵として クモを害虫駆除のために積極的に利用する試みが行なわれたことがある。 元来、日本には生息していなかったは、にゴキブリ退治用として人為的に輸入されたとの説もある。 の方面では、駆除の効果が様々に研究され、一定の評価を得ている。 では、、などの造網性のもの、などの徘徊性のもの等が農業害虫駆除に大いに役立っていることが知られている。 糸の利用 後述のように自然生成可能な糸の中でも比較的頑丈であるため、糸を工業的に利用する試みもあるが、大きく認められているものは少ない。 クモを大量養殖することの困難さ(新鮮な生餌が必要で、クモの数が適当でないと共食いを起こしやすい)と、糸を取り出すことの困難さが障壁になる。 これまでに最も用いられたのは、にスケールを入れるための用途である。 現存する糸の大型の布製品の一つはに存在するのクモの糸による絨毯(約3. 2メートル)であるが、作成には野生のコガネグモ科のクモの捕獲に70人、糸の織布に12人の人員と4年間の年月を要した。 蜘蛛単体では手間と高価になりやすいため、生産のしやすいに蜘蛛の遺伝子を組み合わせた品種や微生物を使用し、人工的に蜘蛛の糸を出そうとする試みが行われている。 糸の強度は同じ太さのの5倍、伸縮率はの2倍もある。 鉛筆程度の太さの糸で作られた巣を用いれば、理論上は飛行機を受け止めることができるほどである。 そのため、長い間人工的にクモの糸を生成する研究が行われてきたが、コストが高い上に製造に有害性の高い石油溶媒が必要になるなど障壁が多く実用化は困難とされていた。 しかし、5月に日本のの企業が世界初となる人工クモ糸の量産技術を開発し、人工クモ糸の工業原料としての実用化が現実のものとなる目処がたった。 2017年には理化学研究所もクモの糸を再現したポリペプチドの合成する方法を開発したと発表している。 その他 日本では伝統的になどを戦わせる遊びが子供たちの間にあり、「蜘蛛合戦」と呼んだ。 多くの地域で廃れてはいるが、現在でも町を挙げて取り組んでいるところがある。 のクモの 日本では一般的でないが、クモを食用する国はあり、中国ではの巣がとされる。 、から南部では食用にしているといわれる。 では、現在でもクモを油で揚げたが食されることもある。 クモの種はいわゆるであった。 味についてはに近いとかのようだとかの味だとかのようだといわれ、今ひとつ判然としない。 他にもこの地域では食されるという [ ]。 南米では大型のが好んで食用にされ、食後にはその鋭い牙を爪楊枝代わりに使うという。 また、オーストラリアやアフリカでも大型のクモを食べる習慣があるという。 文化的側面 [ ] クモは、身近な生物であり形態や習性が特徴的である。 一例として、益虫であるにもかかわらず、外観から誤解されたり嫌われたりすることが多い。 肉食性であるにもかかわらず、天敵も多く臆病で草食的な性格である点等があげられる。 このため古来世界各国において、人間に対し吉凶善悪両面にわたり様々な印象を与えており、擬人化されることも数多い。 呼称表現 [ ]• 雌雄別々の漢字が割り当てられているのは、クモが日常的になじみのある生物である上、上記の通り雌雄の区別が比較的たやすいことによる。 においてもこのが伝来して古来日常的に定着して使用されているが、現代においては音読みで「チジュ」と読むことはほとんどなく、に置き換えて「くも」と訓読みすることがほとんどである。 伝承・民俗 [ ]• クモは糸を紡ぐ事から、を連想させるエピソードが見られる。 日本には、古来クモを見ることによってをかつぐ風習が存在する。 代表的なのは、いわゆる「朝蜘蛛」「夜蜘蛛」という概念であり、「朝にクモを見ると縁起が良く、夜にクモを見ると縁起が悪い」とするものである。 ただ地方によって様々な違いがあり、例えば地方の一部ではクモを「コブ」と呼称するため、夜のクモは「夜コブ(「よろこぶ」を連想させる)」であり、縁起が良いものとされる。 (女郎蜘蛛、ジョロウグモ)は、その外観から、細身で華やかな花魁を連想して命名されたものである。 におけるの物語。 古代日本で、に抵抗した異族として『』などに記された。 :ヨーロッパの伝説上の毒蜘蛛で、噛まれると踊り狂うといい、その際の音楽がとなった。 現代におけるサブカルチャー [ ] 蜘蛛を関連したサブカルチャー作品には、不気味な外見や肉食性、一部の種が持つ毒から恐怖の対象として登場する作品と、農業害虫を食べることから「悪を討つ」善玉として描かれる物の、両方が存在する。 洋の東西を問わず、怪奇・ホラー作品によく登場する。 小説ではH. エーヴェルスやの『蜘蛛』、漫画では『紅ぐも』等である。 巨大なクモが登場する映画(『』など)や、大群となって人間を襲う動物(『』など)も製作された。 これらは大型種であるや等のイメージが誇張されてモチーフとされることが多い。 のにおけるには、益虫として保護された蜘蛛が正義の剣士に変化し人間に恩返しをする作『天誅蜘蛛』が著名であった。 による短編『』においてはクモが天上のの下僕としてキャラクター付けられており、そのは天上とをつなぐリンクとして描かれている。 の日本の白黒『』においては、主人公の雄の蜘蛛が雌のに恋をする恋愛アドベンチャーとして描かれている。 テレビドラマ「」では、第1作『』の怪奇蜘蛛男を始めとして、蜘蛛が悪玉となるのモチーフに充てられることが多い。 但し、『』に登場する仮面ライダーレンゲルは例外で、蜘蛛が善玉のモチーフに充てられている。 に発売されたのである『』ではボスのワルサー大王が、最後に大きなクモに変身してのニュートン・Jと闘う。 その際、8本の脚に被弾すると、赤く光りながら落下する(この脚にも主人公へのがある)。 『』(オリジナル版・とも)はクモをモチーフにしたヒーローである。 クモが(害虫を食べる)益虫であることや、その糸の特殊性、優れた身体能力などが素材として活用されている。 ただし平常はほとんど動かないが捕食時には激しく格闘するというクモのイメージを投影し、普段は気の弱い日陰者的存在だがいざとなると能力を発揮するという硬軟おりまぜたヒーロー像として描かれている。 系統と分類 [ ] (クモ綱)に含まれるクモ目以外のグループは、目、目、目、目などがある。 クモガタ類の中での系統関係は、必ずしも統一した見解がない。 ザトウムシは、別名をアシナガグモ、メクラグモといい、クモと比較的外見が似ているが、近縁ではない。 クモ目に近いとされるクモガタ類は、目、目などがあり、まとめてを構成する。 (、) クモ目そのものの存在自体は、その単系統性という形で強く認められている。 目全体で共有される特徴としては以下のようなものがある。 鋏角に毒腺を有すること。 雄の触肢が精子を運搬する構造(触肢器官)になっていること。 腹部付属肢の一部が糸疣となり、糸を生産すること。 クモ目の中での系統関係についても、各部に諸説があり、必ずしも確定してはいない。 しかし次の三点は古くから認められている。 クモ目の中では、類が最も原始的で、ハラフシグモ類として他のすべてのクモ類から分離される。 クモ類では唯一、腹部に体節が残り、出糸突起は大きくて腹面中央にある。 書肺は2対。 糸を出す能力が低く、巣穴の裏打ちをしない。 触肢は歩脚状。 それ以外のクモの中では類・類・類・ジョウゴグモ類のものが原始的特徴を有する。 いずれも2対の書肺をもつ。 類と類は触肢が歩脚状であるが、類や類では普通のクモ類のように小さくなっている。 残る一般的なクモ類に、クモ類の大多数が所属し、多くの科に分かれている。 書肺は1対。 これらをかつては原蛛亜目、古蛛亜目、新蛛亜目としたが、現在ではキムラグモ類をとして分け、残るものをまとめたにとをたて、それらに当てる。 普通のクモ類 クモ下目 の中の分類では、上位分類のための形質として、さらに以下のような特徴が重視される。 出糸突起の前にを持つものをとして大きくまとめるのが従来の分類法であった。 現在の日本で出版されている等はこれに基づいているものが多い。 ただし、この特徴に基づく分類は後に誤りではないかとされ、現在分類体系の見直しが行われている。 もう一つの上位の分類として、との区分がある。 これは外性器の構造に関するもので、前者ではそれが単純であるのに対し、後者でははるかに複雑になっている。 これは現在でも重要な区分と考えられる。 さらに、完性域類の中では歩脚の爪が2つのと3つのが大きな系統をなすとされる。 この内の前者は徘徊性、後者は主として造網性の系統である。 以下に古典的な分類体系として八木沼 1986 の体系を示す。 古蛛亜目 Liphistiomorpha• キムラグモ上科(キムラグモ科)• 原蛛亜目 Mygalomorpha• トタテグモ上科(トタテグモ科、カネコトタテグモ科)• ジョウゴグモ上科(ジグモ科、ジョウゴグモ科)• 新蛛亜目 Araneomorpha• 篩板類 Cribellata• ウズグモ上科(ウズグモ科、ガケジグモ科、ハグモ科、チリグモ科)• スオウグモ上科(スオウグモ科)• カヤシマグモ上科(カヤシマグモ科)• 無篩板類 Ecribellata• 単性域類 Haplogynae• イノシシグモ上科(エンマグモ科、イノシシグモ科、タマゴグモ科)• ヤマシログモ上科(マシラグモ科、イトグモ科、ユウレイグモ科他)• 完性域類 Entelegynae• 三爪類 Trionycha• コガネグモ上科(ヒメグモ科、サラグモ科、コガネグモ科、アシナガグモ科他)• ナガイボグモ上科(ヒラタグモ科、ナガイボグモ科、ホウシグモ科)• 二爪類 Dinonycha• フクログモ上科(フクログモ科、シボグモ科、アシダカグモ科他)• ワシグモ上科(ワシグモ科、イヨグモ科、ヒトエグモ科)• カニグモ上科(カニグモ科、エビグモ科)• ハエトリグモ上科(ハエトリグモ科) しかし近年これを否定する考えが大きな支持を受け、の発展もあって、分類体系に大きな変更の動きが続いている。 特に、篩板を持つ群の扱いが大きく変化した。 それによると、クモ類の主な部分を占める系統はかつて篩疣を持っていたのだが、そのうちのいくつかの系統で篩疣が消失し、しかも篩疣を失った系統が大発展を遂げたため、篩疣を持つものが比較的まとまって見えるだけで、実際にはなのだという。 このような新たな考え方に基づく分類体系は、科の配置を始めとして従来の分類体系と大きく異なり、中にはそれまで篩板類と無篩板類に分かれていたものが同一の科に含まれるようになるものすらある。 これは一部では分子系統学にも支持されているが、すべてがこの考えに合致しているわけでもない。 また、篩板の有無はやはりそれなりに重視されるべきとの考えもあり、統一見解はない。 今後の研究の進展が待たれる。 近年の分類体系 [ ] 小野 2009 は上記のように篩板の有無が系統を反映するとの判断を元にした分類体系を示した。 小野、緒方 2018 ではさらにこれを改めて世界標準の分類体系を採用している。 以下にこれを示す。 なお、下記のうち日本から記録のあるクモの科は64であり、これは全部のクモの科の数 117 の半分ほどでしかない。 Order Araneae クモ目• Suborder esothelae• Liphistiidae• Suborder Opistothelae• Infraorder Mygalomorphae• Atypoidea ジグモ上科• Atypidae ジグモ科• Antrodiartidae カネコトタテグモ科• Avicularioidea オオツチグモ上科• Dipluridae ホンジョウゴグモ科• Hexathelidae ミナミジョウゴグモ科• Porrhothelidae ニュージーランドジョウゴグモ科• Actinopodidae ヤノテグモ科• Euctenizidae シントタテグモ科• Cyrtaucheniidae モサトタテグモ科• Barychelidae ヒラアゴツチグモ科• Theraphosidae オオツチグモ科• Nemesiidae イボブトグモ科• Migidae アゴマルトタテグモ科• Paratropididae ヘリタカジグモ科• Ctenizidae モノトタテグモ科• Halonoproctidae トタテグモ科• Idiopidae カワリトタテグモ科• Mecicobothriidae イボナガジョウゴグモ科• Microstigmatidae ビキモンジョウゴグモ科• Infraorder Araneomorpha クモ下目• Haplogynae 単性域類• Hypochilidae• Filistatidae カヤシマグモ科• Trogloraptoridae ホラアナカリウドグモ科• Caponiidae カガチグモ科• Dysderoidea イノシシグモ上科• Segestriidae エンマグモ科• Oonopidae• Orsolobidae フタヅメイノシシグモ科• Dysderidae イノシシグモ科• Scytodoidea ヤマシログモ上科• Sicariidae• Drymusidae アヤグモ科• Periegopidae トゲヌキエンマグモ科• Ochyroceratidae エンコウグモ科• Telemidae ヤギヌマグモ科• Scytodidae• Tetrablemmatidea ジャバラグモ上科• Tetrablemmatidae ジャバラグモ科• Plectreuridae クチコグモ科• Diguetidae コトグモ科• Pavuliidae パクラグモ科• Pholcidae• 群名不詳• Gradungulidae ハガクレグモ科• Cithaeronidae イダテングモ科• Leptonetidae• Austrochilidae ムカシボロアミグモ科• Entelegynae 完性域類• Plpimanoidea エグチグモ上科• Mecysmaucheniidae パタゴニアアゴダチグモ科• Huttoniidae ハットングモ科• Stenochilidae カレイトグモ科• Archaeidae• Nicodamoidea アカクログモ上科• Nicodamidae アカクログモ科• Megadictynidae オオハグモ科• (無篩盤・3爪・空間造網性)• Araneioidea コガネグモ上科• Theridiidae• Theridiosomatidae カラカラグモ科• Mysmenidae コツブグモ科• Symphytognathidae• Anapidae• Synahridae アレチコツブグモ科• Araneidae• Malkaridae ヒメセンショウグモ科• Mimetidae センショウグモ科• Arkyidae ミツカドグモ科• Tetragnathidae• Nesticidae• Chyatolipidae ヌノカケグモ科• Physoglenidae ニュージーヒメグモ科• Synotaxidae ヤセヒメグモ科• Pimoidae ピモサラグモ科• Linyphiidae• (有篩盤~無篩盤・造網性~狩猟性・3~2爪)• 群名不詳• Eresidae• Deinopidae• Oecobioidea チリグモ上科• Oecobiidae• Hersiliidae• 群名不詳• Uloboridae• Titanoecoidea ヤマトガケジグモ上科• Titanoecidae ヤマトガケジグモ科• Phyxelididae トゲガケジグモ科• Zodarioidea ホウシグモ上科• Penestomidae アフリカイワガネグモ科• Zodariidae ホウシグモ科• 群名不詳• Amaurobiidae ガケジグモ科• Agelenidae タナグモ科• Cybaeidae ナミハグモ科• Hahniidae ハタケグモ科• Toxopidae カニグモモドキ科• Dictynidae ハグモ科• Cycloctenidae マルシボグモ科• Stiphidiidae ナキタナアミグモ科• Desidae ウシオグモ科• Sparassidae• Homalonychidae トモツメグモ科• Udubidae ツヤシボグモ科• Zoropsidae スオウグモ科• Ctenidae• Senoculidae ホシダカグモ科• Oxyopidae• Pisauridae• Trechaleidae サシアシグモ科• Lycosidae• Psechridae ボロアミグモ科• Thomisidae• (無篩盤・狩猟性・2爪)• Dionycha A 2爪類A群• Prodidomidae イヨグモ科• Liocranidae ウエムラグモ科• Clubionidae フクログモ科• Anyphaenidae イヅツグモ科• Gallieniellidae アイアイグモ科• Trachelidae ネコグモ科• Phruolithidae ウラシマグモ科• Gnaphosidae• Lamponidae オジロワシグモ科• Ammoxenidae ハシエグモ科• Trochanteriidae ヒトエグモ科• Dionycha B 2爪類B群• Xenoctenidae ヨソモノシボグモ科• Corinnidae ハチグモ科• Viridasiidae マダガスカルシボグモ科• Selenopidae アワセグモ科• Miturgidae ツチフクログモ科• Cheiracathiidae コマチグモ科• Philodromidae• Salticidae 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 小野展嗣「2.鋏角亜門」『節足動物の多様性と系統』、岩槻邦男・馬渡峻輔監修、裳華房、2008年、122-167頁。 , Dunlop, Jason; C. , Lamsdell, James. ナショナルジオグラフィック日本版サイト. 2019年6月6日閲覧。 沖縄タイムス. 2011年8月30日. の2012年5月8日時点におけるアーカイブ。 2009年10月13日. の2014年10月27日時点におけるアーカイブ。 2009年10月14日閲覧。 2011年10月29日閲覧。 産経Biz 2013年5月25日. 2013年6月7日時点のよりアーカイブ。 2019年6月6日閲覧。 ITmedia NEWS. 2017年1月23日. 公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会. 2018年3月31日閲覧。 AFPBB News. 2006年8月23日. の2013年5月14日時点におけるアーカイブ。 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会. 2019年6月6日閲覧。 2018. 「クモに尾見つけた 1億年前の琥珀」『』朝刊2018年2月19日(社会面)• , p. 関連項目 [ ]• - 人工の「蜘蛛の糸繊維」を量産化した会社。 参考文献 [ ] は列挙するだけでなく、などを用いてしてください。 記事のにご協力をお願いいたします。 ( 2019年6月)• 宮下直『クモの生物学』, 2000 ,東京大学出版会• 、, 1966 ,「真正蜘蛛類」 内田亨監修『動物系統分類学 7 中A 』,中山書店• ・・ 『改訂 校庭のクモ・ダニ・アブラムシ』 〈野外観察ハンドブック〉、2002年、。 『クモの話』, 1969. 北隆館• Jonathan A. Coddingston 2005. Spiders of North America: an identification manual American Arachnolpgical Society. 小野展嗣、緒方清人、『日本産クモ類生態図鑑:自然史と多様性』、 2018 、東海大学出版部 外部リンク [ ]• (日本産生物種数調査)• (農林水産技術情報協会) ウィキスピーシーズに に関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。

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