キュンメル男爵。 銀河声優伝説 キュンメル男爵 上杉達也(三ツ矢雄二)ラインハルト 吉田剛[2代目](堀川亮)

銀河英雄伝説の登場人物・銀河帝国

キュンメル男爵

ハインリッヒ・フォン・キュンメルとは、・「」に登場する架の人物。 担当は(版)。 略歴 4年生まれ。 キュンの当(かどうかは不明)である。 親族にで3歳年上の()がいる。 先性代謝という難病にかかっており、の大半をで過ごしていた。 では劣悪遺伝子排除法と言う遺伝性のを持つ者をさせる法が存在し、が有名実化してからも弱者への福政策をよしとしない潮が存在した。 しかし、キュンと言う名門の出自でありもりに存在したことから、治療を施すことで何とか生き延びられたようである(作中には一般庭ではと言う記述もある)。 また、幼い頃に両親を亡くしており、に当たるが後見に当たっていた。 このような薄幸の生い立ちからか、に当たるはのように可がっていたようだ。 本人もない自分の体へのからか、や(特に人物史)にのめり込むに成長した。 9年、に仕えたの伝手で憧れの存在であったと面会。 その過程で彼さえも心したの存在を印付けられる。 面会そのものはごく穏に終わったが、この時は彼に不思議なを見ている(は通常、不な自分の体の代償行為としてを飼うがそれが見られない点など)。 それ以降はも業務に忙殺されるようになり、以前のように頻繁に彼を訪れることは難しくなったようだ。 それに(あるいはの栄に)反例するかのように、内なる狂気とを芽生えさせて行く。 新1年、とツは長らくンリッヒを放置していた負いもあったのか、となったにキュン邸への行幸を仰ぎ了承を得る。 病身のンリッヒに素直に同情したことと、即位後の初の行幸を栄とし政争の種にまでなっていた前王の兵弊を笑う意味も込めて王に何らの貢献もない人物を選んだとされる。 6日、はキュン邸を訪問。 しかし、ンリッヒはにと組み、地下にゼッ粒子を積め起爆装置を自身の手で握ることで的に 「」を握ることを企み実行した(キュン事件)。 これは成功するもを告げられたは一切動じず、自身が死んで王が終われば何と短命な王かと人は笑うだろうがそれは仕方がないと冷笑するだけであった。 その後はも時間稼ぎを部下に暗に勧められたこともあり、積極的に動くことはなくなった。 一人芝居をしく進めるだけのンリッヒだったが、が仕切りに胸の(の遺が納められていた)を触るのを発見。 を渡すように要するが、これはにとって「」よりっと大事なモノであり昂して拒絶。 手を触れようとしたンリッヒを殴り飛ばした。 その隙を見て親衛がをしかけて制圧。 ンリッヒはその場でほどなくに抱かれてし、グ初の弑逆事件は未遂に終わったのだった。 19歳。 人物 身体こそ病魔に侵されているが、を嗜みをるなど人並み以上の知を持っていたようだ。 それ苦しみも深く、為に死に行くことに耐えられないと言う覇気のみが糧となる皮な精状態であった。 に利用される形ではあったが信徒になることはなく、そう言った意味では精的な格はあったのかもしれない。 また、幾人かいるの暗殺者の中では最大のであり、暗殺の成否ではなく自身が生きていることのを立てたいと言うが先走っていた。 本人も死を前にして「の愚かさは幾人かが記憶してくれる」と気であった。 に対してはその容貌と的な身体から憧れを抱いていたようだ。 暗殺事件に巻き込んだことを詫びてもいる。 も愚かしいと非難しつつ、死後は憐れんだりはしないと一人前の男としえるようにしていた節がある。 一方、はンリッヒへの死後の処分について聞かれると「器を罰することはしない」と述べ、敵とは全く見なさなかった(フ親子に累が及ぶことを防ぎたかったのがな動機だが)。 関連人物• 大変に実な後見人であり、キュンのを奪うどころかむしろ管理のために私財を拠出したという。 事件後は自的に謹慎したが直ぐに復帰。 皮なことに、この謹慎期間をきっかけにの存在の大きさをも自覚し始める。 - 複数分野で活躍するに憧れるリッヒにとって現世で最高評価の人物。 もっとも、や、ラザール・カ、トゥ・ベグなどの偉人と同列に並べられ、本人はやや苦笑したようだ。 関連動画 関連項目•

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ハインリッヒ・フォン・キュンメルとは (ハインリッヒフォンキュンメルとは) [単語記事]

キュンメル男爵

宇宙暦799年/新帝国暦1年。 ラインハルト・フォン・ローエングラムは、遂に新銀河帝国ローエングラム王朝の初代皇帝として即位した。 同じ頃、自由惑星同盟では、軍を退役したヤン・ウェンリーがフレデリカ・グリーンヒルと華燭の典を挙げ、新婚生活に入っていた。 幸せな二人を見つつ、ユリアンは地球に向けて旅立つ。 時代は安定期を迎えたように見えたが、それは新たな激動の時代の始まりに過ぎなかった。 ユリアンとマシュンゴ、それにダヤン・ハーン基地で合流したポプランを乗せた「親不孝号」は、地球へと向かっていた。 地球に本拠地を置く地球教の実態を探ろうとするユリアンは、船内のライブラリを使って人類が地球から宇宙へ進出した歴史を振り返る。 それは、地球と植民星の抗争の記録であり、その戦いの末、資源と人材を失った地球が、人類社会の中で忘れられた存在になるまでの物語であった。 新帝国の閣僚人事を発表したラインハルト。 国務尚書にはヒルダの父、マリーンドルフ伯爵が任命された。 ヒルダらの願いにより、ラインハルト最初の行幸はキュンメル男爵家と決まった。 生まれつき病弱で明日をも知らぬ命の男爵は、名ばかりの貴族から皇帝へと自らの力で登り詰めたラインハルトと我が身を比べ、屈折した思いを抱いていた。 その代償をラインハルトを屈服させることで得ようと、彼は爆弾の起爆スイッチを手に皇帝を脅迫するのだった。 キュンメル男爵による皇帝暗殺未遂事件は、地球教の陰謀であることが判明した。 ただちに討伐軍が編成され、司令官に任ぜられたワーレン指揮の下、地球に向けて艦隊が進発する。 マリーンドルフ親子の謹慎も解かれ、新王朝では一族が罪に連座することはないと示された。 一方、帝国では不穏な噂が流れていた。 同盟軍の捕虜が、メルカッツ提督は生きていると述べたというのだ。 その噂が事実であれば、当然ヤンもそれを知っていることになる……。 ラインハルトは、前ゴールデンバウム王朝の全史を調査した報告書を読んでいた。 始祖ルドルフ以降、歴代皇帝の様々な行跡を読みつつ、ラインハルトは己を振り返るのだった。 一方、自由惑星同盟首都ハイネセンポリスで新婚生活を送るヤンは、年金削減の知らせに渋面を作っていた。 その上、同盟駐在高等弁務官レンネンカンプは、ヤンを危険人物と見做し、監視を強化していた。 ヤンは奇想天外な方法でキャゼルヌと連絡を取り、今後のことを考えるのだった。 帝国軍との和睦条項により廃棄処分となる戦艦や宇宙母艦が、何者かに強奪される事件が発生した。 これはヤンの指示でメルカッツが起こしたものだが、レンネンカンプは確たる証拠もないまま、自由惑星同盟政府にヤンを反和平活動防止法違反により拘束するよう勧告する。 尋問の中で、ヤンは自らの逮捕に法的根拠がないことを知る。 一方でそれは同盟政府が自らの法を遵守する余裕がなくなったことを示していた。 ヤンを救うべく、フレデリカたちは行動を起こす。 同盟最高評議会議長ジョアン・レベロは、拘置されているヤンに対し、国家の存続を図るため自己を犠牲にすべきと説く。 一方、ヤンを救出するために薔薇の騎士連隊が動いていた。 シェーンコップ指揮の下、オペラ観劇に向かう途中のレベロを拉致し、ヤンを無傷で解放するよう迫る。 レベロが拉致されたことを知ったレンネンカンプは、装甲擲弾兵部隊に臨戦態勢を命じる。 進退窮まった統合作戦本部長ロックウェルは、ヤンを暗殺して事態を収拾しようと図る。 無事に解放されたヤンは、レベロの前に姿を現す。 言葉をなくすレベロに対し、ヤンは、帝国高等弁務官レンネンカンプを人質に取りハイネセンを離れるので、帝国軍に対しヤンたちを討伐するよう要請して欲しい、と告げる。 そうすれば同盟政府の面目も保たれるとの言葉に、レベロはヤンと元部下たちの安全を保証する。 薔薇の騎士連隊の活躍で拘禁されたレンネンカンプは、ヤンに捕らえられたばかりか、レベロにも裏切られたことを知り、深く絶望するのだった。 ワーレンは、地球教徒のテロで片腕を失う悲劇に見舞われつつも、遂に地球に到着。 ヒマラヤ山中の地球教本部に総攻撃を開始する。 同じ頃、ユリアンらも地球教本部に潜入していた。 食事にサイオキシン麻薬が混入されていると看破した彼らは行動を開始、フェザーン商人と身分を偽りつつワーレンたちの攻撃部隊に協力する。 教団の秘密資料を手にしたユリアン。 帝国軍の猛攻にさらされた地球教徒たちは殉教の道を選び、自ら地底へと消えていった。 ラインハルトのもとに、地球教本部掃討作戦が完了したとの報告が届く。 一方、ハイネセンからはヤンが脱出するに至った経緯が伝えられた。 帝国軍最高幹部会議ではレンネンカンプの軽挙を咎める意見が続く中、ハイドリッヒ・ラングはレンネンカンプを非難することは皇帝を非難することと主張、ロイエンタールに皇帝の威を借りる者として厳しく弾劾される。 ラインハルトは同盟を併呑する理由を得たことになるが、その心は冷めていた。 ハイネセンを脱出したヤンは、ダヤン・ハーン基地でメルカッツと合流を果たす。 シェーンコップたちはヤンにエル・ファシルに向かうよう促すが、同盟政府との関係修復を望んでいた彼は、行動を控え同盟からの連絡を待つ。 一方、一連の事件の究明を命じられたシュタインメッツは、ヤンからの情報をもとにレンネンカンプの遺体を収容し、事態の全容を把握した。 報告書を受け取ったラインハルトは、帝国三長官を招集した。 再戦か、現状維持か。 全宇宙が彼の決断を見守っていた。 帝国三長官を招集したラインハルトだったが、その日は明確な方針を示さぬまま散会となった。 ラインハルトの覇気に衰えを感じるロイエンタール。 しかし、レンネンカンプの葬儀の後に行われた会議で、ビッテンフェルトは主戦論を主張し、ラインハルトに熱い心を呼び戻す。 ラインハルトは同盟領への進攻作戦を決定し、ビッテンフェルトに先鋒を命じる。 ふたたび帝国軍が動き出す。 ラインハルトは、全宇宙に向けて一連の騒動の真相を語った。 レンネンカンプの非については率直に謝罪した上で、自由惑星同盟政府の不誠実さを弾劾し、改めて同盟への宣戦を布告する。 同盟への復帰の途が完全に絶たれたと悟ったヤンは、エル・ファシルに向かうことを決める。 そこには「真の民主主義」を掲げるエル・ファシル独立政府があるのだった。 一方、ビュコックは現役への復帰を決め、宇宙艦隊司令部に向かう。 帝国首都オーディンでラインハルトの演説を聞いたユリアンは、ヤンは遠からずエル・ファシルに姿を現すと予想、帝国を脱出してエル・ファシルに向かう。 同じ頃、ハイネセンの宇宙艦隊司令部には、かつてのヤン艦隊の幕僚であるムライ、フィッシャー、パトリチェフが呼ばれていた。 艦隊参謀長のチュンは、彼らに5500隻の艦艇を預け、乗員と共にヤンに届けるよう依頼する。 また、惑星ルジアーナの同盟軍工廠はミッターマイヤーの攻撃を受けつつも、新造艦を揃えヤンのもとに送り出す。 ヤンの手元に戦力が集まりつつあった。 「ヤンとの直接対決は避け、エル・ファシルを孤立させて自然瓦解を図る」というヒルダの献策をラインハルトは受け容れなかった。 ヤンとの再戦が彼の望みだったのである。 一方、ユリアンたちはヤンと再会を果たしていた。 機は熟したと見たヤンは、イゼルローン再奪取計画を進めるが、エル・ファシル独立政府はヤンに残留を指示、作戦行動はメルカッツとシェーンコップに委ねられた。 「不正規隊」がイゼルローンに向けて進発するちょうどその頃、ビュコックも最後の戦いに臨もうとしていた。 イゼルローン要塞を守るルッツのもとに、出撃を命じる電文と待機を命じる電文が相前後して届く。 ルッツは、これをヤンの謀略と見抜き、逆に罠にかけようと全艦隊を率いて出撃する。 案の定、要塞に接近する不正規隊。 要塞主砲で殲滅しようとする帝国軍だったが、ヤンの仕掛けた細工で要塞主砲は封印されていた。 急ぎ要塞に帰還するルッツ。 一方、ユリアンたちは激しい白兵戦の末、要塞予備制御室を占拠。 主砲の封印を解き、ルッツ艦隊を迎撃する。 戦意を喪失した帝国軍は降伏し、ヤン艦隊は要塞への帰還を果たす。 自由惑星同盟軍は、ビュコック指揮の下、マル・アデッタ星域にある細い回廊状の宙域に布陣、帝国軍の侵攻を待つ。 圧倒的な兵力を揃えた帝国軍だったが、狭隘な宙域ではその利を生かすことも出来ない。 かえってビュコックの老練な策に翻弄され、大きな損害を出してしまう。 双方の激闘が続く中、同盟軍の艦隊は帝国軍総旗艦ブリュンヒルトに迫りつつあった。 カールセン提督指揮の同盟軍分艦隊はブリュンヒルトに迫るが、ミュラーらの反攻により決定打は得られず。 一方ビュコック率いる本隊は、折から吹き荒れた恒星風を利用して敵陣を突破した。 しかし、ここで帝国軍は総反攻を開始、ビッテンフェルト指揮の黒色槍騎兵艦隊も加わり、同盟軍を崩壊させる。 敗戦を悟ったビュコックは、ラインハルトからの降伏勧告を感謝と共に断り、民主主義に杯を掲げて別れを告げた。 こうして、自由惑星同盟の最後の戦いが終わった。 イゼルローン要塞に入ったヤンのもとには同盟軍の残存兵力が集まりつつあった。 そんなイゼルローンにビュコック戦死の凶報が届く。 自らの考えの甘さを責めるヤン。 ヤンの部下たちも、彼らなりの方法で宿将の死を悼んだ。 同じ頃、統合作戦本部長ロックウェルはレベロを暗殺、帝国軍に全面降伏の意を伝えた。 宇宙暦800年/新帝国暦2年2月9日。 ラインハルトは、遂にハイネセンの地に降り立つ。 同月20日、同盟の終焉を告げる「冬バラ園の勅令」が公布され、同盟は273年の歴史に幕を下ろしたのであった。 ラインハルトは自ら艦隊を率いてイゼルローン回廊へ赴き、ヤンと雌雄を決することを望むが、ヒルダやロイエンタールに諫められ、これを断念する。 一方、イゼルローン要塞では、ようやく時間の取れたヤンたちが、ユリアンが持ち帰った地球教の資料を検証していた。 地球教とフェザーンの強い結びつきに驚きを隠せない一同。 ヤンは、自らが激動の時代のただ中にいることを実感していた。 同じ頃、ラインハルトのもとに1通の報告が届いた。 曰く、「ロイエンタール元帥に不穏の気配あり」と。 公明正大で知られる司法尚書ブルックドルフ。 ロイエンタールに叛意あり、との報告書に彼の署名があったことから、その信憑性はいや増した。 ロイエンタールが旧門閥貴族リヒテンラーデ公爵に連なる女性を私邸に匿い、あまつさえ彼女はロイエンタールの子を宿しているとの疑惑に、ロイエンタールは彼女の存在を認めた上で、懐妊については知らなかったと述べる。 ラインハルトは彼に、彼らが初めて会った5年前のことを覚えているかと問うのであった。 ハイネセンポリスで突如大爆発が起こり、激しい火災が発生。 炎は市街地を焼き尽くすが、ロイエンタールが用意していた危機管理マニュアルにより被害は最小限にとどまった。 リヒテンラーデ公爵に連なる者を匿った罪に問われていたロイエンタールだったが、この功績を考慮に入れ、統帥本部長は解任したものの、旧自由惑星同盟領を統治する新領土提督に任ずるという決定が下された。 ただ、この人事はヤンらを討ち、完全なる銀河統一がなされた後に発効するとあり、諸将は新たな戦いを予感する。 ラインハルトと諸将は、イゼルローン要塞に拠るヤン一党を討伐するため、ハイネセンを進発した。 その10日後、フェザーンにて爆破テロが発生、工部尚書シルヴァーベルヒが死亡、ルッツらも負傷する。 同じ頃、ハイネセンでも郊外の病院で火災が起こり、その混乱の中、入院患者のアンドリュー・フォークが行方不明となった。 これら一連の事件の裏には地球教の残党、ド・ヴィリエの影があった。 一方、イゼルローンに向け進撃を続けるビッテンフェルトは、ヤンに対し降伏を呼びかけるが……。 ビッテンフェルトからの通信は、降伏勧告とは名ばかりのヤンたちを挑発するものだった。 圧倒的不利な戦いを目前にしつつも、ヤン不正規隊の仲間たちは全く変わらぬ日常を送る。 そんな中、ふとしたきっかけでカリンと口論してしまったユリアンは、己の未熟さを責める。 ヤンはユリアンと共にブランデーを傾け、夜明けまで語り合うのだった。 翌日、イゼルローンからビッテンフェルトへ返電が送られる。 そこに秘められたメルカッツの策謀とは。 イゼルローン要塞からの無礼な返電にいきり立つビッテンフェルトだが、幕僚らはメルカッツからの内応を申し出る通信に注目していた。 ファーレンハイトは罠だと断言するも、これを逆用しようと、彼らは敢えて艦隊を進める。 果たして回廊入り口でアッテンボロー艦隊を発見、猛攻を加える黒色槍騎兵艦隊。 ファーレンハイト艦隊も後続するが、これこそがヤンの策略だった。 ヤン艦隊は帝国軍を容赦なく打ちのめす。 アースグリムの捨て身の砲撃で、帝国軍はかろうじて全滅を免れた。 ヤンは回廊に大量の機雷を敷設し、帝国軍の侵入を阻むが、ロイエンタールは指向性ゼッフル粒子で一気に機雷原に穴を開け、進撃路を作る。 機雷原を突破してきた帝国軍に砲撃を集中させるヤン。 しかし、帝国軍の物量は圧倒的な圧力となってヤンたちを襲う。 激しい砲火の応酬に、宙域にはエネルギー流が吹き荒れ、戦場は万華鏡の様相を呈する。 メルカッツの献策に従い、ヤンは膠着状態を打破、ブリュンヒルトに迫るが、シュタインメッツ艦隊により阻止される。 「ミッターマイヤー提督戦死」の報がブリュンヒルトに届く。 それは誤報であったが、ラインハルトに全面攻勢を決意させるきっかけとなった。 帝国軍の艦隊が強大な圧力となって不正規隊を襲う。 ヤンはイゼルローン要塞への撤退を試みるが、ミュラーらの帝国軍艦隊に隙はない。 さらに凶報がヤンを愕然とさせる。 「生きた航路図」ことフィッシャー提督が戦死したのだ。 敗北を覚悟するヤン。 だが、なぜか帝国軍は進撃を停止し、ラインハルトの名で停戦と会談を求める電文が届いた。 入れ違いにイゼルローンに到着したボリス・コーネフは、ヤンを暗殺する計画があると告げる。 ヤンを保護するため、急ぎ出港するユリアンたち。 しかし、既に暗殺者の魔手はヤンに迫っていた。 そして、遂にヤンも兇弾に倒れた。 薄れゆく意識の中で、フレデリカ、ユリアン、そして大勢の友や仲間たち、脳裏に浮かぶ彼らに別れを告げ、ヤン・ウェンリーの時は33歳で止まった。 しかし、彼が見つけたのは永遠の眠りについたヤンの姿だった。 悲しみと憤りに我を忘れるユリアン。 シェーンコップはユリアンに、ヤンを暗殺したのは地球教徒だと告げる。 イゼルローンに帰還したユリアンは、フレデリカにヤンの死を告げる。 愛する夫を想い、涙するフレデリカ。 一方、イゼルローンの上層部は今後の方策について討議、軍事指導者としてユリアンを選ぶ。 政治指導者にはフレデリカが就き、ヤンの遺志を継いで共和制の芽を守っていこう、と決意するのだった。 ヤンの突然の死は、味方のみならず帝国軍の将帥にも衝撃を与えた。 ラインハルトは、ヤンの死に大きな喪失感を覚える。 イゼルローンの人々も深い悲しみと失意に沈んでいた。 ポプランも大量の酒瓶と共に自室にこもっていたが、ユリアンの司令官就任を知り、過去より未来に身を置くべく、気力を取り戻す。 帝国軍を代表して弔問に訪れたミュラーは、短いながらも誠意の込もった弔辞を述べ、ヤンの死を悼んだ。 一方、ロイエンタールは新領土総督として赴任すべくハイネセンへと向かう。 宇宙暦800年/新帝国暦2年6月、時代は大きな節目を迎えていた。 フェザーンに降り立ったラインハルト。 ファーレンハイト、シュタインメッツ、そしてヤンへ、弔いの杯を掲げる将帥たち。 テロ爆破犯を操作するラングは、地下アジトでルビンスキーと接触。 ロイエンタールを陥れるため、彼らと手を結ぶ。 新帝国暦2年7月29日、ラインハルトはフェザーンへの遷都を正式に発表した。 そんな中、仕官を求めてきたトリューニヒト。 ラインハルトは皮肉を込め、新領土総督府高等参事官を提示したが、彼は平然とそれを受け容れた。 ミッターマイヤーらは、この人事が将来どのような影響を与えるか思案するのだった。 ユリアンは、フェザーンに遷都することでイゼルローン要塞の価値をなくすというラインハルトの構想を見抜いていた。 民主共和制の砦を守るため、彼は生前のヤンの行動を思い出しつつ、精力的な活動を続ける。 そんな彼の心身を気遣うカリン。 ハイネセンに潜入したボリス・コーネフが、地球教の怪しげな動きを報告する中、「イゼルローン共和政府」が樹立された。 創立記念式典では「くたばれ、カイザー・ラインハルト!」の声と共に無数のベレー帽が宙に舞い、旧同盟国歌が歌われる。 ヤンの遺した理想は、確実に次の世代に受け継がれていた。

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銀河英雄伝説 本伝・第3期

キュンメル男爵

詳細は「」を参照 アレクサンデル・ジークフリード・フォン・ローエングラム Alexander Siegfried von Lohengramm ラインハルトとヒルダの間に生まれた息子。 後の新銀河帝国第2代皇帝。 柊館炎上事件の騒動の最中、新帝国暦3年5月14日に生まれる。 名付け親はラインハルトで、ミドルネームは親友キルヒアイスのファーストネームにちなむ。 後に「アレク大公(プリンツ・アレク)」と呼ばれるようになったという。 帝国騎士(ライヒスリッター)。 身分は帝国騎士だが、貴族とは名ばかりの極貧。 事業に失敗し、妻のクラリベルと死別してから事実上子どもたちの養育を放棄して酒に溺れる日々を続け、15歳になったアンネローゼが後宮に入ることが決まると大金と引き換えに嬉々として娘を手放した、とラインハルトからはみなされている。 そのため、皇帝並にラインハルトから嫌悪されており、彼がミューゼルの名をあっさり捨て、皇帝から下賜されたローエングラム家の名を継いだのも、憎い男の家名をさっさと捨てたかったというほどであった。 結局、下賜された支度金や年金も酒に変えて飲み続けた挙げ句に肝硬変を患い、帝国暦484年に亡くなる。 墓地や棺はアンネローゼが用意し、14年前に亡くなっていた妻クラリベルの隣に埋葬される。 道原版や劇場版における外伝『黄金の翼』では、妻の死が門閥貴族が起こした自動車事故によるもので、謝罪はおろか事故自体がもみ消されたことから社会に絶望し酒に逃避した経緯が描かれている。 実娘が皇帝の寵妃となったにも関わらず、地位が爵位のない帝国騎士のままだったことについて「男爵位を自ら希望したが拒絶された」と「自ら授与を固辞した」という2つの噂が存在し、娘を嬉々として売ったと思っているラインハルトは前者を信じていた。 本編中には特に言及はなく、名前も不明。 短編「朝の夢、夜の歌」にて名前が登場し、その14年前に亡くなっていたことが明かされる(帝国暦470年頃に死亡)。 道原版『黄金の翼』にて死の状況が描写されており、外出していたミューゼル一家に門閥貴族の運転する車が突っ込み、家族の前で轢かれ亡くなる。 劇場版『黄金の翼』も同様に雪の日の自動車事故による死となっているが、子供たちを助けるために身代わりとなる形となっている。 ローエングラム陣営 [ ] ラインハルト・フォン・ローエングラム 詳細は「」を参照 ラインハルトの幕僚・近侍 [ ] ヒルダ及び主要提督を除く人物をここに記載する。 アルツール・フォン・シュトライト Artur von Streit 声 - 旧 ブラウンシュヴァイク公の部下。 後にラインハルトの主席幕僚。 准将(最終は中将)。 幕僚として非常に有能な軍人。 当初はブラウンシュヴァイク公の部下であったが 、後述の経緯でラインハルトに高く評価され、彼の主席幕僚(副官)となる。 優れた洞察力を持って(たとえ主人の意に反しても)意見具申を行い、蔑ろにされても主人に忠節を尽くそうとする誠実な性格。 そのため、キルヒアイス亡き後、何人ものラインハルトの副官が能力不足で更迭される中にあってシュトライトが補任されるとようやく人事が安定し、リュッケと共にラインハルトの死まで彼に仕えることとなる。 その役職上、作中の主要な会議にも名前が登場し、シュタインメッツやケンプらよりも登場が多い。 物語上の本格的な登場はリップシュタット戦役の直前から。 あくまで正面決戦を望むブラウンシュヴァイク公に、フェルナーと共に戦後統治を見越してラインハルト暗殺を具申するが却下される。 その後、独断専行で動いたフェルナーの計画が失敗して急遽、門閥貴族らが帝都を脱出していく中で取り残され、ラインハルト勢に拘束される。 ラインハルトとの引見の際、合理的観点から彼への暗殺を進言したことを物怖じせずに説明したことで気に入られ、幕僚に入るよう誘われるが道義心から固辞する。 リップシュタット戦役の翌年、ある貴族にラインハルトへの執り成しを依頼された際に、交換条件として改めて麾下に入るよう誘われ、少将に昇進の上で元帥府に登用される。 物語の終わりまでラインハルトの優秀な副官として行動を共にし、ラインハルトの死にも他の主要提督たちと共に立ち会う。 外伝『星を砕く者』にもわずかに登場しており、激情のままにミッターマイヤーの処刑を命じようとするブラウンシュヴァイク公をアンスバッハと共に抑えている。 少尉(最終は少佐)。 ラインハルトと同年齢で、まだ少年っぽいと描写される青年将校。 当初はケンプ艦隊所属であったが 、元帥府の窓口勤務を経てラインハルトの次席幕僚となる。 作中で目立った活躍は少ないものの、ラインハルトの幕僚として物語序盤から終盤まで頻繁に登場しており、特にキュンメル事件では犯人の一人を射殺する手柄を挙げる。 ケンプ艦隊時代はアムリッツァ会戦において任官間もなく経験不足ゆえに、ヤン艦隊の狙い(逃亡)を正しく把握する。 また、元帥府の窓口勤務時代には、アポ無しでラインハルトに会いにやってきたヒルダに配慮し(3割方演技であった美人の必死の表情を見て中世騎士道精神に駆られたとある)、関係各所に連絡を回して二人が出会う手配を行っている。 ローエングラム朝で皇帝親衛隊長(准将)。 硬い光沢のある銅線のような頭髪と、黄玉()のような瞳を持つ青年士官。 地上戦や要塞戦で武勲を立て、また、その勇敢さと沈着さを評価されてラインハルトより身辺護衛に抜擢される。 軍靴でも音を立てない歩き方と、その黄玉の瞳から豹に例えられる(悪口で猫よばわりもされるという)。 原作では黒と銀の華麗な軍服とあるが 、OVA版では彼だけが上着の裾が長い特別な軍服を着用している。 口が硬いのも特徴とされ、仮にラインハルトが夜ごと別の女性を訪れても口外しなかっただろうとされる(醜聞とは無縁の主君にあって、ヒルダが一夜を共にしたこと、翌朝にバラの花束をかかえてマリーンドルフ邸を訪問した一件でようやく真価を発揮したとある)。 物語に最初に登場したのは端役ながら第8次イゼルローン攻防戦の時であり、当時は親衛隊長で、重傷を負って帰還し、御前報告の末に倒れたミュラーを支える。 ローエングラム朝成立後は皇帝親衛隊長として作中に頻繁に登場し、その役職通りの活躍で、キュンメル事件では実行犯のキュンメルを取り押さえ 、ウルヴァシー事件でもラインハルトの生還に貢献する。 シヴァ星域の戦いでは最後の関門としてユリアンとポプランの前に現れ、ポプランと取っ組み合いの死闘を演じる。 最後の勝負の詳細は不明であるが、ラインハルトの停戦命令があと1分遅ければポプランは死んでいたとある。 OVA版では概ね原作に沿うが、最後のポプランとの戦いの詳細が描かれており、特に最後は停戦命令の放送の中で互いにボクシングのクロス・カウンターを放ち合って両者ノックダウンする引き分けとなっている。 14歳。 ブリュンヒルトの乗員から後にラインハルト専属の従卒(近侍)となる。 とび色の髪と暗緑色の瞳が特徴の少年兵。 元はブリュンヒルトの一乗員であったが、後述の経緯からラインハルトの専任の近侍となる。 父は巡航艦の艦医を務めていたが、アムリッツァ会戦で戦死しており、将来は軍医を目指しているという。 ラインハルトを「熱烈に崇拝」と表現されるほどに強く敬愛しており、近侍としてそれなりの期間を経てもラインハルトの前では緊張して身を固くし、それゆえにその忠誠心の高さをラインハルトから気に入られている。 純粋かつ善良な性格であり、ラインハルトから「たとえ技術が完璧でなくとも患者が喜んで生命を託すような(良い医者になる)」と評される。 初登場はランテマリオ星域会戦の直前で、ラインハルトに対する崇拝と憧憬の想いが感極まり、作戦会議を終えて廊下を歩いていたラインハルトに無礼を承知で戦勝を願ったことで知遇を得る。 その後、軍医を目指しているという来歴もあってヒルダの推薦を受け、ラインハルトの近侍となる。 宮廷務めの傍らに医学勉強も許されており 、将来の皇帝専属医とも揶揄される。 その職務上、頻繁に登場し、特に物語終盤では不治の病を患い病臥することが多くなったラインハルトの身を気遣うシーンが多い。 ラインハルトの死にも他の主要提督たちと共に立ち会う。 元レンネンカンプの幕僚(OVA版では参謀長)。 のちにロイエンタール麾下。 旗艦はウールヴールンの姉妹艦エイストラ(OVA版)。 バイエルライン、トゥルナイゼンと共に帝国の将来を嘱望されている若手提督。 軍人以外にも帝国地理博物学協会の会員資格を持つ探検家提督としても知られており、地理学者としても将来を期待されているなど 、大将級の若手提督の中では最も期待されている人物。 一方で作中では野心家として思慮の浅い行動を取ることが多く、致命打となるウルヴァシー事件以外にも、ケンプの葬儀の場で学会の入会認可の報を聞いてトイレで喜んだり 、同格の大将といえど年長で先任であるベルゲングリューンの軍事査閲監就任に公然と不満の態度を示す などのエピソードがある。 野心が強く栄達を望むがゆえに、戦乱の世が終わりかけ、功績を上げる機会が減っていることを憂慮している。 登場以前はレンネンカンプの幕僚で、彼の高等弁務官就任に伴い指揮艦隊が二分された際にその1つを率いる提督に任命される。 ラグナロック作戦において物語に登場し 、マル・アデッタ星域の会戦ではクナップシュタインと共に先鋒を務める。 同盟領が完全に併呑されると、ハイネセンに着任し、旧同盟領統治の暫定的なトップとなる。 ロイエンタールがノイエラント総督就任するとクナップシュタインと共に彼の指揮下に入る。 ウルヴァシー事件が発生すると事件の調査と治安回復のために現地に派遣されるがロイエンタールに有利な情報(地球教の関わり)を隠して彼の叛乱を既定化させ、逆賊となった彼を討つことで功績を上げようと企む。 そして同僚のクナップシュタインを説得して引き込み、彼と共に第2次ランテマリオ会戦で機を見ての裏切りを画策する。 会戦終盤でロイエンタールに裏切りの砲火を浴びせるも、結局は返り討ちにされるという醜態を見せ戦線離脱、さらにロイエンタールの親友であるミッターマイヤーを避けて(比較的穏やかな)ワーレンに降伏する。 以上の醜態に加えて、メックリンガーのウルヴァシー事件再調査により、彼の調査事実隠匿がロイエンタールの叛乱の遠因となったことが明らかになり、メックリンガーから「晩節を汚した」と厳しく糾弾され 、最期はラインハルトによって軍籍・階級を剥奪された上で自裁を命じられる。 ブルーノ・フォン・クナップシュタイン Bruno von Knapfstein 声 - 旧 大将。 旗艦はウールヴールン(OVA版)。 のちにロイエンタール麾下。 グリルパルツァーの同僚で、真面目な性格から清教徒のようであると評される若手提督。 レンネンカンプの忠実にして有能な教え子と評され、ごく正統的な用兵術を用いる。 グリルパルツァーほどあからさまではないが栄達を望んでおり、彼と同じくベルゲングリューンの軍事査閲監就任には公然と不満の態度を示し 、ロイエンタール叛逆事件では最終的に裏切りの計画に乗る。 登場以前はレンネンカンプの幕僚で、彼の高等弁務官就任に伴い指揮艦隊が二分された際にその1つを率いる提督に任命される。 ラグナロック作戦において物語に登場し 、マル・アデッタ星域の会戦ではグリルパルツァーと共に前衛を務める。 その後、ロイエンタールがノイエラント総督就任するとグリルパルツァーと共に彼の指揮下に入る。 その後、ウルヴァシー事件が起こりロイエンタールの叛逆が既定のもとなると、当初は王朝への忠誠心からロイエンタールへの協力を拒み官舎に軟禁状態となる。 しかし、グリルパルツァーから裏切りによって功績を立てる計画を打ち明けられてこれに与し 、表向きロイエンタール軍として第2次ランテマリオ会戦に臨む。 だが自軍をロイエンタール軍の弱点とみなされたため、裏切りを実行する間もなく、ミッターマイヤー艦隊の猛攻を受け戦線は崩壊、自身も旗艦の爆発に巻き込まれ戦死する。 その後、裏切りの計画を部下達はまったく知らなかったため、グリルパルツァーの裏切りを最も果敢に迎え撃って抵抗したのがクナップシュタイン艦隊だったという皮肉な結末が続く。 戦後処理においてもロイエンタールに最後まで従ったものは処分されないこととなり、戦死したクナップシュタインもその生前の地位と名誉が保証される。 中将(のち大将)。 ミッターマイヤーの部下であると同時に将来を期待されるローエングラム陣営の若手提督の一人。 ミッターマイヤーを強く敬愛しており、作中ではアッテンボローと戦闘指揮能力は拮抗すると説明され 、さらに後世に「ミッターマイヤーの後継者、有能で誠実で清廉な軍人」と評されたとあるが 、現在軸上ではしばしば経験の浅さゆえの欠点を窘められる(最終盤でも、若手提督の代表として名を挙げられるも、ミッターマイヤーから全般的な上級大将と大将の能力差を嘆かれ上で、バイエルライン個人については「なお経験をかさね、視野を広くし、識見を養う必要がある」と評される )。 基本的にはミッターマイヤーの部下として彼との会話シーンが多く、バイエルラインの視点でミッターマイヤーほか、ロイエンタールなどの他の主要人物について語られることも多い。 物語上の初登場は第8次イゼルローン攻防戦で、救援に来たミッターマイヤー艦隊指揮下の提督の一人として登場する。 その後はミッターマイヤーが参加した戦闘において、彼の指揮下の提督として名が登場することが多く、また、上記の通り、ミッターマイヤーと会話を交わすシーンも多い。 戦闘においては、回廊の戦いではミッターマイヤー艦隊の先鋒を務め数で劣るアッテンボロー艦隊と対峙するが、罠と知りつつ相手の後退にわざと乗り、半包囲されかかって損害を出す(ただし即座に退却して損害を最小に押し止める)。 第2次ランテマリオ会戦では突出したところを用兵巧者であるロイエンタールに狙われ、副司令レマー中将ほか3名の提督戦死という大損害を被る。 ブラウンシュヴァイク公の部下で、後にオーベルシュタインの副官。 如何なる危機でも自分の才覚で切り抜けることが出来ると考えている自信家の青年将校。 当初はブラウンシュヴァイク公の部下であったが、後述の経緯から敵であるラインハルトに自らを売り込み、その神経の図太さを評価され、その場で難物であるオーベルシュタインの副官に任命される (そのオーベルシュタインもかつては自分をラインハルトに売り込んで部下になっている)。 実際、仕事ぶりは優秀で指示を忠実に実行しながら自己の裁量で適切と思われる行動を取る柔軟さを持ち 、そもそもオーベルシュタインの部下でいられるという豪胆さを見せる。 上司のオーベルシュタインを観察し、作中ではフェルナーの推測という形でオーベルシュタインの意図が述べられることが多い。 物語への登場はリップシュタット戦役の直前からで、シュトライトと共にラインハルトの暗殺計画をブラウンシュヴァイク公に具申するが却下されると、独断専行でラインハルト襲撃を企てる。 だが、先を見越していたラインハルトによって計画は失敗し、門閥貴族派の拘束が始まると自ら元帥府へと出頭する。 そこで自らを売り込み、その忠誠心を非難されても一顧だにしなかったことから、半ば呆れつつもオーベルシュタインの副官として登用されることとなる。 オーベルシュタインが軍務尚書になった後も引き続き彼の側近を務め、第8次イゼルローン攻防戦ではオーベルシュタインに指名されてケンプが同作戦の最高司令に相応しいと具申する。 ローエングラム王朝成立後は軍務省調査局長となり、階級も准将となる。 物語終盤、オーベルシュタインがハイネセンに着任したときには軍務省官房長(少将)となっており 、ラグプール刑務所の暴動事件では味方の誤射で左上腕貫通銃創の重傷を負うものの、現場指揮官として適切に対処する。 中将(のち大将)。 終盤は新領土総督府軍事査閲監(総督代理)。 かつてキルヒアイスの麾下で勇名を謳われた提督(少将)。 キルヒアイスの死後、ロイエンタール麾下に移り、その後、彼の参謀長となる(中将)。 以降、物語終盤まで彼の側近として作中に登場し、戦闘では艦隊運用を担う。 しばしば野心的な冗談を言うロイエンタールに対し、讒言の原因となるかもしれないので慎むべきと忠告するなどし、彼から得難い存在だと評され 、人格的にも能力的にも最大の信頼を寄せられる。 また、元上官のキルヒアイスを強く慕っており、その死の原因の一端となったオーベルシュタインに反感と不満を抱えており 、終盤にロイエンタールに付き従った理由の1つともなる。 初登場は第3巻4章で、亡きキルヒアイス麾下から他提督へ転属となった高級士官の一人として名前が登場する。 エルフリーデに絡むロイエンタールの皇帝への叛逆嫌疑では、彼への忠誠心の他にも黒幕がオーベルシュタインの可能性もあって盟友ビューローらと事態解決に奔走する。 物語終盤、ウルヴァシー事件に端を発するロイエンタール叛逆事件では、ラインハルトの下へ赴き釈明すべきとロイエンタールを諌めるが、これがオーベルシュタインやラングの策謀であれば暗殺される恐れもあるというロイエンタールの指摘を認め、最後まで従うことを決める。 第2次ランテマリオ戦後、致命傷を負ってハイネセンに戻ったロイエンタールに帯同し 、その死後にやってきたミッターマイヤーにも代表として出迎える。 その後、敬愛するキルヒアイスとロイエンタール両提督を失ったショックからブラスターで自殺し、また、その際にはラインハルトを痛烈に批判する。 OVA版ではキルヒアイス麾下時代の登場が増えている。 カストロプ動乱において、当初ラインハルトの幼馴染に過ぎないとされていたキルヒアイスの能力に懐疑的で、軍事行動中にも関わらず酒びたりになっていたが、彼の素質を見抜くと即座にタンク・ベッド睡眠で酒気を抜いて作戦に備える潔さを見せる。 かつてはキルヒアイス麾下でベルゲングリューンと勇名を競い合った年長の提督。 キルヒアイスの随員として捕虜交換式に出席した。 キルヒアイスの死後、ミッターマイヤー麾下に移り、高級士官がみな若い同艦隊にあって年長者ゆえの見識の高さなどで、ミッターマイヤーから相談役として信頼される。 基本的にはミッターマイヤー艦隊の提督としてバイエルライン、ドロイゼン、ジンツァーと共に名が挙がることが多く、個人としての活躍は少ないが、終盤では盟友ベルゲングリューンとの絡みで登場することが多い。 物語上の初登場は第8次イゼルローン攻防戦で、救援に来たミッターマイヤー艦隊指揮下の提督の一人として登場する。 その後は上記の通り、ミッターマイヤーが参加した戦闘において、彼の指揮下の提督として名が登場することが多い。 エルフリーデに絡むロイエンタールの皇帝への叛逆嫌疑において盟友ベルゲングリューンと共に事態の解決にあたる。 また、第2次ランテマリオ会戦戦後は、自殺を決意したベルゲングリューンを必死に説得するも、無駄に終わってしまう。 OVA版ではベルゲングリューンと同じく、キルヒアイス麾下時代の登場が増えている。 ベルゲングリューンほどあからさまではないが、当初はキルヒアイスの能力に懐疑的であり、その後、その軍事の才を見て評価を改める。 ホルスト・ジンツァー Horst Sintzer 声 - 旧 キルヒアイス艦隊の幕僚。 のちにミッターマイヤー麾下の提督(少将)。 人物描写は特に無いが、キルヒアイスの部下としては彼の存命中に登場している珍しい人物(ほとんどは元キルヒアイス麾下として作中に初登場する)。 アムリッツァ星域会戦 やリップシュタット戦役中にコーネフの輸送船がミッターマイヤー艦隊と遭遇した場面 で登場し、また外伝では捕虜交換式にも参加していたことが明かされる。 キルヒアイス死後は、ミッターマイヤー艦隊に配属され 、以降、バイエルラインら同僚と共にミッターマイヤーが参加した戦闘で姿を見せる。 道原版ではカストロプ動乱時にワルキューレのパイロットとして参戦していたことが描かれている(当時は中佐)。 ドロイゼン Dreusen 声 - 旧 ミッターマイヤー麾下の提督。 登場時の階級は不明だが最終は大将。 バイエルラインやビューローと共に名が挙がる勇将。 作中ではもっぱら他の同僚提督らと共に名が挙がり、人物描写はほぼないが、オーデッツとミッターマイヤーの会見ではラインハルトを侮辱する発言を行ったオーデッツにビューローと共に怒声をあげる。 物語終盤、シヴァ星域の前哨戦となる不意の遭遇戦の帝国側の指揮官としても登場し、最終的には撤退を選ぶが、手堅い判断能力を示す。 エミール・フォン・レッケンドルフ Emil von Reckendorf 声 - 旧 ロイエンタールの副官。 作中で詳しい人物描写はないが、少なくとも第8次イゼルローン攻防戦からロイエンタールの副官を務めており 、彼の新領土着任、そして叛逆事件を経ての彼の最期まで付き従う。 第2次ランテマリオ戦後はハイネセンにやってきたミッターマイヤーらを総督府にて出迎える。 ゾンネンフェルス Sonnenfels 声 - 旧 ロイエンタール麾下の提督。 第2次ランテマリオ会戦から登場し、詳しい来歴は不明だが、ロイエンタールの新領土総督着任に伴って彼の麾下に加わった新参ではない。 第2次ランテマリオ会戦の激闘では、ロイエンタールの高級幕僚の中では頭部を負傷するもベルゲングリューンと共に生き残り、総督府への帰還まで付き従う。 戦後、ハイネセンにやってきたミッターマイヤーらを総督府にて出迎え、なおも配下の兵士で武装をとかずに銃口を彼らに向けたものを叱咤する。 アレクサンデル・バルトハウザー Alexander Barthauser ロイエンタール麾下の提督。 ロイエンタール麾下の勇将として知られ、際立った才幹はなく、大兵力を統率する器量もないが、命令に忠実で骨惜しみせず働くためロイエンタールから信頼される。 少数の兵の動向によって局面が変わるような場面で起用されたといい、回廊の戦いではわずかな時間と言えど、ヤン艦隊の猛攻からブリュンヒルトが退避する時間を稼ぐ。 第2次ランテマリオ会戦にもロイエンタール麾下で参加するも戦死する。 ディッタースドルフ Dittersdorf 声 - 旧 ロイエンタール麾下の提督。 第2次ランテマリオ会戦から登場し、詳しい来歴は不明だが、ロイエンタールの新領土総督着任に伴って彼の麾下に加わった新参ではない。 第2次ランテマリオ会戦の激闘ののち、負傷して降伏する。 リッチェル Rittchel 声 - 旧 シュタインメッツの幕僚(ガンダルヴァ駐留艦隊司令部総書記)。 のちロイエンタールの幕僚(新領土総督府査閲副総監、中将)。 ロイエンタールがノイエラント総督に着任するにあたって旧同盟領に関する知識を買われて軍事査閲副総監となった人物(それ以前にもシュタインメッツの幕僚の一人としてわずかに名前が登場している )。 目立った登場はなく、ロイエンタール叛逆事件の際の動向も不明で、第2次ランテマリオ戦後はハイネセンにやってきたミッターマイヤーらを武官の代表として文官代表であるエルスハイマーと共に出迎えている。 セルベル Serbel 声 - 不明 旧 シュタインメッツの副官。 回廊の戦いにおいて旗艦が被弾した際にシュタインメッツと共に戦死する。 その際、閣下の左脚は完全に潰れていると最期まで客観的な報告を行い、シュタインメッツからいつも正確な報告で今まで助かったと労われる。 ハルバーシュタット Harberstadt 声 - 旧 ビッテンフェルトの幕僚(副司令官)。 上官ビッテンフェルトに似て血の気の多い軍人。 ただし、ビッテンフェルトと同じく卑劣は嫌い、回廊の戦いの直前の艦隊内での作戦会議において、ある幕僚が卑劣な策を献策してビッテンフェルトに罵倒された際には、グレーブナーと司令官の見識を感心し合う。 のちオーベルシュタインとの諍いでビッテンフェルトが軟禁された時には、冷静なオイゲンと異なり、脅迫するような真似の言動をしたため、ワーレンに窘められる。 ラグプール刑務所の暴動では黒色槍騎兵を率いて鎮圧にあたり、憲兵隊と一触即発のところをフェルナーに制される。 グレーブナー Grahbner 声 - 旧 ビッテンフェルトの幕僚(参謀長)。 上官ビッテンフェルトに似て血の気の多い軍人。 ただし、ビッテンフェルトと同じく卑劣な行動は嫌う。 オーベルシュタインとの諍いでビッテンフェルトが軟禁された時にはハルバーシュタットと行動する。 指揮官のビッテンフェルトを頂点に猪武者が多い黒色槍騎兵艦隊において、ほぼ唯一例外的に冷静で慎重な人物。 回廊の戦いでは猪突猛進するビッテンフェルトを的確になだめ 、第2次ランテマリオ会戦では機転を利かせて戦線崩壊を防ぐ。 ビッテンフェルトがオーベルシュタインとの諍いで拘禁された際には激発する他の同僚たちとは違い、冷静にミュラーとワーレンに対処を頼み、ワーレンから「ビッテンフェルトには過ぎた部下」と評される。 原作では特に外見に関する描写はなく、OVA版では地味な中年男性として描かれている。 道原版ではビッテンフェルトより年少に見える青年に描かれており、登場シーンが多い。 また道原版の『銀河英雄伝説画集』に原作者自ら書き下ろした4コマにも登場する。 ホルツバウアー Horzbauer 声 - 旧 ルッツの補佐役。 詳しいことは不明だが、かつて自身と兄が救われたことからルッツを強く敬愛する軍人。 ルッツからも事前に結婚することを明かされるなど信頼されていた。 作中にはワーレンとルッツの歓送迎会で起こったテロ事件において負傷した上官ルッツとオーベルシュタインに代わり、現地の警備と犯人捜査の担当者として登場する。 ルッツの死後は復讐のため、自ら望んでミッターマイヤー艦隊に移り、第2次ランテマリオ会戦に参加する。 OVA版では第2次ランテマリオ会戦での活躍も描写されており、クナップシュタインを戦死させている(原作ではクナップシュタインを討った艦隊は不明)。 コンラート・リンザー Konrad Linser 声 - 旧 リッテンハイム艦隊所属の輸送艦デューレン8号の副長。 後にワーレン艦隊の艦隊航法オペレーター(中佐)。 リップシュタット戦役において、リッテンハイム艦隊の後方部隊として補給を担当していた輸送艦の副長。 キフォイザー星域の会戦の終盤において逃走を図るリッテンハイムの基幹部隊の航路上にいたため、邪魔だと攻撃され、その際に右腕を失う重傷を負う。 その後、門閥貴族に悪態をついてコンラート・フォン・モーデルと共に降伏し、続くガルミッシュ要塞包囲戦では、キルヒアイスに門閥貴族の非道の生き証人として要塞への降伏勧告を行うことを訴え出て認められる。 戦役後はワーレン艦隊に所属し、地球侵攻戦では義手であったことから同じく義手であったワーレンの知遇を得て先鋒役を務める。 また、その際に地球教団に潜入していたユリアンと出会う。 コンラート・フォン・モーデル 声 - 旧 リッテンハイム艦隊所属の輸送艦デューレン8号に搭乗していた少年兵。 登場時12歳。 のちアンネローゼの近侍。 子爵家出身。 リップシュタット戦役でラインハルトに敵対したモーデル家の子息。 幼年学校生で、上等兵待遇でガルミッシュ要塞に配属される途中、リッテンハイム艦隊の補給部隊に配属されていたが、そこでキフォイザー星域の会戦に巻き込まれることとなる。 リッテンハイムの味方殺しで、死屍累々の輸送艦内で奇跡的に無傷で済み、重傷を負った輸送艦の副長で同じコンラートという名のリンザー大尉と出会う。 その後、彼に従って共にキルヒアイスに降伏する。 戦役後にはアンネローゼに引き取られ、彼女の近侍として登場する。 物語終盤にアンネローゼがフェザーンに移った時にも彼女の近侍として登場している。 ハインリッヒ・ランベルツ Heinrich Lanbertz 声 - 旧 幼年学校生。 ロイエンタールの従卒。 14歳。 のちミッターマイヤー家の一員。 第2次ランテマリオ会戦ののち、ハイネセンに帰還したロイエンタールの最期を看取った人物であり、その際に、彼の最期の言葉「わが皇帝(マイン・カイザー)、ミッターマイヤー、勝利(ジーク)、死」を記録したことで後世に知られる。 また、エルフリーデが置いていったロイエンタールの息子(のちのフェリックス)を預かり、ロイエンタールの遺言に従ってミッターマイヤーに引き合わせる。 その後も乳児を抱いてミッターマイヤーに帯同し、そのまま彼の被保護者としてミッターマイヤー家の一員となる。 アイヘンドルフ Eichendorff 声 - 旧 ケンプ艦隊の分艦隊司令官。 第3巻の登場人物。 ケンプ麾下でまず一流の用兵家と評される提督。 第8次イゼルローン攻防戦の前段となるイゼルローン回廊での偶発的遭遇戦(ユリアンの初陣)の帝国側の司令官。 訓練が目的であった同盟側が明らかに不利であったが、ヤンの勇名を踏まえて罠の可能性も考慮し、慎重策を取ったことで勝機を逃す。 最終的にヤン率いる増援の到着を受けて、潔く撤退を決める。 のちの第8次イゼルローン攻防戦にも名前が登場しており、ケンプから危機に陥ったミュラー艦隊を救うよう命令されている。 以降、登場はなく動向は不明。 フーセネガー Fuseneger 声 - 旧 ケンプの幕僚(参謀長)。 のち大本営情報主任参謀。 第8次イゼルローン攻防戦の終盤において登場し、ケンプに撤退を進言する(そこでケンプが要塞に要塞をぶつける案を思いつき、同戦役の最後のシーンに移る)。 その後、致命傷を負って死を覚悟したケンプに要塞から撤退するよう命令され、ミュラーにケンプの最期を伝える。 その後の去就は不明だが、物語後半の回廊の戦いにおいて大本営情報主任参謀として再登場している。 モルト Molt 声 - 旧 リップシュタット戦役時の帝都駐留部隊司令官。 のち宮廷警備最高責任者(職責上はケスラーの部下)。 誠実で重厚な初老の武人。 用兵の名人というタイプではないが、リップシュタット戦役で帝都の留守居役を任されるなど、ラインハルトから信頼される。 ラインハルトが事実上帝国の実権を握った後には宮廷警備の責任者となる。 後の幼帝誘拐事件においては、事前に計画を察知したラインハルトより、たとえ赦しても責任を感じて自裁してしまうだろうと危惧される(まったく瑕疵がないモルトを死なせてしまうことはラインハルトに陰謀を見逃すことを躊躇させる)。 誘拐発生後、やはり正式な処分前に自殺してしまい、彼の名誉と遺族を保護するようラインハルトから通達される。 グレーザー Graeser 声 - 旧 陸戦隊指揮官。 第4巻9章の登場人物。 帝国によるフェザーン占領において、同盟弁務官事務所の制圧の命令を受ける。 しかし、ユリアンの策によって足止めされ、最重要であったコンピューターの情報確保にも失敗し、歯ぎしりを立てる。 ゾンバルト Sombardt 声 - 旧 少将。 第5巻6章の登場人物。 その際、ラインハルトから補給の重要性や敵が狙ってくる危険性を再三注意されるが、失敗したら自らの命をもって全軍の綱紀粛正の材料として欲しいと高言を吐く。 無能ではなかったものの、自身の適性には合わない輸送護衛の任務から油断し、ヤンのゲリラ戦法の餌食となる。 生還を果たすものの、何度も注意されたにも関わらず油断したことや、その高言によって毒による自裁を命じられる。 OVA版では帝国暦490年の新年のパーティーにてトゥルナイゼンとの会話シーンが追加されている。 この会話中で同年代でミュラーだけが昇進したことに対して不満や功に焦った発言をしており、上記のエピソードの印象を強めるものとなっている。 ラッツェル Lattzer 声 - 旧 レンネンカンプの部下。 第6巻の登場人物。 バーラトの和約体制下においてレンネンカンプ高等弁務官の命令でヤン家の監視にあたった軍人。 実直な人物であるがゆえに、私怨に近いレンネンカンプに反感を覚え、むしろ監視対象であるヤンに好感を抱く(ヤンも彼の立場を慮って友好的に接する)。 その後、根拠薄弱な密告状を信用するレンネンカンプを諫言し、極めて論理的にヤンの反乱はありえないと指摘する(しかしレンネンカンプはこの告発状を根拠にヤンを逮捕させ、一連の騒動が起こる)。 レンネンカンプ誘拐後にはミュラーに事のあらましを報告し、「あえて平地に乱をおこすもの」と一連の騒動がレンネンカンプに原因があったことの証人となる。 その後、ヤン暗殺事件においてミュラーがイゼルローンに弔問した際にも、その随行員の中に彼の名前がある。 オットー・ヴェーラー Otto Wehler 声 - 旧・第70話 ルッツの部下。 第7巻5章の登場人物。 第10次イゼルローン攻防戦において、ヤン側の罠で要塞から誘い出されたルッツに代わり、要塞防衛の最高司令官となる。 前もって仕込まれていた要塞システム無効化のキーワードによって手も足も出ない状態に追い込まれ、ユリアンの降伏勧告に対して部下の安全な退去を要求して受諾する。 その後、要塞失陥の責任をとり、司令室でピストル自殺する。 その際に自らの血で汚さないようテーブルクロスを引くなどの事後の配慮を行っており、ユリアンから敬服される。 アルフレット・アロイス・ヴィンクラー Alfred Alois Winkler ウルヴァシー基地司令官。 第9巻の登場人物。 ラインハルトのハイネセン御幸の際、道中で頼ったウルヴァシー基地の最高指揮官。 能力と閲歴を買われてその重責を担ったが、地球教の陰謀によってサイオキシン麻薬の中毒者にされ、ウルヴァシー事件に関与したことが示唆される。 事件後は行方不明となり、死体も発見されなかった。 グリルパルツァーの捜査では軍医のカルテによって上記の麻薬中毒の症状を見せていたことまでは判明していたが、それ以上の情報はなく捜査は行き詰まり、ロイエンタール叛逆事件に発展することになる。 マインホフ Meinhof 声 - 旧 ウルヴァシー基地の兵長。 第9巻5章の登場人物。 ウルヴァシー事件において10億帝国マルクの懸賞金に目がくらみ、仲間達と共にラインハルトの命を狙う。 しかし、土壇場で思い直して味方を撃ち殺し、ラインハルトに謝罪する。 その場でラインハルトに赦されると軍曹に任命され、ブリュンヒルトへの案内役となるも、間もなく別の襲撃者に襲われて射殺される。 ホフマイスター Hoffmeister 声 - 旧 元ファーレンハイト麾下で、ビッテンフェルト麾下の提督。 第9巻7章の登場人物。 ファーレンハイト麾下の勇将として知られた提督。 ファーレンハイトの戦死後、同艦隊はビッテンフェルト艦隊に吸収されていたが、第2次ランテマリオ会戦に登場し、故ファーレンハイトの勇名を辱めるなと激励して旧来の黒色槍騎兵たちと功を競い合う。 その勢いのままにロイエンタールの巧妙な用兵策を食い破り、普段冷静な彼を唖然とさせ、失笑させかける。 ヴァーゲンザイル Wagenseil 声 - 旧 艦隊司令官。 10巻2章の登場人物(名前だけは大親征時にも登場し、グリルパルツァー、クナップシュタイン両艦隊に次ぐ位置で艦隊を指揮している )。 イゼルローン回廊帝国方面の警備を担当していた艦隊司令官。 イゼルローン革命軍から攻撃を受けると、ヤン亡き後の敵を捨犬と侮蔑して舐めてかかり、そのまま第11次イゼルローン攻防戦に発展する。 第5次イゼルローン攻防戦でのシトレの並行追撃策を採用して意気揚々と挑むものの、ユリアンも策を熟知しておりトゥールハンマーの射程内に引きずりこまれてしまう。 最終的には自らの危機も厭わないワーレンの救援で生還を果たすものの、自身はワーレンを狙う別働隊の存在を知らせる余裕もないほど慌て、結果、ワーレン艦隊は大きな損害を被ってしまう。 この戦いはローエングラム陣営の主要提督らにヤン亡き後もイゼルローン軍は手強い存在であることを示すと同時に、ヴァーゲンザイルの醜態は帝国軍の上級大将と大将の間の能力格差を目立たせ、ミッターマイヤーに危惧される。 ヤーコプ・ハウプトマン Jakob Hauptmann 声 - 旧 少佐(後に大佐)。 OVA版のオリジナル人物。 元はフェルナーの部下で、彼によるリップシュタット戦役前夜のシュワルツェンの館襲撃に参加する。 その後、ラインハルトの部下となったフェルナーの命令でスパイとして貴族連合軍の一員を装いガイエスブルク要塞に潜入し工作活動を行う。 特にヴェスターラントへの核攻撃に関して説得に失敗したアンスバッハの嘆きをブランシュヴァイク公に密告した当人であり、これによって聡明なアンスバッハを指揮中枢から遠ざけさせるという功績をあげる(原作では密告した者がいると記述される)。 また最終決戦時には要塞の主砲制御室の守備兵を説得し降伏させる。 ローエングラム朝でもフェルナーの部下であり、ラグプール刑務所の暴動鎮圧で彼を補佐する。 クルト 声 - 我・旧:第1、5話 伍長。 戦艦の砲手。 当初はブリュンヒルト、5話ではキルヒアイス艦隊の高速戦艦に所属。 OVA版のオリジナル人物。 戦いの意義やキルヒアイスの戦術を後輩のトニオに説いて聞かせるという形で、視聴者への解説役を務める。 『わが征くは星の大海』では出撃前夜の上陸時にトニオと行動を共にし、若く美人のホステスが飾り窓にいるクラブに入ったが、直後、熟女の群れに取り囲まれるというコメディリリーフ役も務める。 アスターテ会戦時には既に左腕が義手になっていた(いつ負傷したのかは不明)。 トニオ 声 - 我・旧:第1、5話 二等兵。 戦艦の新米砲手で、クルトの部下。 OVA版のオリジナル人物。 状況をよく理解できていなく、クルトから説明を聞くという形で視聴者への解説役を務める。 『わが征くは星の大海』では前夜に遊びすぎて戦闘の最中に眠りこけてしまい、戦闘が終わった途端に目が覚めたというコメディリリーフ役も務める。 ラインハルトの直属艦隊の提督及びブリュンヒルト艦長 [ ] イザーク・フェルナンド・フォン・トゥルナイゼン Isaac Fernand von Turneisen 声 - 旧 ラインハルト直属の艦艇司令官。 元ケンプ麾下。 グリルパルツァー、バイエルラインと共に将来を嘱望される若手提督の一人としても挙げられる。 ラインハルトとは同年齢で(そのため少壮のローエングラム陣営の中でも最年少の高級士官)、幼年学校時代の同級生でもあり、首席のラインハルトに次ぐ優等生集団に属していた。 その後、士官学校では俊英と評されるも中途退学すると前線指揮官や作戦参謀として実戦経験を積み、リップシュタット戦役ではラインハルトに与してその見識の高さを示す。 現職の前にはケンプ艦隊麾下で少なくない功績を挙げたという。 しかし、無能でこそないものの、過度にラインハルトを羨望している節があり、彼の模倣者であろうとしていることをヒルダから危惧される。 また、その高い戦意と野心も悪い方向に働いてしまう。 作中で本格的に登場したのはバーミリオン会戦であるが、序盤から戦列を乱してラインハルトに激怒され 、その後もヤンの機略によって包囲殲滅を受け危機に瀕するなど、終始足手まといとなる。 戦後、登場することはなく、物語終盤においてバーミリオン会戦の失敗により閑職に左遷されていたことが判明する。 ウェルナー・アルトリンゲン Werner Altringen 声 - 旧:第52話 元キルヒアイス麾下の提督で、ラインハルト直属艦隊の司令官。 人物描写はなく不明。 元はキルヒアイス麾下で、第8次イゼルローン攻防戦の頃にブラウヒッチやザウケンと共にラインハルト麾下に転属する。 バーミリオン会戦においては、他の同僚提督の艦隊と共にヤンの罠に掛かり、最終的にはブラウヒッチ艦隊と共に「軍隊の残骸」と呼称されるほどに壊滅させられる。 以降は登場せず、生死も不明。 OVA版では以後も大本営直属の指揮官として何度か登場する。 ロルフ・オットー・ブラウヒッチ Rolf Otto Brauhitsch 声 - 旧 元キルヒアイス麾下の提督で、ラインハルト直属艦隊の司令官。 中将(のち大将)。 前線でも後方でも一流の処理能力を有し、用意周到な事前準備と本番での勇敢な活躍で若くして高位にあると説明される(自分が行った準備を忘れて無闇に突進するとも評される)。 元はキルヒアイス麾下で(キフォイザー会戦にも参加していたとある)、第8次イゼルローン攻防戦の頃にアルトリンゲンやザウケンと共にラインハルト麾下に転属する。 バーミリオン会戦においては、その前段において先行偵察部隊からの些細な情報を無視することなく、情報分析によって敵主力の位置を割り出すという功績を挙げ、戦場がバーミリオン星域になることを決める。 本戦では他の同僚提督の艦隊と共にヤンの罠に掛かり、最終的にはアルトリンゲン艦隊と共に「軍隊の残骸」と呼称されるほどに壊滅させられる。 その後、ラインハルト直属艦隊の提督では唯一回廊の戦いにも登場し(大将)、本隊の先鋒を務め、ヤン達が埋設した機雷原の除去を行う。 敵の集中砲火を浴びるものの予め授けられていたラインハルトの策によって最小限の損害に抑える。 ディートリッヒ・ザウケン Dietrich Sauken 声 - 旧:第52話 元キルヒアイス麾下の提督で、ラインハルト直属艦隊の司令官。 本編中に人物描写はないが歳は30代で 、第8次イゼルローン攻防戦の頃にアルトリンゲンやブラウヒッチと共にラインハルト麾下に転属した提督。 しかし、ラグナロック作戦には登場せず、去就は不明。 捕虜交換式ではベルゲングリューン、ジンツァーと共にキルヒアイスに同行している。 カルナップ Karnapp 声 - 旧 ラインハルト直属艦隊の司令官。 ラグナロック作戦におけるラインハルト直属艦隊の提督の一人。 人物描写はなく不明。 バーミリオン会戦において、他の同僚提督の艦隊と共にヤンの罠に掛かり、包囲殲滅を受けて長時間の苦闘を強いられる。 24時間以上の死闘の末にラインハルト本隊に救援を求めるが、「吾に余剰兵力なし。 そこで戦死せよ」の命令を受け、死兵となって最後の強行突破に臨む。 うまく行けば包囲網を瓦解させるほどのものであったが、むしろこの動きを利用したヤンの巧妙な用兵術によって、自身は一点集中砲火を浴び戦死した上に包囲の外にいた救援部隊も巻き込んで被害を拡大させられる。 グリューネマン Grunemann 声 - 旧:第52話 ラインハルト直属艦隊の司令官。 中将(のち大将)。 ラグナロック作戦におけるラインハルト直属艦隊の提督の一人。 人物描写はなく不明。 バーミリオン会戦において、他の同僚提督の艦隊と共にヤンの罠に掛かり、包囲殲滅を受けて長時間の苦闘を強いられる。 戦闘中に負傷して指揮を参謀長に譲るも生還を果たす。 ロイエンタール叛逆事件頃に長期療養から復帰して戦死したルッツに代わってその艦隊を引き継ぎ、不在のメックリンガーに代わって旧帝国本土の治安維持を任される。 ロイシュナー Leuschner ブリュンヒルト艦長(2代目)。 シュタインメッツの後任としてブリュンヒルトの2代目艦長となった人物。 作中では詳しい説明はなく、アスターテ会戦時は現職にあったが 、第8次イゼルローン攻防戦の頃には艦長職は既にニーメラーとなっている。 ニーメラー Niemeller ブリュンヒルト艦長(3代目)。 ロイシュナーの後任としてブリュンヒルトの3代目艦長となった人物。 作中では詳しい説明はなく、第8次イゼルローン攻防戦の前段となるガイエスブルク要塞のワープ実験の際に名前が出てくる。 回廊の戦い時には艦長職は既にザイドリッツとなっている(具体的にいつ交代したかは不明だが、回廊の戦い時点でザイドリッツが最も長く、ロイシュナーとニーメラーは短期間で交代したとある)。 ジークベルト・ザイドリッツ Siegbert Seidritz 声 - 旧 ブリュンヒルト艦長(4代目)。 31歳。 ニーメラーの後任としてブリュンヒルトの4代目艦長となった人物。 ザイドリッツの頃はローエングラム王朝となっており、移動する大本営を運用する最高責任者という重職であることから、艦長職としては異例の将官の地位にある。 ブリュンヒルトの艦長として完璧に近い能力の所有者と評され、参加したすべての遠征、すべての戦闘でラインハルトを満足させたという。 ザイドリッツ家の当主は6代続けて地上で死ななかったと誇る生粋の宇宙船乗りで乗員の信頼も厚い(唯一、酔うと陰気な歌を愛唱するのが欠点とされる)。 登場自体は回廊の戦いが初だが、その時点で前任のロイシュナーやニーメラーよりも長く在職していたとあり 、以降、物語最後のシヴァ星域の戦いまでブリュンヒルト艦長として登場する。 初期の版では回廊の戦いにおいて、シュタインメッツの後を受けた2代目艦長と記述されていた。 後にロイシュナーやニーメラーがいたことを踏まえ上記のように4代目と修正されている。 憲兵隊 [ ] ブレンターノ Brentahno 声 - 旧:第109話 憲兵副総監。 第7巻9章の登場人物。 ハイネセン大火の折に、原因は失火(事故)であったが、人心安定の名目で憂国騎士団を犯人に仕立て上げる。 何ら証拠のない不当な弾圧であったものの、かつて地球教と関わりがあったと判明するに及んで軍事行動は正当化され、18000余りを検挙、5200名射殺、1000名逃亡して憂国騎士団を壊滅させる。 多くの武器が発見されたことも弾圧を正当化させ、治安責任者として後の禍根を断つことに成功する。 パウマン Paumann 声 - 旧:第57話 キュンメル事件における武装憲兵隊の地区責任者。 准将(のち少将)。 第6巻1章の登場人物。 元装甲擲弾兵という経歴を持つ少壮の士官。 キュンメル事件の発生時、キュンメル邸に近い地区責任者であったことからケスラーの命令を受けて事態の対処にあたる。 その際、動転することなく冷静に動き、犯人に気づかれないよう現場から1キロ離れた場所から部下2400名と共に裸足で駆けつけさせるなど機転の効いた行動を見せる。 ケスラーが生え抜きの憲兵より戦場の勇者を好む性格ということもあって 、後には彼の直属の部下として少将に出世し、アンネローゼの護衛任務という重職についている。 ラフト Raft 声 - 旧:第57話 憲兵隊准将。 第6巻1章の登場人物。 キュンメル事件の発生に際して、ケスラーの命令を受け、1600名の武装憲兵隊を率いて地球教オーディン支部制圧を担当する。 壮絶な銃撃戦で味方に死傷者も出る中、支部長ゴドウィン大主教の確保に成功する。 ヒルダの父。 後にローエングラム朝の初代国務尚書。 門閥貴族の一員だが温和で良識的な人柄を持ち、貴族や領民からも信望のある人物。 親族であるキュンメル家の後見も務め、その財産に一切手を付けることがなかった誠実さと公明正大さも持つ。 また、単に温和なだけではなく、世俗のことに無能でもないと評され 、ヒルダはその誠実さは深い知性と洞察力に裏付けられたものだという。 ラインハルトとヒルダが一夜を共にした際には、その様子からいち早く事情を察し、聡明ながら恋には疎い2人を大人の見識で穏便に対応する。 物語への初登場はカストロプ動乱で、カストロプ家と縁戚であったこととその人柄から説得に赴くも逆に拘禁され、領地をカストロプ家に占領される。 最終的に討伐軍を率いるキルヒアイスに救出され、これが後に一人娘ヒルダがローエングラム陣営と縁を持つきっかけになる。 一人娘のヒルダを評価する良き父であり、後述のようにリップシュタット戦役において聡明な彼女に判断を一任する。 ローエングラム陣営の重鎮貴族となって、後にローエングラム朝が成立すると初代国務尚書となり、必要以上の華美を好まない性格などがラインハルトの好みとも一致し、信頼される。 物語への初登場は名前が登場するのみであるが、上記の通りカストロプ動乱である。 その後、リップシュタット戦役において中立を第一希望としつつ、おそらく叶わないため帝国貴族の責務として貴族連合に加わるつもりであったがヒルダに説得され、彼女に全権を委ねることにする。 その先見の明によって、戦役後はローエングラム陣営の有力貴族となり、ローエングラム朝が成立すると初代国務尚書となる。 あくまで臣下としての親切心からラインハルトに結婚を勧めたが、これが娘ヒルダを皇妃にしたい口実だとオーベルシュタインに警戒されたことや、キュンメル事件を除けば、職務を大過なく遂行する。 ヒルダがラインハルトの子を身籠り婚約すると、皇太子の祖父にあたる立場の人物が宰相級の地位にいるべきではないとして辞意を表明し、後任にミッターマイヤーを推薦する。 ただし、ラインハルトから後任が決まるまでとして遺留され、結果としては物語の最後まで国務尚書の地位にあった。 元内務省社会秩序維持局長官(ゴールデンバウム朝)。 ゴールデンバウム朝において、いわゆる秘密警察の長として恐れられた人物。 40手前で禿頭だが、唇は赤く肌艶もよく、背が低い割に頭部が大きくて肉付きが良いという赤ん坊を想起させるような外見をしており、およそ秘密警察の長には見えない。 声は年相応に低く、そのギャップは尋問に役立ってきたという。 社会秩序の維持を名目に、政治犯・思想犯・国事犯の取り締まり、言論活動の監視・弾圧などを行い、旧体制の恐怖政治を代表するような人物であったが、その職務には有能かつ私情を交えず潔癖であったことから粛清されず、ローエングラム朝成立後も、謀略の必要性を強く考えるオーベルシュタインの推薦で、秘密警察という役割をそのままに新設された内国安全保障局長として採用される。 人格的に清廉な人物が多いローエングラム朝の幹部達からは、その役職や来歴などからオーベルシュタインと共に嫌われており、何か策謀の影が見えると首謀者として疑われることが多い。 一方で私人としては好人物であり、長年、匿名で福祉関係に寄付する篤志家としての一面や 、妻子を大事にする良き家庭人であるなど、むしろ私人としてはラインハルトやロイエンタールよりよほど恵まれていたと評される。 物語後半に後述の経緯からロイエンタールを逆恨みし、私情から彼を貶めようと暗躍、その果てにルビンスキーと組んだがために彼から野心や無意識の罪悪感を焚き付けられ操作される形となってしまう。 本編登場以前はゴールデンバウム朝の恐怖政治の代名詞であった社会秩序維持局の長官として一般市民から恐れられていた人物であったが、上述の通り、そこに私情を挟んだり、役職を利用して私腹を肥やそうとしたことはなく、あくまで公務に忠実であった。 そのためにオーベルシュタインの身辺調査もパスして新政府に採用された経緯を持ち、新政府での取り締まり対象はもっぱら旧帝国時代の不平貴族などに移して、政権の方針には忠実な様子をみせる。 ところが、新帝国暦1年のレンネンカンプの拉致に端を発する軍最高幹部会議に、本来は上級大将級以上のみ出席を許されるにも関わらず出席し、さらに不在の皇帝の威を借って元帥同士の話に割り込んで彼らの正論を批判したことで、ロイエンタールに激しく罵倒され、議場から排斥される。 これを逆恨みしてロイエンタールを貶めるために、エルフリーデを使った策謀を行い 、さらに国事犯ルビンスキーとも手を組む。 結果、ルビンスキーに操作される形となって、無実のボルテックを謀殺したためルッツに嫌疑を抱かれる。 物語終盤ではオーベルシュタインさえも排除し、帝国宰相の地位を狙っている野望も吐露するようになる。 最終的にロイエンタールに叛乱を起こさせることまで成功したが、ルッツが依頼したケスラーの調査書によってボルテック謀殺の件で間もなく憲兵隊に逮捕される。 当初は黙秘を通したが、ロイエンタールの死が伝わると、自白とは言い難い自己弁護と責任転嫁によって内幕を明かし 、その罪で死刑に処される。 OVA版では童顔の設定はなく、年相応の顔つきとなっている。 ブルーノ・フォン・シルヴァーベルヒ Bruno von Schilverberch 声 - 旧 工部尚書。 非公式の帝国首都建設長官。 33歳の若さで巨大な工部省のトップを任された非常に有能な人物。 文治面でのラインハルトの片腕になると目されていた。 また自信家で、やがて自らの才で帝国宰相の座に伸し上がることを公言する野心家でもある。 自らの才を生かして後世に名を残そうと考え、ラインハルトが権力を握ると彼に出仕し、初代工部尚書に任命される。 すぐに頭角を現すと、新王朝の建設、社会資本の整備と産業基盤の整備などを一手に引き受け、寝食を自らの執務室で行う激務をこなす。 フェザーンにおいては首都移転やそれに伴う都市整備、そして新王朝の宮殿「獅子の泉(ルーヴェンブルン)」の建設などを指揮するが、新帝国暦2年4月19日、ワーレンとルッツの歓送迎会で発生した爆弾テロに巻き込まれ死亡する。 グルック Gruck 声 - 旧 工部省次官(後に工部尚書)。 中年の官僚政治家。 ラインハルトの成功した人事の例に挙げられる。 逸材のシルヴァーベルヒには劣るが、堅実で有能な人物。 一時はシルヴァーベルヒと比べて自信を喪失し辞職を願い出るが、工部省改革後に必要な人材と見られており、ラインハルトから慰留される。 シルヴァーベルヒの死後、職務を代行したのち工部尚書となった。 シルヴァーベルヒの亡き後に工部尚書に就任。 工部尚書となると、中断していた「獅子の泉」の建設再開をラインハルトに具申し、その際、華美な生活に興味がないラインハルトが難色を示すと「皇帝の私生活が質素すぎると臣下が贅沢出来ない」と進言する。 カール・ブラッケ Karl Bracke 声 - 旧 民政尚書。 貴族であるが、その政治姿勢からあえての称号を外している。 前王朝において革新派・開明派と呼ばれたグループの指導者の1人。 ラインハルトが政権を握った際にリヒターと共に登用された人物で 、ローエングラム王朝成立後、初代民政尚書に任ぜられる。 ラインハルトによって自身の手腕が発揮できる反面、たとえ名君であろうと独裁体制であることには非常に不服的。 帝国軍が外征を繰り返すことに人命と国費の浪費と発言するなど度々辛辣な批判をしており、オーベルシュタインに次いで、ラインハルトへの批判を憚らないとも評される。 正論ではあるが、不用意な発言が地球教などの反皇帝派に利用されないかケスラーやワーレンに心配されている。 オイゲン・リヒター Eugen Richter 声 - 旧 財務尚書。 貴族であるが、その政治姿勢からあえてフォンの称号を外している。 前王朝において革新派・開明派と呼ばれたグループの指導者の1人。 ラインハルトが政権を握った際にブラッケと共に登用された人物で 、ローエングラム王朝成立後、初代財務尚書に任ぜられる。 ブラッケと同じくラインハルトに心服 しているわけではないが、彼とは違い穏健的。 ラインハルトが名君である内に、暴君となった時に対抗できる人材を育てようとブラッケを説き伏せる(道原版ではラインハルト自らが述べた言葉になっている)。 ブルックドルフ Bruckdorf 声 - 旧 元大審院判事。 司法尚書。 法学博士。 緻密な頭脳と厳正な政治姿勢の所有者と評され、40歳過ぎたばかりの法律家としては少壮の身ながら、ローエングラム朝が成立するとラインハルトより初代司法尚書に抜擢される。 本編開始以前の大審院判事時代にはグリューネワルト伯爵夫人暗殺未遂事件に関わり、ベーネミュンデ侯爵夫人の自裁に立ち会っている(ここでラインハルトと出会っている)。 その厳格さで信頼される反面、その性格ゆえに日頃からロイエンタールの漁色をよく思っていなかったことや、健全な国家のために軍部独裁の傾向を是正しよう考えており、それを後述のラングに利用された面もある。 同盟滅亡後、回廊の戦いの直前の帝国暦2年にオーデッツが流したロイエンタール謀反の噂を調査することになる。 上記の私的な感情もあったが、あくまで調査は厳格であり、噂はまったく信じず、わざわざフェザーンに臨時執務室を設けて自ら直接を調査を行い、彼がリヒテンラーデ一族のエルフリーデを囲っていたことを見つけ出す。 しかし、それすらもラング(あるいはオーベルシュタイン)の罠と考えるほどの慎重さを見せるが、エルフリーデがロイエンタールの子を宿したことや、彼の叛意を偽証したため報告せざるを得ず、その報告書がラングに利用されてしまう。 ラングに激怒するも、法律至上の罠に足をとられた自分自身の愚劣な失敗として潔く退く。 ウド・デイター・フンメル Udo Dater Fummel バーラトの和約後の同盟駐在高等弁務官首席補佐官。 法知識に富み、行政処理能力に優れた勤勉実直な人物。 独創性は乏しかったとされるが、むしろそれは軍事占領行政には有害なもので、高等弁務官であるレンネンカンプにとって満足すべき補佐役と評される。 その期待通りに着任早々に同盟の法律や法令を調査して把握し、ヤンを貶めたいレンネンカンプに対し、同盟の法に基づく的確な(そして法の穴を突くような)法的助言を与える。 しかし、結果として策を採用したレンネンカンプは、ヤン奪還に関わる一連の騒動の末に自縊を選ぶことになる。 卑劣な勝利を嫌うラインハルトから出頭命令を受けてこれを詰問されると「陛下の御手をわずらわせることを恐れた」と答え、それに対し、それならレンネンカンプの軽挙を制するべきだったと返されて即日更迭され、オーディンへ送還される。 実はオーベルシュタインと繋がっており、レンネンカンプの言動や勤務実態を報告する密命を受けていた。 ユリウス・エルスハイマー Julius Elsheimer 声 - 旧 技術官僚。 民政省次官と内務省次官を経てノイエ・ラント総督府民事長官。 ルッツの義弟。 高い行政処理能力を持ち、民政省次官と内務省次官を短期間歴任した後に、ラインハルトの推挙によってノイエ・ラントの民事長官に就任する。 ロイエンタールの内政面の補佐役として信頼される。 ウルヴァシー事件に端を発するロイエンタールの反乱が起こると、ロイエンタールの協力要請を恐怖に震えながらも頑なに拒否した上に義兄ルッツの死の責任を追及し、逆にロイエンタールから「文官ながら胆力の据わった男」と評価される。 そして軟禁に留められた上に、エルスハイマーが反乱に加担しなかったことを保証する手紙を渡される。 第2次ランテマリオ会戦後は致命傷を負って帰還したロイエンタールより後事を託され、これを謹んで受ける。 ニコラス・ボルテック フェザーン代理総督。 詳細は「」を参照 主要人物の家族・縁者 [ ] エヴァンゼリン・ミッターマイヤー Ewanselin Mittermeyer 声 - 旧 ミッターマイヤーの妻。 愛称「エヴァ」。 クリーム色の髪とすみれ色の瞳とバラ色の頬をした明るく献身的な女性。 ミッターマイヤーの母の遠縁にあたり、12歳の時に彼女の父の戦死によってミッターマイヤー家に引き取られた。 当時、士官学校2年生(16歳)であったミッターマイヤーが実家に帰省した歳に出会い、互いに惹かれ合ってその7年後にミッターマイヤーからのプロポーズでようやく結婚に至る(本編開始の6年前にあたる)。 仲睦まじい夫婦だが、子供には恵まれなかった。 ロイエンタールの叛乱後、ロイエンタールとエルフリーデとの間に生まれた子供を引き取りたいという夫の提案を快く賛同し、「幸福」を意味するフェリックスと名付けて養育する。 同時にロイエンタールの元従卒ハインリッヒ・ランベルツ(直前に両親を亡くしていた)の保護者にもなる。 また、ラインハルト・ヒルダ夫妻からも婚姻生活の先達者として信頼を受けており、彼らの話し相手となる。 フェリックス・ミッターマイヤー Felix Mittermeyer 声 - 旧 ロイエンタールとエルフリーデの息子で、後にミッターマイヤー夫婦の養子。 新帝国暦2年5月2日生まれ。 ロイエンタールと、家に居着いたエルフリーデとの間にできた息子。 瞳の色は両方とも青。 第7巻9章においてラングがロイエンタールに仕掛けた策謀で登場したエルフリーデが身籠った子であり 、その後にラインハルトの計らいで無事に出産されていた。 後述の経緯から後にミッターマイヤー家の養子となり、エヴァンゼリンによってフェリックス(古い言葉で「幸福」を意味している)と名づけられる。 姓はミッターマイヤーだが、ミッターマイヤーは実父・ロイエンタールが素晴らしい男であったことをいずれ教え、彼が成人して自らの考えと価値観を持った時、実父の姓を名乗らせてもいいと考えている。 出産後間もなくエルフリーデが子供を連れて姿を消したために行方不明となる (その間は母子共にルビンスキーの隠れ家に匿われていた)。 第2次ランテマリオ会戦後、敗北し致命傷を負って死につつあるロイエンタールの前に、母エルフリーデに連れられて現れる。 初めて会った息子の瞳が「金銀妖瞳」でないことをロイエンタールに安心させ、その上で親友ミッターマイヤーの養子とすることが決められる。 亡きロイエンタールの希望通りにミッターマイヤー夫妻に引き取られると、上記の通りフェリックスと名付けられる。 本編最終盤、死の床にあるラインハルトの元にも彼の希望で連れてこられ、そこで生後間もない彼の息子アレクの友人になって欲しいと願われる。 そこで互いに小さな手を合わせて2人の将来を暗示させ、ラインハルトを満足させる。 ラインハルト崩御後、ミッターマイヤー夫妻に抱きかかえられて庭に出た際に、上空の星を取ろうとして手を伸ばし、その姿を見たミッターマイヤーがフェリックスの行く末を想うシーンで物語は終わる。 ヒルダの従姉弟(マリーンドルフ伯の甥)。 18歳。 キュンメル事件の実行犯。 先天性代謝異常 という難病によって幼少よりベッドで人生の大半を過ごしてきた病弱な青年貴族。 一方で知的能力は問題なく、学問全般に造詣が深く、自身と相反する存在を切望するために英雄崇拝の傾向がある。 特にレオナルド・ダ・ヴィンチや魏の曹操といった複数の分野で業績を残した人物を好み、当代ではメックリンガーを尊敬している。 幼少時に両親の死により家督を継ぐが、上記の問題があるため伯父のマリーンドルフ伯が後見人となっており、ヒルダとも昔から実の姉弟のように接していた。 初登場はリップシュタット戦後の第3巻4章でヒルダとメックリンガーの見舞いを受けたシーンから。 病床の身ゆえにリップシュタット盟約には加わらず、家を残せたとある。 18歳まではなんとか生きながらえたが、もはやこれ以上は無理だろうという死の恐怖と共に、何も残していない自分は死後に忘れ去られてしまうだろうという恐怖に襲われる。 それを地球教に利用され 、ラインハルト暗殺犯として歴史に名を残すために皇帝暗殺未遂事件、通称「キュンメル事件」を企てる。 マリーンドルフ伯を通して自邸に皇帝即位間もないラインハルトの行幸を行わせることに成功し、ゼッフル粒子を使った自爆計画で暗殺成功寸前にまで及んだが、ラインハルトを殺すことよりも彼の命を握っているという優越感を得ることを優先したために、屈服しなかった彼に腹を立て、結果的に暗殺は失敗する。 キスリングに身柄を拘束されるも、既に生命力を使い果たしており、最後に心中を独白して息絶える。 後にヒルダはキュンメルは実際にラインハルトを殺すつもりはなく、人生の最後のあの数分間を得るために刺客という不名誉な役を表面上引き受けたのではないかと推測している。 なお、皇帝弑逆未遂という大罪であったものの、ラインハルトの意向により、真犯人は地球教であってキュンメルはその道具に過ぎないとして、その個人の罪を問わず、これによって親族であるマリーンドルフ伯とヒルダも不問に付された(ただし、2人は自主的に謹慎している)。 マリーカ・フォン・フォイエルバッハ Marika von Feuerbach 声 - 旧 皇妃となったヒルダの侍女。 物語後にケスラーの夫人。 第10巻6章「柊館(シュテッヒパルム・シュロス)炎上」の登場人物。 17歳ぐらいの黒っぽい髪と瞳をした、繊細な顔だちの少女。 地球教徒による柊館襲撃時にチョコレートアイスを買いに行っていたため被害を免れる。 年相応に世情に疎く、素樸なところがあり、現場にいたケスラーを大佐と誤解し(さらに本当は中佐だと思っていた)、事件は自分がアイスを買いに行っていたせいと言うなど、ケスラーをやや面食らわせる。 しかし、建物の間取りを覚えていたことで、事件解決に貢献する。 その後、病院でケスラーと共にヒルダの出産にも立ち会い、そこで互いの名を知り、ようやく相手が憲兵総監だったと知る。 出産の報を聞くと共に喜びを分かち合い、この2年後に20歳以上の歳の差ながらマリーカがケスラー夫人になったとある(自分から積極的にケスラーにアプローチしたことが示唆されている)。 祖父に教わった幸運のおまじないとして「ホクスポクス・フィジブス、ホクスポクス・フィジブス!(「凶事よ消えうせろ」の意)」という呪文を唱える(この呪文は、他の田中芳樹作品中でも見られる)。 隣に引っ越してきたミューゼル家に対する特段の描写はないが、アンネローゼが宮廷に召された後、ラインハルトが息子キルヒアイスを帝国軍幼年学校に誘った際には反対なくこれを認める。 作中特に登場することもなく、外伝では息子と月に一度は手紙(ビデオメール)を交換する程度で、直接会うことは年に1度もないという。 息子の死後についても不明。 平民だが貴族や富裕な平民を相手に堅実な商売をしており、社会的地位や生活水準はまずまずという生活を送る。 階級社会において平民は手に職をつけることが大事だと、息子にも職人の道を歩んで欲しかったらしいが、結果としては軍人として名を残すことになる。 引き取った遠縁の少女エヴァンゼリン(エヴァ)と息子が両想いであることに気づいてはいたが、奥手の息子が中々告白しないことを歯がゆく感じていた。 息子とエヴァの結婚式では、父がエヴァがロイエンタールに惚れてしまうのではないかと恐れたが、母は息子も良い男だと一笑に付したという。 ロイエンタールの父 声 - 旧 下級貴族。 元財務官僚。 勤勉・実直な人物で 、貴族とは名ばかりの家の出身ながら大学卒業後に財務官僚となる。 しかし、そうそうに見切りをつけて職を辞し、鉱山投資で富を築く。 40まで独身を貫いた後に、困窮していたマールバッハ伯爵家の三女レオノラとの縁談が持ち込まれ、その容姿に一目惚れして結婚に至る。 しかし、20という歳の差や元の身分の違いによるコンプレックスから結婚生活は早々に破綻する。 しかし、それでも妻レオノラを愛し、ロイエンタール誕生に伴う彼女の自殺の原因を息子に求めて逆恨みし、半ば廃人と化して酒に溺れる毎日を過ごす。 物心ついたロイエンタールに「お前など生まれてこなければよかった」と罵倒し続け、彼の人格形成に大きな影響を与えた。 その後、死亡し、莫大な財産を残す。 レオノラ・フォン・ロイエンタール Leonora von Reuenthal ロイエンタールの母。 マールバッハ伯爵家三女。 類まれな美貌を持つ伯爵令嬢。 困窮していた上流貴族であるマールバッハ家の出身で、同家の借金を肩代わりする形でロイエンタール家に嫁ぐ。 閉鎖社会の上流貴族出身らしい性格をしており、身分差や年齢差ですぐに夫との結婚生活は破綻する。 夫の財力をあてにした放蕩生活と共に、とある黒い目の青年の愛人を密かに囲っていたが、やがて誕生した息子が、青い目と黒い目の「金銀妖瞳」であり、それゆえに愛人との子と短慮してその黒い瞳をナイフで抉ろうとしたが、露見して失敗し、絶望のままに自殺する。 これら逸話は成長したロイエンタールに伝えられ、「女という生物は男を裏切る」という彼の女性不信や、金銀妖瞳へのコンプレックスにつながる。 クララ Klara 声 - 旧:第77話 フェザーンでの爆弾テロで負傷したルッツを担当した看護婦。 ただし原作にはルッツの婚約者の名は記されず、クララという名はOVA版のみに登場する。 後にルッツと婚約したが、ルッツがウルヴァシーで死亡したため婚前未亡人となる。 ラインハルトは年間10万帝国マルクの年金を下賜しようとしたが、自立能力があることを理由に固辞している。 この年金はヒルダの発案によって従軍看護婦育成費と功労金の基金に充てられることになり、クララが運営委員の1人に就任した。 ラーベナルト Rabenardt 声 - 旧 オーベルシュタイン家の執事。 夫婦でオーベルシュタインに仕える初老の執事。 オーベルシュタインは家族を持たず、その私邸にはこの執事夫婦とダルマチアン種の老犬がいるのみとされる。 猜疑心が強いオーベルシュタインにあって自分に忠実だと信頼されていた。 その存在は第3巻2章で言及が有り、第4巻2章にもわずかに登場しているが名前がわかるのは、オーベルシュタインが死の間際に遺言を託すシーンである。 遺言状の執行と、老い先短い老犬を好きなようさせるよう託される。 先帝オトフリート5世の次男。 63歳。 次期帝位を有望視されていた兄と弟が帝位を争って共倒れしたため即位した凡庸な人物。 国政はリヒテンラーデに委ね、自らは放蕩と漁色の果てにバラの栽培に専念する、老成したというより老けて立ち枯れた生活を送る。 何一つ業績らしいものは残していないが、特に悪政をしたわけでもない、いかにもゴールデンバウム王朝の末期ぶりを象徴する君主。 敬愛する姉を奪ったことで、ラインハルトが憎悪する最大の対象であったが 、アムリッツァ星域会戦終了直後に心臓発作で急死し、ラインハルトが自らの手を下すことはできなかった。 帝位に就く前は、無能な上に放蕩者、先帝から勘当寸前であったことから、誰からも皇帝になることはまずないと思われ、何も期待されていなかった。 帝位についても国政には興味を示さず、結果として、宰相代理リヒテンラーデ侯や後ろ盾となったブラウンシュヴァイク公の跳梁を許すこととなった。 また、皇太子時代から漁色の癖があり、皇帝になると当初は円熟した豊麗な女性を好んだが、40代半ばから一転して10代の少女を対象にし始め、アンネローゼの前は、特にベーネミュンデを寵愛していた。 暗君とされるが作中では思慮深い一面を見せることがあり、特にラインハルトを厚遇したのは、単に寵愛するアンネローゼの弟だったからではなく、的確にその能力や野心を評価していたことが示唆され 、時系列上ごく初期にあたるヴァンフリート星域の会戦の時点(姉の七光りとしか見られていなった時期)で、その素質を見抜いている発言をしている。 さらにはリヒテンラーデに、ラインハルトに帝国を簒奪されても構わないと断言し、不滅の国家はなく、自分の代で滅亡しても問題ないとまで言い、自分がラインハルトに殺される結末まで見据えていたような台詞を残す。 また、道原版では死の間際「決めていた、何一つ決めてやるものかと」と言い残し、あえて暗愚を装っていたと示唆するシーンがある(原作とOVA版では臨終シーン自体がない)。 なお、藤崎版においては、生前に数度に渡り極秘裏に市中視察を行っていたとベーネミュンデにより明かされている。 ルードヴィヒ フリードリヒ4世の皇太子。 フリードリヒ4世の嫡子で唯一成人した男子。 非門閥貴族出身の女性との間に一子エルウィン・ヨーゼフをもうけるが間もなく病没する。 没年について外伝1巻では彼の死が引き金となり、アンネローゼが召し出されたことになっているが(つまり帝国暦477年以前に死去) 、エルウィン・ヨーゼフはフリードリヒ4世が亡くなった時(帝国暦487年)に5歳になったばかりとあり(つまり帝国暦482年前後の生まれ) 、矛盾が生じている。 皇太子ルードヴィヒの遺児でフリードリヒ4世の孫にあたる。 後に銀河帝国正統政府皇帝。 フリードリヒ4世の急死後、利害が一致したラインハルトとリヒテンラーデによって擁立された僅か5歳の幼帝。 ブラウンシュヴァイク公ら門閥貴族の跳梁を防止するための擁立であり、何ら実権がない。 唯一の直系男子として甘やかされて育てられたために非常に我儘で年齢を考慮しても自制心がまったくない。 リップシュタット戦役で門閥貴族及びリヒテンラーデが失脚し、実質的にラインハルトが最高権力者となった中でも形式的な君主として君臨していた。 しかし、フェザーンの思惑(と、事前に計画を察したラインハルトの策謀)によって、ランズベルク伯らに誘拐される形で同盟に亡命する形となり、銀河帝国正統政府の皇帝となる。 これが対同盟宣戦布告の大義名分に使われ、またエルウィン・ヨーゼフ自身も廃位される。 同盟敗北による銀河帝国正統政府崩壊の際、ランズベルク伯に連れられて行方不明となる。 2年後にランズベルクが逮捕された際に、彼がエルウィン・ヨーゼフのものと思われる幼児のミイラ化遺体を所持し、彼がそれを皇帝として敬っていたことから死亡したと判断され、公共墓地に埋葬される。 ところが、後に逮捕されたシューマッハが真相を明かし、ランズベルクの元を逃げ出して行方不明となり、精神の安定を失ったランズベルクが幼児の遺体を盗んでエルウィン・ヨーゼフの遺体と思い込み始めたのだという。 実際のエルウィン・ヨーゼフの足跡は行方不明のままとなる。 カザリン・ケートヘン1世 Kasarin Katchen I 第38代皇帝。 ゴールデンバウム朝の最後の皇帝。 エルウィン・ヨーゼフ2世誘拐事件後にラインハルトが擁立したわずか生後8カ月の幼帝であり、初の女帝。 ラインハルトの明白な傀儡かつ建前上の君主であり、乳児ゆえに皇帝の職務を果たすことはできず、父親のペクニッツ公爵が親権者として職務を代行する。 間もなく禅譲という形でラインハルトが帝位を継ぎ、ローエングラム王朝が誕生する。 また禅譲にあたって、父のペクニッツと共に身の安全や生活は保証されている。 皇族としての血筋は原作では「先々帝ルードヴィヒ3世の第3皇女の孫」となっているが、ルードヴィヒ3世なる皇帝は存在せず、OVA版では「先々帝オトフリート5世の第3皇女の孫」に修正されている。 フリードリヒ4世の愛妾。 子爵家令嬢。 外伝の主要人物で本伝では故人。 ただし、各版で時系列上の登場時期が異なる。 かつて漁色家で知られたフリードリヒ4世の寵愛を独占し、やがて皇后になるとみなされていた30歳過ぎたばかりの妙齢の女性。 しかし、3度の流産の後に、新たに後宮に入ったアンネローゼ、後のグリューネワルト伯爵夫人にその地位をとって代わられて皇帝から距離を置かれ、現在では幻の皇后と称される。 そのために嫉妬に狂い、再び皇帝の寵愛を受けるべくアンネローゼやその弟・ラインハルトを害そうと 数々の陰謀を企てる。 そのしつこさから当初ラインハルトにヘビ夫人と仇名され、後にラインハルトの苦手な食べ物に引っ掛けてチシャ夫人 と呼称される。 作中の現在時間軸上ではヒステリックな一面が強調されるが、共犯者のグレーザーによれば宮廷に上がった頃は、「蕾を開いたばかりの桜草にたとえられる可憐な深窓の姫君」だったという。 また、3度の流産も自分の血筋を皇位につけたいブラウンシュヴァイク公やリッテンハイム侯が医師を買収して殺したという噂が流れており 、彼女自身も死の間際に参加者のブラウンシュヴァイク公に毒を盛られたと主張しているが真偽は不明。 外伝におけるラインハルトの主要な敵役の一人であり、本来の標的であるアンネローゼに安易に手を出せないため、その弟を狙う策謀を企てる(「星を砕く者」「白銀の谷」「黄金の翼」)。 しかし、いずれも失敗した上、正式に皇帝愛人の地位を失ったことでいよいよ暴走し、帝国暦486年5月にグリューネワルト伯爵夫人暗殺未遂事件を引き起こす。 結局、暗殺計画が露見し、最期は皇帝の慈悲として毒による自裁を命じられ、当時の典礼尚書であるアイゼンフート伯爵の館で毒死する(拒絶しようとしたが無理やり飲まされる)。 その死後もラインハルトの怒りは収まらなかったが、アンネローゼはベーネミュンデ侯爵夫人の哀しみを理解して許すよう諭した。 OVA版では暗殺未遂事件の時系列が変更され、本伝中のカストロプ動乱と同盟による帝国侵攻作戦の間(帝国暦486年5月末-8月頭)のエピソードになっているため本伝中に登場する(OVA第11話)。 フレーゲルに操られる形でグリューネワルト伯爵夫人暗殺未遂事件を引き起こし、誘拐したアンネローゼに自ら毒を飲ませて殺そうとする。 しかし、キルヒアイスらに現場に踏み込まれて失敗し、その場では脱出は果たすものの、後日、原作通り毒による自裁を皇帝より命じられる。 衆人環視の中でラインハルトの顔にツバを吐いて悪態をつくなどしたが、最期は無理やり飲まされ毒死する。 それ以外の本伝開始以前のエピソードもOVAの外伝で扱われており、OVAオリジナルの『決闘者』にも黒幕として登場する。 藤崎版では短編「白銀の谷」よりヘルダー大佐を使ったラインハルトの暗殺計画エピソードはあるものの グリューネワルト伯爵夫人暗殺未遂事件自体がなく、第6次イゼルローン攻防戦の論功行賞の後、突然アンネローゼの館を訪問してラインハルト、アンネローゼの両名と対面する。 フリードリヒ4世崩御の時点でも存命しており、弔問の順序をアンネローゼに越され「あの女」と恨み節を言う。 その後はしばらく姿を見せなかったが、エルウィン・ヨーゼフ誘拐に加担する形で再び姿を現し、共に同盟に亡命する。 また、誘拐実行のため新無憂宮の極秘通路を案内した際、前述のフリードリヒ4世による市中視察のエピソードを語っている。 リヒャルト オトフリート5世の嫡男で、フリードリヒ4世の兄。 開明的ではないが、勤勉で教養に富み思慮深く有能な人物。 次の皇帝として有望視されていたが、父である皇帝の弑逆を図ったとして処刑される。 後に末弟クレメンツの策謀による冤罪だと発覚する。 クレメンツ オトフリート5世の三男で、フリードリヒ4世の弟。 行動力に恵まれ明朗快活、クロプシュトック侯爵ら有力貴族からの支持も厚い人物。 次期皇帝の有力候補だった長兄リヒャルトの反逆罪が発覚して刑死したため、皇帝位を有力視される。 ところが、それがクレメンツ自身の策謀だったと発覚したため、自由惑星同盟へ亡命しようとするが、その道中で「偶然による宇宙船の事故」によって死亡する。 これによってフリードリヒ4世が皇位を継ぐことがほぼ確定した。 後に帝国宰相かつ公爵となる。 75歳。 とがった鼻に雪のような銀髪、鋭いというより険しい眼光の老人。 内務・宮内・財務尚書を歴任し 、帝国宰相代理(事実上の帝国宰相位 )として文官筆頭の地位にある。 新しい政策や制度を定めたわけではないが、フリードリヒ4世が政治について一切携わらなかったことから銀河帝国の政治を一手に引き受け、それらを大過なく取り仕切ってきた有能な官吏。 門閥貴族が跳梁する現状を憂いて帝国の未来を憂慮すると同時に、門閥貴族らほど、あからさまではないが、自らの地位と権力を愛している。 また、急速に地位を高めるラインハルトにも危惧を抱いている。 フリードリヒ4世の逝去に際して、ブラウンシュヴァイクら門閥貴族を封じ込める好機とし、ラインハルトの協力を得て幼帝エルウィン・ヨーゼフ2世を擁立する(その際に、公爵となり、慣例で長年空位であった宰相に就任、さらに摂政を兼任する)。 これによってリップシュタット戦役が起こるとラインハルトに戦争を任せ、終結後にはラインハルトを排除しての権力の独占を企図していた。 しかし、オーベルシュタインの策でキルヒアイスの死の黒幕ということにされ、戦役終結直後にオーディンに急行したロイエンタールに逮捕・拘束される。 その後、ラインハルトの指示で自殺させられ、一族は10歳以上の男子は死刑、その他の女や9歳以下の子供は流刑に処せられた。 リヒテンラーデ本人は2巻末で死ぬものの、本伝では後に姪の娘を名乗るエルフリーデ・フォン・コールラウシュが登場する。 また、本編開始以前を扱った外伝にはその立場柄登場頻度が多く、特に『星を砕く者』ではベーネミュンデ侯爵夫人の対応に苦慮するシーンが多い。 文官としてリヒテンラーデに継ぐ地位にあり、彼の側近のような人物。 カストロプ動乱において担当者として登場する。 エルウィン・ヨーゼフ2世が即位しリヒテンラーデ侯が帝国宰相となると副宰相となる。 そしてリップシュタット戦役末にリヒテンラーデが失脚すると自主的に地位を返上することで自らと一族を守る。 その後、オーベルシュタインの監視下で生活していたが、フェザーンが裏で糸を引くエルウィン・ヨーゼフ2世誘拐計画がラインハルトに知られると、ラインハルトとオーベルシュタインの談義により、事後対応の一環として、その共犯者として罪を着せられる計画が立てられる。 なお、以降にゲルラッハが登場することはなく、誘拐事件の発生後にどうなったかは不明である。 OVA版では本伝においてワイツの役割だったものがゲルラッハに変更されている。 ヨッフェン・フォン・レムシャイド Jochen von Lemscheid 伯爵で門閥貴族。 フェザーン駐在帝国高等弁務官。 後に銀河帝国正統政府の首相兼国務尚書。 門閥貴族。 15年に渡って財務尚書を努め、その間に不正蓄財を行い、疑獄事件にも関わる。 同僚である当時の司法尚書ルーゲ伯から見事な奇術と皮肉られるほど、あまりの酷さに、貴族の犯罪に甘い帝国にあっても看過できず問題視されていたが、その政治的手腕で抑え込んでいた。 帝国暦487年に自家用宇宙船の事故で突如死亡し、カストロプ動乱の引き金となる。 ワイツ Weitz 声 - D リヒテンラーデの政務補佐官。 3代前にようやく帝国騎士の称号を得たという寒門出身の男。 宮廷政治に関わる者としては率直で無礼な言動をするが、リヒテンラーデに気に入られ、彼の補佐を務める。 本編ではカストロプ動乱でわずかに登場し、その鎮圧の司令官をキルヒアイスにしたいラインハルトに買収され、リヒテンラーデにラインハルトの提案に賛成するよう意見具申を行い、実際に賛同させる。 外伝において登場が増えており、ベーネミュンデ侯爵夫人に手を焼くリヒテンラーデに彼女を結婚させるなど穏当な策を具申したり、彼の手足となってグレーザーから聞き取りを行う。 また、ベーネミュンデの自裁にも立ち会う。 さらにベーネミュンデの問題が片付き安堵するリヒテンラーデに1つ片付けても別の問題が生まれると警句を与え、彼に奇妙な感銘を覚えさせる。 オッペンハイマー 声 - 旧:第28話 大将で憲兵総監。 OVA版のオリジナル人物。 リップシュタット戦役終結後、ラインハルトに投降した一人。 ラインハルトとの引見で、リッテンハイム侯爵の縁者だったために止む無く貴族連合軍に協力していたと弁明し、一度は許される。 しかし、その場で礼として名画を贈ろうとし、一度無視されても重ねて贈ろうとしたために逆鱗に触れ、その場で贈賄の現行犯として逮捕される。 その場でさらに副官に抜擢されたシュトライトを引き合いに出して免罪を乞うが、ラインハルトから「(オッペンハイマーには)惜しむべきなにものもない」と一蹴される。 そして後任の憲兵総監にケスラーが充てられることとなった。 OVAオリジナルの登場人物であり、原作での憲兵総監の名前は少なくともアスターテ会戦の祝賀式においてクラーマー大将と記述されている。 フリードリヒ4世治下の軍務尚書。 門閥貴族出身。 武官筆頭だが、軍人と言うより老軍官僚と言った印象が強い人物で旧式の(モノクル)を付けた老人(年齢は80前後 )。 門閥貴族出身ではあるが公人としての自身の立場はよく弁えていると同時に毅然としており、外伝では大貴族であるブラウンシュヴァイク公に、本伝では自身の拘束に来たビッテンフェルトに、堂々と接する。 その職務上、あからさまな不当行為こそしないが、その公職に適う範囲で老練に物事に対処しようとし、ブラウンシュヴァイク公に要求されたミッターマイヤーの処罰も、表向きは公務死とする策謀を企てる。 また、体よくミュッケンベルガーに面倒事を押しつけ、彼からあのくたばり損ないと不満をもたれる。 本伝での登場は少なく、イゼルローン要塞の陥落を受けて辞表を提出するもラインハルトのとりなしで留任した のち、リップシュタット戦役前夜、ブラウンシュヴァイク公のオーディン脱出を受けたラインハルトの指示によって拘束される。 フリードリヒ4世治下の統帥本部総長。 登場は少なく、ほとんど他の三長官との会話シーンのみである。 他の者達と同じく、急進するラインハルトには反感を抱く。 イゼルローン要塞の陥落を受けて辞表を提出する。 ラインハルトのとりなしで留任する が、リップシュタット戦役開戦前夜に拘束される。 フリードリヒ4世治下の宇宙艦隊司令長官。 伯爵家の次男。 乗艦はヴィルヘルミナ。 士官学校を首席で卒業し、その後長い軍歴を誇る人物。 歳は50代半ばで半白の眉と半白の頬ひげに堂々たる体躯を持ち、威厳が軍服を纏ったような風格で「皇帝よりも皇帝らしい」と評される。 父は第2次ティアマト会戦で戦死した中将ウィルヘルムという武門の名家出身でもあり 、帝国の高級軍人として完璧に近い履歴書を持つとまで評される。 軍人としての能力はメルカッツの方が宇宙艦隊司令長官にふさわしいという意見もあったというが 、客観的には無能ではないと評され、外伝の期間では少なくともミュッケンベルガーが現職にある間は帝国の勢力圏は安定していたと説明される。 主としての登場は外伝であり、良くも悪くも武門の名門出身の高級軍人として、門閥貴族の横暴な横槍と共に、姉の七光りで出世していたとみなしていたラインハルトを嫌っていた。 しかし、外伝の時系列上の最後のエピソードである第4次ティアマト会戦ではラインハルトに命を救われたと率直に評価して、なおも復讐を狙うフレーゲルを掣肘し、帝国要人としては珍しい、ラインハルトを認める発言を行う。 時系列上の初登場は外伝『千億の星、千億の光』のヴァンフリート星域の会戦で、前年に宇宙艦隊司令長官に就任したとある。 この時、初めてラインハルトと出会い、姉の七光りで出世しているという評判から彼をよく思っていなかった(一方で歯牙にもかけない存在であるがゆえに積極的に害そうという発想もない)。 もっともこの頃は、ラインハルトよりも、その上官のグリンメルスハウゼンの扱いに頭を悩ます。 続く第6次イゼルローン攻防戦では彼からの作戦具申を軽んじつつもその戦理を認め採用する。 その後、外伝『星を砕く者』では第3次ティアマト会戦の総司令官として登場し、この頃はラインハルトの能力を部分的に認めるようになっており、そのために彼に戦功を立てさせないために後方待機を命じるなどの態度をとるようになる(結果的には兵力温存という形になり、さらに同盟のホーランド艦隊による帝国軍の混乱状態をラインハルトに救われる形になる)。 惑星レグニツァ上空戦に際してはラインハルトとフレーゲルの感情的対立を制してラインハルトを出撃させ、第4次ティアマト会戦では、フレーゲルらの掣肘を受けてラインハルトを捨て駒として扱うが、逆手に取られて煮え湯を飲まされる。 しかし、ラインハルトの策に結果として救われることとなり、不本意ながらラインハルトの正しさや力量を正しく評価する。 本編での登場はアスターテ会戦後のラインハルトに対する元帥杖の授与式と 、第7次イゼルローン攻防戦直後の2回だけである。 皇帝崩御の際にラインハルトが司令長官となったとあるだけで、ミュッケンベルガーがいつ、どのような理由で職を辞したかは記されておらず、リップシュタット戦役との関わりも不明である。 元帥杖授与式においては反ラインハルト派で知られたオフレッサーとの会話の中で、上記のようにラインハルトを認める旨を発言を行う。 OVA版ではもともと劇場版『わが征くは星の大海』の製作にあたって、原作上では不明確な部分を補うという観点からミュッケンベルガーをラインハルトの対立者としてクローズアップするための肉付けをしたという。 この人物描写を維持する形で、以降の本伝中でも描写される形となって登場頻度が増し 、特にその去就は、宇宙艦隊司令長官職をラインハルトに譲り勇退するという好人物となっている。 また、来たる内戦に備え、自軍に勧誘するブラウンシュヴァイク公とリッテンハイム侯に、ラインハルトを甘く見ないように警告している。 以後は登場はせず、旗艦をフレーゲルに譲ったということ以外、リップシュタット戦役への関与も見られない。 藤崎版コミックでは気骨のある軍人として一貫して描写されており、特に貴族たちの争いが軍事行動に絡むことを嫌う。 原作通り第6次イゼルローン攻防戦の活躍でラインハルトを認めるようになり、彼に今後は貴族間の政治劇に巻き込まれることを警告する。 続く第3次ティアマト会戦は、原作通り後方待機を命じるものの、その理由はわざと味方を害そうとする者(ノルデン)がいる艦隊を主力に組み込めば軍全体の害になるというもので、一切の反論の余地無くラインハルトに軍令を飲ませる。 原作通りの傍目には理不尽な命令も、すべてはラインハルトの実力を試すものとなっており、第4次ティアマト会戦において自分を超える者と認め、彼がローエングラム家を継ぐと同時に原作よりも早く自ら退役する。 ノイエ版では皇帝崩御の後に司令長官を退任して軍を去るところで、ラインハルトと顔を合わせて、彼の野心と才能を認める発言をした上で潔く去って行った。 その後、リップシュタット戦役の直前にオフレッサーから訪問を受け、門閥貴族連合軍への参加を持ちかけられるがあくまでも自分は引退した身として断り、その上でオフレッサーにラインハルトが驕れるばかりで無能な門閥貴族を一掃する気でいると忠告した。 クラーゼン Klasen 元帥。 フリードリヒ4世治下の幕僚総監。 三長官職と同じ元帥号だが、幕僚総監の説明はなく、ほぼ名前だけの登場。 アニメでも顔が何回か出るだけで、台詞もなく字幕も出ない。 なお、武官としての席次はミュッケンベルガーより高い。 ゲームにおいては、セガサターン・プレイステーション版で三長官との会話シーンに参加し、リップシュタット戦役時にエーレンベルク、シュタインホフと共に拘束され引退している。 パソコン版ゲームでは、元帥であることから、三長官職に就けることもできる。 オフレッサー Ovlesser 上級大将で装甲擲弾兵総監。 艦隊司令。 リップシュタット戦役で貴族連合軍の実戦総司令官を務め、後に同盟に亡命。 ヤン艦隊の客将。 50歳。 長身で痩身の軍人。 伝統的に、要塞と駐留艦隊は不仲だが同盟軍の攻撃を受けた際は互いに競い合うかたちで防衛を果たしてきた。 とされており、例にもれず駐留艦隊司令官のゼークトと仲が悪い。 しかし、第7次イゼルローン攻防戦において、ヤンの囮を使った策に騙され、シェーンコップ率いるローゼンリッター連隊を要塞内に引き入れてしまい、そのまま彼らに拘束され、要塞を奪取されてしまう。 その後は不明。 外伝『星を砕く者』にも名前が登場しており、要塞に立ち寄ったミュッケンベルガーからゼークトとの不仲を心配されている。 ノイエ版では帝国兵に偽装したシェーンコップを部下のレムラーが疑い司令官室前で入室許可を巡って攻防するシーンが追加されたが、最終的にシュトックハウゼンがレムラーに早く入室させるように命令し、シェーンコップが勝つ展開となっている。 オーベルシュタインの上官。 50歳。 長身で筋骨たくましい軍人。 伝統的に、要塞と駐留艦隊は不仲とされ、例にもれず要塞指令のシュトックハウゼンと仲が悪い。 また、典型的な軍事ロマンチシズムの持ち主で、客観的な戦略や戦術よりも威厳と体面を重んじる性格。 このため、第7次イゼルローン攻防戦において、シュトックハウゼンの慎重策や、普段から嫌っている幕僚のオーベルシュタインの進言を拒絶し、ヤンの策略に嵌って要塞から誘い出される。 その間にヤンに要塞を占領され、戦力の差は明らかにも関わらず、今度はこれを奪還しようと行動を起こす。 外伝『星を砕く者』にも名前が登場しており、要塞に立ち寄ったミュッケンベルガーからシュトックハウゼンとの不仲を心配されている。 アントン・ヒルマー・フォン・シャフト Anton Hilmer von Schaft 声 - 旧 技術大将。 科学技術総監。 56歳。 工学と哲学の博士位を有し、指向性ゼッフル粒子の開発責任者として有名な人物。 しかし、それ以外に特に功績がなく、技術力より政治力に長け、それによって6年に渡り科学技術総監の役にあった。 さらにフェザーンと繋がり、密かに軍事機密を漏洩して金銭を受け取っていた。 ラインハルトが帝国の実権を握り、綱紀粛正される中、フェザーンの思惑もあって焦りから、ガイエスブルク要塞を移動してのイゼルローン攻略を進言する(第8次イゼルローン攻防戦)。 戦後、ラインハルト、フェザーン双方から用済みとみなされ、フェザーン側から流された汚職や横領の証拠によってケスラーに逮捕され失脚した。 シュターデン Staaden 元士官学校教官。 アスターテ星域の会戦はラインハルトの幕僚で中将、リップシュタット戦役は貴族連合軍の大将。 アスターテ会戦におけるラインハルトの幕僚。 物語冒頭のアスターテ会戦においてメルカッツやシュターデンと共に登場した高級軍人の一人。 実際の戦いにおける描写は一切なく、人物像や力量は不明である。 アスターテ会戦後も登場することはなく、エルラッハと異なり、戦死したかも不明である。 劇場版第2作では、ロイエンタールからエルラッハと共に人数合わせの足手まといと評されている。 アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト 少将(後に中将)。 艦隊司令。 リップシュタット戦役で貴族連合軍の司令となり、敗戦後はラインハルトに仕える。 アスターテ会戦におけるラインハルト麾下の指揮官。 物語冒頭のアスターテ会戦においてメルカッツやシュターデンと共に登場した高級軍人の一人。 ヤンが指揮権を握った第4艦隊との戦いにおいて後背を取られ、ラインハルトの命令を無視して敵前回頭を行ったために、同盟軍の砲撃をまともに受けて撃沈され戦死する。 シュムーデ Schmude カストロプ動乱における討伐軍の司令官。 階級は不明。 私兵を集めて公然と帝室に敵対し始めたカストロプ公領に最初に派遣された討伐軍の指揮官。 非正規軍ということもあって軽視していたこともあり、惑星に強引に着陸したところを奇襲され戦死する。 OVA版では設定変更に伴い、アルテミスの首飾りと同じ防宙システムによって艦隊が全滅し、戦死したことになっている。 道原版ではマクシミリアンと通信を交わすシーンがあり、反射ビーム衛星兵器によって全滅させられる。 中佐(ノイエ版では少佐)。 第7次イゼルローン攻防戦において要塞内に潜入したシェーンコップに要塞司令のシュトックハウゼンを人質に取られる。 その際、司令官は死よりも不名誉を恐れると発言してシェーンコップに諦めを促すも、当のシュトックハウゼンが死を恐れて逆に降伏を命令してきたため、諦めて捕虜となる。 OVA版ではその後にシェーンコップらの不意をついて要塞のコンピューターをロックしたため少し時間を稼ぐことに成功した。 ノイエ版では登場が増えており、司令室前でシェーンコップを怪しんで心理戦を繰り広げる(IDチェックでIDENTIFIZIERT(ドイツ語で「認識」)と表示されたが、認識できないと嘘をつき本国に確認を取ると言った)。 しかし、焦ったシュトックハウゼンに促されて正体を暴くに至らず、司令室に入室させてしまう。 その他の貴族(ゴールデンバウム) [ ] リップシュタット陣営に与したものはを参照。 エルフリーデ・フォン・コールラウシュ Elfride von Kohlrausch 声 - 旧 リヒテンラーデ侯の姪の娘。 フェリックス・ミッターマイヤーの実母。 リヒテンラーデ家の縁者として、リヒテンラーデの拘束及び一族の処刑を担当したロイエンタールの命を狙うが逆に捕らわれ、そのまま夜を共にする。 以後は、ロイエンタールの破滅を見届けるとして、オーディンのロイエンタール家に居付き、フェザーンへの異動にも同行する。 なお、ルビンスキーは彼女がリヒテンラーデ家とは無縁の女性で、そう思い込んでいるだけ(さらにそれをラングが仕向けた)ようなことを匂わす発言をしている。 ロイエンタールの子を宿した後に、彼への復讐を狙うラングに目をつけられ謀略に加担し、ロイエンタールの叛意を偽証する。 謀略の失敗後はラインハルトの計らいで男児を生むが、間もなく姿を消し 、ルビンスキーの隠れ家に逗留する。 その後、第2次ランテマリオ会戦において、ドミニクの手筈で 死の間際のロイエンタールに生まれた息子を連れて対面する。 反乱に失敗してみじめに死ぬところを見物に来たと言いつつも、今なら容易く自分を殺せるというロイエンタールの発言には特に反応を示さず 、2人の息子をミッターマイヤーの養子とするロイエンタールの提案を受けると、子供を残し姿を消す。 ウィルヘルム・フォン・クロプシュトック Wilhelm von Klopstock 声 - 旧:第9話 侯爵で門閥貴族。 クロプシュトック事件の首謀者。 外伝『星を砕く者』の第3章「クロプシュトック事件」の登場人物。 門閥貴族の中でも家祖(アルブレヒト・フォン・クロプシュトック)が、ルドルフの銀河連邦議員時代から盟友という名門中の名門で、以来何人もの国務尚書や皇后も輩出したという古い大権門の老当主。 30年前の先帝オトフリート5世の治世下でも権勢を誇っていたが、オトフリートの末子クレメンツ大公を支持し、次男フリードリヒを公然と侮辱していたため、クレメンツが長兄謀殺で失脚してフリードリヒが帝位につくと、事実上中央政界から排斥されてしまう。 以来、跡継ぎが亡くなるなど家運は転落の一途を辿り、家の将来を悲観し、帝国暦486年、フリードリヒ4世及び自身に取り代わって栄華を極めるブラウンシュヴァイク公に逆恨みで一矢報いるべく、クロプシュトック事件を引き起こす。 結局、偶然が重なって標的のどちらも暗殺することはできず、領地の惑星に逃亡する。 その後、ブラウンシュヴァイクを長とした討伐軍の侵攻を受け、雇った傭兵で迎え撃った末に毒を飲み自害する。 本伝では本編開始以前に起こった事件でミッターマイヤーに関わるエピソードとして、クロプシュトックの名は軽く触れられる程度であるが 、外伝において詳細に述べられる。 また、OVA版では時系列が変更され本伝中の出来事になっている。 クロプシュトック事件自体はほぼ原作の通りであるが、自領へ逃げることはせず、最期は暗殺失敗の報を聞いてオーディンの自邸に火を放ち、拳銃自殺する。 ユルゲン・オファー・フォン・ペクニッツ Peknitz 第38代皇帝カザリン・ケートヘン1世の実父。 公爵(元子爵)。 妻が帝位継承には絡まない皇族の傍流(OVA版ではフリードリヒ4世の姪にあたる)であることを除けば特に特徴のない平凡な30代前半の青年貴族。 政治にも軍事にもまったく興味がなくリップシュタット盟約にも参加せず、象牙細工の収集だけが趣味で、それ高じて多額の借金を抱え、商人から民事訴訟を起こされている。 そのため、生まれて間もない娘をエルウィン・ヨーゼフ2世の後の皇帝にしても皇帝の実父として権勢を握れるような者ではないと判断され、カザリンの擁立に繋がる(借金は宮内庁が肩代わり)。 これに伴い公爵となり、乳児である娘に代わって親権者として国事行為を代行する。 そしてバーラトの和約後に娘が健在である限り年150万帝国マルクの年金が支払われることを前提に退位宣言にサインして、ラインハルトに帝位を禅譲し、ゴールデンバウム王朝を終わらせる。 カストロプ動乱の首謀者。 第1巻6章「それぞれの星」の登場人物。 重臣、大貴族の息子として特権と富を甘受してきた典型的な貴族主義者の青年。 父の死によってその爵位と莫大な財産を相続するはずであったが、不正に貯めた資産の摘発及び、大貴族でも法で罰せられるという見せしめのために宮廷より差し止められたことに不満を持ち、調査官を猟犬で追い払う、宮廷への出頭命令を無視する、説得にやってきた親戚のマリーンドルフ伯を監禁するといった暴挙の果てに私設軍による軍事行動に至る(カストロプ動乱)。 おおよそ社会経験のない無能な青年だが、軍事に多少の才を見せ、2度に渡る討伐軍を退けた上に、指揮官のシュムーデを討つ功績を上げる。 それに気を良くして近隣のマリーンドルフ伯領を併合しての半独立の地方王国の建国を試みる。 しかし、新たにマリーンドルフ伯領軍の救援及び討伐軍として派遣されたキルヒアイスには陽動として本領カストロプ星を突かれてしまったため急いで戻ろうとする。 そこを伏兵によって前後を挟撃されて大敗、生還はするものの最期は保身を計った部下に殺害される。 原作では5ページほどのエピソードで容姿の描写などもないが、派生作品では(動乱に至る経緯は同じであるものの)掘り下げられ、オリジナル設定・展開が多いため、下記に個別に記述する。 OVA版 肥満気味の青年で、近世ドイツ的な帝国の風俗に対して、古代ギリシア風の装いをしている。 カストロプ領はフェザーンから購入したアルテミスの首飾りと同じ戦闘衛星で守られており、それによってシュムーデ艦隊が敗北したことになっている。 自ら艦隊を率いてマリーンドルフ伯領を攻めることもなく、そのため、マクシミリアン個人の軍事面での才能描写は一切ない。 状況が悪化し、最期は複数の部下に取り囲まれ刺殺される。 道原版 長髪細面の美形で、ある程度の軍事的能力を持つ人物として描かれる。 年端のいかない少女を慰み者にする描写もある。 反射衛星を利用したビーム兵器で自領を守っており、さらに実妹エリザベートが指揮する迎撃艦隊で敵を迎え撃つ。 ビーム兵器基地が破壊され敗北が確定的となった後、執事から降伏か自害を勧められるが拒絶する。 このため、彼の名誉を守ろうとする執事によって射殺される。 藤崎版 OVA版と同様に、古代ギリシア風の装いをした肥満気味の青年。 マリーンドルフ伯を戦艦の先に晒す様に命じるなど、幼稚な言動が多い。 基本は原作のエピソードに沿うが時系列はやや前後しており、半独立の地方王国の建国を試みてマリーンドルフ伯領に攻め込んだ末に、フレーゲルの策謀もあってマリーンドルフ伯を拘禁したことになっている。 その後、原作通りキルヒアイス艦隊に追い込まれると自領に逃げ込み、領地の財貨を1マルクも残さず収奪するよう命じて同盟への亡命を企てるが、見限られた部下から金貨詰まった重い袋を頭部に直撃させられる形で死亡する。 ノイエ版 原作の帝国の風俗通りの貴族然とした中肉中背の男。 乗艦は旗艦ダインスレイフ。 事あるごとに部下(主に副官の2人)を殴りつける粗暴な性格で、これによって人望がない。 キルヒアイスとの正面からの艦隊戦となり、数で劣る上に定石から外れた用兵の相手を侮るが、旗艦と本隊の間を分断される。 普通に戦えばなお優勢であったが人望の無さや士気の低さをキルヒアイスに見切られており、降伏すれば兵の罪は不問にするとの勧告を受ける。 これに対し艦橋にいた部下たちが承諾する動きを見せた上に銃口を向けられて逆上し、とっさに銃を手に取るもこれによって完全に見限られ射殺される。 エリザベート・フォン・カストロプ 道原版のオリジナルキャラクター。 マクシミリアンの実妹。 カストロプ家の私設艦隊の司令官。 私設艦隊だが帝国では珍しい女性軍人(提督職に限れば女性と明言されているキャラクターは同盟にもいない)。 対シュムーデ戦での描写はないが、対キルヒアイス戦では兄の命で艦隊を率いて迎撃に出る。 寡兵のキルヒアイス艦隊を嘲ったが、キルヒアイスが小惑星を爆破させ、慣性の法則でその破片を突っ込ませるとともに攻勢に出ると艦隊は潰走。 それまでは「兄上」と呼んでいたマクシミリアンに「お兄さま、私の艦隊が」と素に戻って泣きつき、マクシミリアンがその対応に気を取られたことで、大気圏内に突入していたジンツァーがビーム発射基地を破壊する隙を作った。 泣きついた直後に通信は途絶したため、その後の描写はないものの戦死したと思われる。 マクシミリアンは目前に迫っていたジンツァーの突入部隊を放ってまでエリザベートを救おうとしており、兄妹仲は良かった模様。 その他の人物 [ ] グレーザー Graeser 声 - 白・決 皇帝の侍医団の一人。 医学博士。 ベーネミュンデ侯爵夫人の協力者。 外伝『星を砕く者』の登場人物。 ベーネミュンデの半ば専属医のような形となっており、彼女に命令され、アンネローゼやラインハルトを害する陰謀に加担する。 しかし、ベーネミュンデに強い忠誠心があるわけでもなく、あくまでその地位と財産を利用しているに過ぎず、内心では冷静に自分に手が回らないように計算する。 最終的にアンネローゼの暗殺計画が露見すると、早々に官憲に侯爵夫人を売り渡す。 その後、グレーザー自身がどうなったかは不明。 OVA版では本編時間軸中には明白にグレーザーとわかる人物は登場しない。 OVAオリジナル外伝『決闘者』にはベーネミュンデの腹心として登場し、黒いマントの男を雇い、また彼が失敗した場合に備えて自身がラインハルトを暗殺するべく備えていた。 ベーネミュンデ侯爵夫人の執事 名前不明。 道原版のオリジナル人物。 20代半ばの若い男性で代々シュザンナの家に仕えてきたという家柄。 密かにシュザンナを愛していた。 彼女の命を受けてアンネローゼの暗殺を実行するもロイエンタールやミッターマイヤーに阻まれて失敗し、歯に仕込んでいた毒薬を噛んで自害する。 帝国最大の権勢を誇る貴族で、リップシュタット戦役における門閥貴族派の盟主。 フリードリヒ4世の即位に際してその後ろ盾となり、後に彼の娘アマーリエと結婚して皇室と親族関係を結ぶなど絶大な権勢を振るう。 クロプシュトック侯爵ら数々の政敵を追い落とすなど権勢欲は非常に強く、選民思想も強いなどゴールデンバウム王朝を代表する典型的な大貴族。 帝国を我が物として振る舞い、台頭するラインハルトを苦々しく思っている。 フリードリヒ4世の崩御に際して、皇帝の孫娘にあたり自身の娘でもあるエリザベートを帝位に就け、自身は摂政として力を持とうと画策するが、リヒテンラーデ及びラインハルトがエルウィン・ヨーゼフを擁立したため、彼らと対立する門閥貴族派を糾合してリップシュタット盟約を結び、続く戦役へと発展させる。 また、その際に有力な軍人であるメルカッツを、家族への危険をほのめかすという形で従わせる。 リップシュタット戦役ではメルカッツに要請された指揮系統の遵守を反故にしたり、リッテンハイムと仲違いするなど終始連合軍の足を引っ張る。 甥のシャイド男爵が民衆の蜂起で殺されたことを知るとヴェスターラントの虐殺を実行、民衆の支持を完全に失い連合軍の敗北を決定的なものとする。 最期はアンスバッハに半強制的に自決させられる。 後、その死体は(失敗に終わるが)アンスバッハによってラインハルトの暗殺に用いられる。 メルカッツは(長いゴールデンバウム王朝が作り出した)精神面の病人と評するが 、アンスバッハ、シュトライト、フェルナーと優秀な部下を持ち、そのシュトライトは「(部下の忠誠心を軽く見るが)決して暗愚な方ではない」と擁護している。 ただし、それら有能な部下たちを使いこなせなかったとしてラインハルトからは酷評される。 藤崎版は基本的に原作通りであるが、娘エリザベートの登場によって彼女を溺愛するシーンが挿入されている。 戦役終盤にラインハルトの罠に嵌って大敗し、メルカッツに助けられるも「なぜ早く助けなかった」と彼を罵倒するシーンでも、原作はあくまで自分の命が危うかったからであるが、藤崎版ではエリザベートが死んだことによる。 最期の毒死シーンもほぼ原作を踏襲しているが、毒死を提案し、強制するのはアンスバッハではなくフレーゲルになっている。 ブラウンシュヴァイクに対抗する大貴族で、リップシュタット戦役における門閥貴族派の副盟主。 座乗艦はオストマルク。 ブラウンシュヴァイクと同様にフリードリヒ4世の即位に際してその後ろ盾となり、後に皇帝の娘クリスティーネを妻に娶って皇族の外戚となる。 ブラウンシュヴァイクには劣るものの、それでも絶大な権勢を誇り、彼と同じく次の皇帝の座に自身の娘を付けようと画策し、激しいライバル関係にある。 ただ、ブラウンシュヴァイクと同類の人物であり、下級貴族や平民の台頭を非常に嫌い、後述するように最後は彼と手を組んでいる。 フリードリヒ4世の崩御に際して、ラインハルトらによってエルウィン・ヨーゼフが擁立されたため、政敵であるブラウンシュヴァイクと手を組み、副盟主という地位でリップシュタット盟約を結ぶ。 しかし、内乱後も見据えた主導権争いから間もなく仲違いし、辺境星域の奪回という名目で手勢の5万隻を引き連れ、キフォイザー星域へ向かったものの、別働隊を率いるキルヒアイスに迎え撃たれ、数には優っても錬度・指揮で大きく劣ることから簡単に追い込まれる。 さらに後方、味方の輸送艦隊を撤退の邪魔だとして攻撃し、わずか数千に大きく数を減らしてガルミッシュ要塞へ逃げ込む。 そして、ラインハルトらが要塞へ攻め入る前に憤った部下による自爆テロによって死亡する。 名前に関して、原作では「ウィルヘルム・フォン・リッテンハイム3世侯爵」と明記されている。 OVAでも彼の姓名を「ウィルヘルム3世」と記しているが、リマスター版では「3世」の表記がなくなっている。 門閥貴族。 24歳(クロプシュトック事件時)。 予備役少将。 参謀にシューマッハがいる。 外伝『星を砕く者』では主要人物を務める。 叔父のブラウンシュヴァイク公が権力者であることも手伝って、帝国貴族らしい傲慢さを持つ典型的な選民主義者の青年。 その出自から予備役とは言え少将の地位を持つが、それにいささかも疑念を抱かず、自分の能力を過度に評価し、自己陶酔することも多い。 作中におけるラインハルトとの関係は、クロプシュトック事件から始まり 、特にミッタマイヤーへの個人的な懲罰で恥をかかされたことから 、成り上がりの彼を強く憎み、(分析というより中傷に近いが)王朝の打倒を画策していると早くから指摘していた。 その一方で、外面に拘るが故に勇ましい面もあり、ミッタマイヤーへの個人的懲罰では、1対1での対決のため、わざわざ彼の手錠を外させたり(ただし、不利になるや仲間に射殺を命じる) 、リップシュタット戦役の最期では「滅びの美学」として名誉ある死を望んだりしている。 本編ではリップシュタット戦役の終盤に登場するのみだが、外伝『星を砕く者』では主要な敵役と登場し、本編開始以前からラインハルトと確執があったことが明かされる。 爵位は低いが叔父の権威から比較的自由に立ち回ることができ 、皇帝からラインハルトと仲の悪い者として名前を覚えられていたり 、作中では最強硬派の領袖とも評された。 これら後に明かされた設定により、OVA版や道原版、藤崎版では物語序盤におけるラインハルトの敵役として登場頻度が増えている。 原作ではリップシュタット戦役の終盤に、強硬派の青年貴族の代表として登場し、メルカッツの軍令を無視して出撃し、(ラインハルトの罠で)成果をあげる。 軍規違反で軍法会議にかけられそうになると、名誉ある死のため自殺させて欲しいとブラウンシュヴァイク公に直訴して処罰を免れ、結果としてラインハルトの策謀通り、貴族達の軍行動への規律と統率を乱し、後の大敗北を招く要因となる。 最終盤で貴族連合軍が窮地に陥っても戦意を失っておらず、ラインハルトの首さえ取れば勝ちだとブラウンシュヴァイク公を説得し、要塞から出撃しての最後の決戦を挑ませる。 しかし、勝てるはずもなく、瞬く間に敗勢となると今度は「滅びの美学」と称して艦隊戦による一騎打ちによる死を望む。 これを貴族の自己満足であり、付き合わされるほうはたまったものではない、と参謀のシューマッハに徹底的に否定され、逆上して彼を殺そうとしたところで、逆にシューマッハを慕う部下達に射殺される最期を遂げる。 外伝『星を砕く者』では上記の通りラインハルトの主要な敵役として登場し、2人の確執が以前からあったことが明かされる。 OVA版ではクロプシュトック事件やグリューネワルト伯爵夫人暗殺未遂事件の時系列が変更されたこともあって現在時間軸での登場頻度が増え、特に暗殺未遂事件においてベーネミュンデを唆した真の黒幕として登場する。 道原版も物語開始時点がクロプシュトック事件直前に早まったことで登場頻度が増えている。 藤崎版では貴族主義者の一面がより強調された一方でかなり思慮深い側面も見せる人物になっており、OVA版や道原版と同様に物語序盤におけるラインハルトの主要な敵役の一人として策謀を巡らす。 また、作中に登場するエリザベートとも兄妹のように仲が良い。 リップシュタット戦役ではメルカッツの能力を正しく評価して使いこなす一方で、貴族とは能力のある者を使いこなす能力が重要(すなわち功績を挙げたメルカッツよりも、そのメルカッツを用いた自分が有能)だと傲岸不遜な発言をしてシュナイダーを苛立たせる。 また、最期のシーンは大きく変更されている。 「滅びの美学」を重視するのは同じだが、艦隊戦での死ではなく大貴族の最期(滅び)自体に美を見出し、原作におけるアンスバッハの役に成り代わって叔父ブラウンシュヴァイク公に毒による自死を勧め、土壇場で拒絶しようとした叔父に最後は無理やり毒を飲ませる。 その後、自らも毒を呷り「帝国万歳」と声高に叫んで死ぬ。 門閥貴族。 作中ではランズベルク伯アルフレットと記述される事が多い。 リップシュタット戦役の初戦となるアルテナ会戦の参加者。 年相応に功にはやり好戦性を抑えようともしない青年貴族。 シュターデンに同行するも、ミッターマイヤーの機雷原と情報戦の策の前に慎重策を取る彼に痺れを切らし、他の青年貴族らと共にシュターデンに猛抗議を行い、積極的な軍事行動を起こさせる。 そこで右翼部隊を任され、ミッターマイヤー艦隊を挟撃しようとするも見抜かれており、敵の急襲による最初の砲撃で仕留められ、自分が死ぬという認識すらもなく戦死する。 艦隊も短時間で全滅。 リップシュタット戦役における最初の大貴族の戦死となる。 道原版では挟み撃ちという作戦の本質は理解していたが、相手が疾風の異名を取る機動戦の達人であることから、「我が艦隊の速さを見せてやれ」と暴走し、シュターデンが想定しなかったスピードで戦闘予定宙域に到達。 伸びきった陣形で側面を突かれ、弾幕が薄くそのまま戦死する。 ボーステック社のゲームでは機動能力がシュターデンより高く設定されている。 エリザベート・フォン・ブラウンシュヴァイク Elisabeth von Braunschweig 声 - D ブラウンシュヴァイク公爵の娘。 帝位継承権を持つ皇孫。 ブラウンシュヴァイク公とフリードリヒ4世の娘アマーリエの間に生まれた一人娘。 16歳。 リッテンハイム侯爵家のザビーネは従姉妹にあたる。 基本的にはサビーネと同じく名前のみ登場し、本人の登場はなく、リップシュタット戦役後の去就も不明である。 OVA外伝『奪還者』によればサビーネと共に遺伝的欠陥がある。 藤崎版では作中に直接登場し、父・ブラウンシュヴァイク公と行動を共にする。 帝位につくために帝王学を学んできたという。 リップシュタット戦役最終盤に、貴族連合軍がラインハルトの策によってガイエスブルク要塞から誘い出された際に、勝利を確信する父から箔をつけるためとして旗艦ベルリンに乗って出撃したため、戦況悪化の撤退時にベルリンが被弾して死亡する。 ノイエ版でも同様に登場し、従姉妹のサビーネとは仲の良い様子を見せていた一方、フリードリヒ4世亡き後の次代の皇帝についてはサビーネ共々「次の皇帝は私」と言いあっていた。 クリスティーネ・フォン・リッテンハイム Kristine von Rittenheim 声 - 決 フリードリヒ4世の娘でリッテンハイム侯爵の夫人。 原作では名前だけで出番はない。 OVA版では「決闘者」で娘のサビーネと一緒に登場している。 道原かつみのコミック版では、フリードリヒ4世の死後ラインハルトとリヒテンラーデ公によるエルウィン・ヨーゼフ2世擁立に際して、夫に対し激しく怒るシーンがあり、かなり気が強く描かれていた。 帝位継承権を持つ皇孫。 リッテンハイム侯とフリードリヒ4世の娘クリスティーネの間に生まれた一人娘。 14歳。 ブラウンシュヴァイク公爵家のエリザベートは従姉妹にあたる。 基本的にはエリザベートと同じく名前のみ登場し、本人の登場はなく、リップシュタット戦役後の去就も不明である。 OVA版では、外伝『決闘者』にて母クリスティーネと共にわずかに登場する。 また『奪還者』によればエリザベートと共に遺伝的欠陥がある。 藤崎版ではエリザベートと同じく作中に登場し、父・リッテンハイム侯と行動を共にする。 武芸に秀でる男勝りな性格。 基本的に原作における父の動きに帯同しており、アルテナ星域会戦で遁走した後にガルミッシュ要塞に逃げ込むも、原作と同じくゼッフル粒子発生装置を忍ばせたラウディッツの来訪を受け、装置に気づかず発砲して爆死する。 ノイエ版でも同様に登場し、従姉妹のエリザベートとは仲が良い反面、従兄弟のエルウィン・ヨーゼフについては父から聞いた話を鵜呑みにしていたのか、「エルウィンはまだ小さいから、私が次の皇帝ですって」と彼を軽んじるような発言をしていた。 シャイド Scheid ブラウンシュヴァイク公爵の甥、男爵。 伯父にかわってブラウンシュヴァイク領の1つ惑星ヴェスターラントの防衛と統治を任された青年貴族。 必ずしも無能な統治者ではないと評されるが、若いがゆえに施策に柔軟さが欠け、貴族連合軍を後援するために、今まであれば抵抗もなく進んだであろう領民に対する苛烈な搾取をしてしまう。 これに思いがけない民衆の反抗を受けたため暴力で鎮圧し、最終的に大規模暴動を招くに至る。 重傷を負ってヴェスターラントを逃げ出し、ガイエスブルク要塞に逃げ込むものの、怪我が原因で間もなく死亡する。 これに激怒した公爵がヴェスターラント虐殺を行うこととなる。 ブラウンシュヴァイク公の腹心。 聡明な人物で、ブラウンシュヴァイク公の人間性の問題に苦慮しつつも忠臣として彼に仕える(道原版では、アンスバッハ家は代々ブラウンシュヴァイク公爵家に仕えていたとされる)。 物語へはリップシュタット戦役前夜に、策を弄して公爵のオーディン脱出を成功させた腹心としてその名が登場し 、その後のリップシュタット戦役では他の明敏な諸将と同じく、門閥貴族達に振り回されることとなる。 本編開始以前を扱った外伝においてはクロプシュトック事件においてラインハルトとフレーゲルの仲裁をしたことがあり、実はリップシュタット戦役以前からラインハルトとは面識を持っていたことが明かされる。 リップシュタット戦役においてはメルカッツと並んで、上記の通り、門閥貴族達に振り回されることとなる。 それでもブラウンシュヴァイク公に忠義を尽くすが、ヴェスターラントへの核攻撃に猛反対し、これを拒絶され、退出後に「ゴールデンバウム王朝は終わった」と愚痴を言うと、これを密告されて激怒した公爵に軟禁されてしまう。 門閥貴族の敗北が決まった後に再びブラウンシュヴァイク公に頼られ、一切の恨み節なく、最良の方法として自殺を進言し、往生際の悪い彼に半ば強制的にこれを実行させる。 その後、最後の忠義に彼の遺体を使ってラインハルトの命を狙うが、キルヒアイスに妨害され、代わりに彼を殺害、取り押さえられたところを歯に仕込んだ毒で自殺する。 ラインハルトの暗殺には失敗したが、半身たるキルヒアイスを殺害したことで、彼の心に大きな傷を与え、後々まで影響を及ぼした。 一方でラインハルトはアンスバッハの忠誠心に美を感じており、彼への恨みは持たなかった(ただし、これはキルヒアイスの死に強い自責の念を抱いていたことも理由である)。 上級大将。 ラインハルトの元帥杖授与式の参加者では上級大将筆頭。 身長200cmに達する偉丈夫で、左頬にレーザーで切られた傷跡がある(わざと完治させなかった)。 年は40代後半。 戦場、特に白兵戦において多大な武勲を立て上級大将、装甲擲弾兵総監まで上り詰めた歴戦の猛者で、同盟軍からは「ミンチメーカー」と恐れられる。 捕らえられても命乞いをせず、傲然とした態度を通したり 、外伝では自分に取り入ろうとしたリューネブルクを「俺は金髪の孺子も嫌いだが、卿も嫌いだ」と一蹴するなど、軍人として気骨に満ちた面も見せる。 もっとも、その戦い振りは白兵戦で直接流した血の量によって出世したと言われる程に常人離れした残虐なものであり、ラインハルトは「石器時代の勇者」と蔑みをこめて評し、ロイエンタールとミッターマイヤーも「人を殴り殺す為だけに生まれてきたような男」「野蛮人」などと評している。 下級貴族出身であるが反ラインハルト派で有名であり、門閥貴族に与する。 リップシュタット戦役序盤、レンテンベルク要塞攻略戦において、要となる第6通路の防衛において他者の倍ほどある戦斧を自在に操り、ラインハルト軍の上陸部隊を9度(OVAでは8回)までも事実上1人で撃退する活躍を見せる。 勇猛というより凶暴な戦いぶりには、討伐を命じられたさすがのミッタマイヤー、ロイエンタールも手を焼く。 だが、最後は挑発に乗って落とし穴に嵌り、間抜けな形で生け捕りにされてしまう。 あえて生け捕りにさせたのはオーベルシュタインの策であり、(オフレッサーは知らなかったが)部下達は公開処刑された上で、彼だけ生かしてガイエスブルク要塞に送り帰される。 結果、裏切ったと疑われてしまい、そこでようやくラインハルトの狙いを理解する。 しかし、その性格上、弁明より先に手が出てしまい、ブラウンシュヴァイク公に掴みかかろうとしたところをアンスバッハに射殺される。 死後、オーベルシュタインの狙い通り、オフレッサーの裏切りはほぼ確定事項となり、「(ラインハルト嫌いで有名な)オフレッサーまでもが裏切ったか」と貴族連合軍は動揺と疑心暗鬼に陥ることとなった。 なお、下級貴族出身の彼が何故ラインハルトを酷く毛嫌いしたのかは作中で特に触れられていない。 藤崎版ではレンテンベルク要塞攻略戦においてサイオキシン麻薬を使って超人的な防衛を果たしている(他の版でも薬物は使用しているがサイオキシン麻薬だとは明言されておらず、効果が違う)。 アスターテ会戦ではラインハルトの幕僚で中将、リップシュタット戦役では貴族連合軍に与している(「提督」とのみ称され階級は不明)。 ナイフのように細身でシャープな印象を与える40代半ばの参謀型の軍人。 豊富な戦術理論の知識を持ち、戦術家として一定の能力を有するが、理論と現実に乖離がある場合、理論を優先してしまう傾向がある。 士官学校時代の生徒であったミッタマイヤーは「理屈倒れのシュターデン」と呼ばれていたと述べている。 弁舌も立つが、ラインハルトからは無能きわまる饒舌家と評される。 道原版では野心家という側面も描写されており、リップシュタット戦役では軍事の最高指揮官となったメルカッツにライバル心を抱いていた様子が描写される。 本編での初登場はアスターテ会戦で、この時はラインハルトの幕僚である。 帝国軍の約2倍という同盟との兵力差や包囲されかかっていることから、他の幕僚と共に撤退を進言する(特に彼は他の幕僚を代表しており、理屈を重ねて主張する)。 だが、ラインハルトはこれをまったく取り合わず、大胆な戦術で大勝利を収める。 結果として、ラインハルトに戦術家として泥を塗られた形となり、また読者にはラインハルトが傑物であることを示す役割となっている。 加えて同じく幕僚であったメルカッツと異なり、戦後もラインハルトの才能を評価しなかった。 リップシュタット戦役では門閥貴族派に与し、貴族連合軍に階級は大将として参戦する。 事前の作戦会議においてメルカッツの計画に一部修正を加えるという形で首都攻略を提案し、これは理論上極めて有効な戦術であったが、大貴族同士が主導権を争っている貴族連合軍では政治的に実現が不可能であり、メルカッツ(OVA版ではシュナイダー)から内心で現実感覚に欠けると評される(実際にすぐに貴族同士で牽制しあい不採用となった上に彼らの信頼関係にヒビを入れる形となる)。 その後、血気盛んな青年貴族らに押される形で、彼らを率いて先陣を切ることが決まる。 そして戦役の初戦となるアルテナ会戦でミッタマイヤー率いる艦隊と交戦に入ることになり、彼の機雷源の策や意図的な情報漏洩に対して戦術論に基づいて慎重に事を進めようとする。 しかし、痺れを切らした形式的には配下のヒルデスハイム伯らに促される形で不本意ながら、挟み撃ちにする策を立て兵を動かす。 しかし、ミッタマイヤーに策を見破られ、ヒルデスハイム伯の戦死と艦隊の7割損失という大損害を被ってレンテンベルク要塞に撤退する。 なお、この撤退命令に関しては各版で多少異なる。 原作:ミッタマイヤー艦隊に背後を突かれ、ラインハルトの本隊が到着した時には既に撤退していた。 後に要塞で拘束された際に「病室のベッドに横たわったまま」と怪我をしていたことが示唆される(いつ怪我をしたのかは不明)。 OVA:戦闘の直前から胃を患っている描写があり、原作と同じくミッターマイヤー艦隊の急襲を受けた時に、自艦が損傷したタイミングで胃痛を訴えて吐血し、撤退を決める。 外傷的な負傷はしていない。 道原版:ミッターマイヤーの急襲以外に、味方の予想外の動きやラインハルト本隊の到着の報など、戦術理論外のことが起きすぎてパニックを起こし、撤退を決める(そのため無傷である)。 要塞陥落後の拘束時は姿を隠すように毛布を被って震えている。 藤崎版:ヒルデスハイム艦隊の全滅を知り撤退を決めるが、直後に戦術理論を無視してまでの機動戦を駆使するミッタマイヤー艦隊に追いつかれ戦死する。 拘束後の去就は不明。 ただし、道原版ではガイエスブルク要塞陥落後の捕虜引見の際に登場し、「こんなことはありえない」と放心して呟くのみで早々に退出させられる。 ウェーゼル狙撃兵大隊所属。 キフォイザー星域会戦に参加するも、指揮官のリッテンハイムの味方の後方部隊を攻撃してまでの遁走による大敗の中で、何とかガルミッシュ要塞に帰還する。 そしてゼッフル粒子発生装置を懐に忍ばせた状態で、下半身を失って戦死した部下・パウルス一等兵の死体を担いでリッテンハイムの部屋に趣き、その死体を投げつて彼を糾弾する。 その直後にブラスターで射殺されるも、上記のゼッフル粒子に引火することによって、侯爵もろとも爆死した。 OVA版では爆弾を起動させて自爆死する。 また藤崎版では同席していたサビーネも巻き込んで殺す。 銀河帝国正統政府 [ ] エルウィン・ヨーゼフ2世 銀河帝国正統政府皇帝。 フェザーン駐在帝国高等弁務官。 後に銀河帝国正統政府の首相兼国務尚書。 白っぽい頭髪と透明にちかい瞳を持つ名門貴族出身の男性。 年齢は明示されていないが20代前半のケッセルリンクより20以上歳が離れていると記されている。 ルビンスキーが自治領主に就任したのと同時期に高等弁務官職に着き、以降、ルビンスキーの渾名「黒狐」に対応して、「白狐」と呼ばれるようになる。 その役職上フェザーンにおり、リップシュタット戦役には参加しなかったが、旧体制の高官であることや名門貴族のプライドからラインハルトに降ることを良しとせず、そのままフェザーンに亡命する。 そのまま安穏とした余生を送ることもできたが、ケッセルリンクに焚き付けられる形で、臨時政府創設の首班に祭り上げられる。 ランズベルク伯らによる皇帝誘拐の成功後は同盟に亡命し、銀河帝国正統政府の樹立を宣言すると自らは首相兼国務尚書の地位につく。 また事前の内諾なしにメルカッツを勝手に軍務尚書につける。 アルフレット・フォン・ランズベルク Alfred von Landsberg 声 - 旧 伯爵。 門閥貴族。

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